ー新伝ー伝説を継ぐもの【4】
ー教室ー
妙見「どうです?調子は」
独「最悪……です。」
妙見「なるほど、ですが身から出たさび。頑張ってください」
独「くそぉ……うやむやで帰れると思ったのに」
妙見「あはは。甘いですね。私はこう見えて狙った獲物は逃がさないのですよ。」
独「それはよく分かるよ……。」
妙見「ふふっ。まぁ、仲良くやりましょう。私と君は秘密を共有するもの同士なんですから」
独「秘密?」
妙見「はい。私もほら教師ですから教育のためとはいえ生徒を殴ったという噂が流れては困るのですよ」
独「教育ねぇ……。」
妙見「えぇ、教育です。対して貴方達は教師を殴ったということをバラされても困るでしょ。まぁ、がりゅー君はそんなことあり得ないとしても……君はどうですか?」
独「殴ったって……アンタが仕掛けてきたことだろ。そうだよ。こっちが弱みを握って……」
妙見「ところ林檎(りんご)は好きですか?」
ズバッ!
独「……」
妙見「私はこう見えて両刀……もとい、両利きでしてね。逆の手でも林檎くらいは真っ二つにできるんです。どうぞ、美味しいですよ。」
独「……しゃり。あ、ほんとだー、おいしー」
妙見「フフッ、これからも仲良くしていきましょう。それと、また「アンタ」と言ったのでプリント追加ですよ」
独「いやだぁぁ」
妙見「ま、頑張りましょう。ちゃんと勉強になるのですから」
独「はぁ……」
妙見「林檎もうすこし食べますか?」
独「いらないです……っていうか、なんでりんごなんて持ってるんですか」
妙見「んー、おやつ?」
独「……」
妙見「冗談ですよ。家の方に沢山届くんですよ」
独「林檎が?」
妙見「寺ですからね。林檎だけでなくいろいろ届くんですよ。骨壺とかも」
独「そのギャグ、笑えないです」
妙見「ははっ。よかったら一度うちに来てみますか?座禅は精神統一にいいですよ」
独「いや、遠慮しときます……」
妙見「そうですか。では、今度がりゅー君を誘ってみましょう」
独「……」
妙見「それなら行こうかなって考えてますか?」
独「そっ、んなことはないですよ」
妙見「そうですか。しかし、何もなかったらいいのですけど」
独「なにもって?」
妙見「風紀委員とがりゅーくんですよ」
独「心配なら止めたらいいでしょ」
妙見「……ここは大人が介入するべきことではないと思いましてね。それに」
独「それに?」
妙見「見てみたいじゃないですか。彼女の愛をつき通す姿を」
独「いったいどっちの味方なんだ」
妙見「私は教師ですから中立ですよ。」
独「うそくせぇ」
妙見「本当ですよ。そうでなかったら担任なのにわざわざ風紀委員から警告させるような廻りくどい真似せず。私からじきじきに渡していますよ」
独「……」
妙見「まぁ、キミは頑張ってプリントを終わらせるように」
独「うげぇ……」
妙見「どうです?調子は」
独「最悪……です。」
妙見「なるほど、ですが身から出たさび。頑張ってください」
独「くそぉ……うやむやで帰れると思ったのに」
妙見「あはは。甘いですね。私はこう見えて狙った獲物は逃がさないのですよ。」
独「それはよく分かるよ……。」
妙見「ふふっ。まぁ、仲良くやりましょう。私と君は秘密を共有するもの同士なんですから」
独「秘密?」
妙見「はい。私もほら教師ですから教育のためとはいえ生徒を殴ったという噂が流れては困るのですよ」
独「教育ねぇ……。」
妙見「えぇ、教育です。対して貴方達は教師を殴ったということをバラされても困るでしょ。まぁ、がりゅー君はそんなことあり得ないとしても……君はどうですか?」
独「殴ったって……アンタが仕掛けてきたことだろ。そうだよ。こっちが弱みを握って……」
妙見「ところ林檎(りんご)は好きですか?」
ズバッ!
独「……」
妙見「私はこう見えて両刀……もとい、両利きでしてね。逆の手でも林檎くらいは真っ二つにできるんです。どうぞ、美味しいですよ。」
独「……しゃり。あ、ほんとだー、おいしー」
妙見「フフッ、これからも仲良くしていきましょう。それと、また「アンタ」と言ったのでプリント追加ですよ」
独「いやだぁぁ」
妙見「ま、頑張りましょう。ちゃんと勉強になるのですから」
独「はぁ……」
妙見「林檎もうすこし食べますか?」
独「いらないです……っていうか、なんでりんごなんて持ってるんですか」
妙見「んー、おやつ?」
独「……」
妙見「冗談ですよ。家の方に沢山届くんですよ」
独「林檎が?」
妙見「寺ですからね。林檎だけでなくいろいろ届くんですよ。骨壺とかも」
独「そのギャグ、笑えないです」
妙見「ははっ。よかったら一度うちに来てみますか?座禅は精神統一にいいですよ」
独「いや、遠慮しときます……」
妙見「そうですか。では、今度がりゅー君を誘ってみましょう」
独「……」
妙見「それなら行こうかなって考えてますか?」
独「そっ、んなことはないですよ」
妙見「そうですか。しかし、何もなかったらいいのですけど」
独「なにもって?」
妙見「風紀委員とがりゅーくんですよ」
独「心配なら止めたらいいでしょ」
妙見「……ここは大人が介入するべきことではないと思いましてね。それに」
独「それに?」
妙見「見てみたいじゃないですか。彼女の愛をつき通す姿を」
独「いったいどっちの味方なんだ」
妙見「私は教師ですから中立ですよ。」
独「うそくせぇ」
妙見「本当ですよ。そうでなかったら担任なのにわざわざ風紀委員から警告させるような廻りくどい真似せず。私からじきじきに渡していますよ」
独「……」
妙見「まぁ、キミは頑張ってプリントを終わらせるように」
独「うげぇ……」