ー新伝ー伝説を継ぐもの【4】
ー池袋:キャバクラ・ヴィーナスー
わいわい、ガヤガヤ
キャバ嬢A「やーん、こんな可愛いお嬢さまがお客で来るなんて初めて」
愛「おー、これがキャバクラかぁー」
キャバ嬢B「ドリンクはなにがいいですかぁ?」
白嶺「えーと、まぁ、ノンアルコールのものを…」
麗奈「私、シャンパンタワーやってみたいな」
拳二「おいおい、ホストクラブじゃねぇんだから」
キャバ嬢C「あ、ウチそのサービスやっないんですよー」
麗奈「えーー、シャンパンタワーがないなら、シャンパンタワーを呼べばいいじゃなーい」
拳二「おいおい、簡単に呼べると思って……あー、もしもしお宅のシャンパンタワー出張設置、今すぐやってほしいんだけど!」
「「「オオオオー!」」」
~数分後~
業者「設置できましたー!」
田中「シャンパンタワーだ!」
拳二「オラァ、愛!シャンパン宙に浮かせて注げよ!」
愛「え?やっていいの?」
拳二「いいのいいのだってイリュージョンだもん!」
この日、拳二は珍しく深酔いしている。
愛「……んっ」
愛が両手を掲げると、シャンパンの瓶がひとりでに空に舞い。グラスタワーの頂点に辿りつくと並々と注がれ出す。
田中「すげー!愛ちゃんすげー!」
おっさんB「スーパーイリュージョン!!」
白嶺「……何で私はここに居るんだろう」
ブーン、ブーン
凍夜『あっ、出た出た。ヨミちゃんどうしたの?遅れるって聞いてたけどもうずいぶん遅いよ?』
白嶺「えっと……社長。ヴィーナスってキャバクラ知ってますよね」
凍夜『知ってるも何も俺の店だし。』
白嶺「今そこに居るんですけど、シャンパンタワーとかしてます」
凍夜『いやいや、ウチの店そのサービスしてないし。なんの冗談?ヨミちゃんがそんな冗談いうなんて珍しいねー。あっ、もしかして友達と遊んでるとか?だったらいいのにさぁー、最初から言ってくれれば。いいよ。今日は有給って事にしとくから、じゃあねー』
ツーツー
白嶺「ですよねー」
ー拳二のマンションー
拳二「う……くそ……。飲み過ぎたか。……あー……あーわけわかんねぇな……ん?何だこりゃ?」
領収書:瓦谷様
\2500000
愛「あ、瓦谷起きたんだ。昨日は楽しかった。また行きたいな」
拳二「……我が家はしばらくの間……節約生活に突入します」
愛「あれま」
それから数日……
拳二「くっそ、なんで俺ぁが、かけーぼなんぞ着けなきゃなんないんだ。えーと……これと、それと……おお……(愛が来てから毎月二、三百万かかるって……どういうこと?)」
愛「ねぇ瓦谷。最近レトルトばっかりどういうこと?」
拳二「節約生活だっていってるだろが。それによー高級食材要求する癖にお前何食ってもうまいうまいいってるじゃねぇか」
愛「そんなことない」
拳二「……お前はそろそろ自分の舌について知る時が来たようだな」
ーBAR:ルナティックー
愛「わー」
そこに並ぶのはタコ焼き、海老フライ、焼そば、ピラフ
麗奈「どうぞ召し上がれ」
愛「うまい、うまい」
パチン!拳二か指を弾くと麗奈は袋をカウンターに並べる。
拳二「全部冷凍食品でーす」
愛「……」
拳二「まあ別に冷凍食品がまずいって言ってるわけじゃねぇ……ただお前の舌には……高級食材の必要性がないんだよ」
愛「そんなことない。ウニとか高級」
拳二「そこまで高級とは思わんが言うと思ってたぜ。麗奈さん」
麗奈「はい、どうぞ」
麗奈はウニ丼を「ふたつ」テーブルに並べた。
愛「わーうまいうまい。でも何でふた皿あったの?」
拳二「百グラム八千円と百グラム四百円のウニです。さてどちらが八千円でしょう」
愛「……………え?」
わいわい、ガヤガヤ
キャバ嬢A「やーん、こんな可愛いお嬢さまがお客で来るなんて初めて」
愛「おー、これがキャバクラかぁー」
キャバ嬢B「ドリンクはなにがいいですかぁ?」
白嶺「えーと、まぁ、ノンアルコールのものを…」
麗奈「私、シャンパンタワーやってみたいな」
拳二「おいおい、ホストクラブじゃねぇんだから」
キャバ嬢C「あ、ウチそのサービスやっないんですよー」
麗奈「えーー、シャンパンタワーがないなら、シャンパンタワーを呼べばいいじゃなーい」
拳二「おいおい、簡単に呼べると思って……あー、もしもしお宅のシャンパンタワー出張設置、今すぐやってほしいんだけど!」
「「「オオオオー!」」」
~数分後~
業者「設置できましたー!」
田中「シャンパンタワーだ!」
拳二「オラァ、愛!シャンパン宙に浮かせて注げよ!」
愛「え?やっていいの?」
拳二「いいのいいのだってイリュージョンだもん!」
この日、拳二は珍しく深酔いしている。
愛「……んっ」
愛が両手を掲げると、シャンパンの瓶がひとりでに空に舞い。グラスタワーの頂点に辿りつくと並々と注がれ出す。
田中「すげー!愛ちゃんすげー!」
おっさんB「スーパーイリュージョン!!」
白嶺「……何で私はここに居るんだろう」
ブーン、ブーン
凍夜『あっ、出た出た。ヨミちゃんどうしたの?遅れるって聞いてたけどもうずいぶん遅いよ?』
白嶺「えっと……社長。ヴィーナスってキャバクラ知ってますよね」
凍夜『知ってるも何も俺の店だし。』
白嶺「今そこに居るんですけど、シャンパンタワーとかしてます」
凍夜『いやいや、ウチの店そのサービスしてないし。なんの冗談?ヨミちゃんがそんな冗談いうなんて珍しいねー。あっ、もしかして友達と遊んでるとか?だったらいいのにさぁー、最初から言ってくれれば。いいよ。今日は有給って事にしとくから、じゃあねー』
ツーツー
白嶺「ですよねー」
ー拳二のマンションー
拳二「う……くそ……。飲み過ぎたか。……あー……あーわけわかんねぇな……ん?何だこりゃ?」
領収書:瓦谷様
\2500000
愛「あ、瓦谷起きたんだ。昨日は楽しかった。また行きたいな」
拳二「……我が家はしばらくの間……節約生活に突入します」
愛「あれま」
それから数日……
拳二「くっそ、なんで俺ぁが、かけーぼなんぞ着けなきゃなんないんだ。えーと……これと、それと……おお……(愛が来てから毎月二、三百万かかるって……どういうこと?)」
愛「ねぇ瓦谷。最近レトルトばっかりどういうこと?」
拳二「節約生活だっていってるだろが。それによー高級食材要求する癖にお前何食ってもうまいうまいいってるじゃねぇか」
愛「そんなことない」
拳二「……お前はそろそろ自分の舌について知る時が来たようだな」
ーBAR:ルナティックー
愛「わー」
そこに並ぶのはタコ焼き、海老フライ、焼そば、ピラフ
麗奈「どうぞ召し上がれ」
愛「うまい、うまい」
パチン!拳二か指を弾くと麗奈は袋をカウンターに並べる。
拳二「全部冷凍食品でーす」
愛「……」
拳二「まあ別に冷凍食品がまずいって言ってるわけじゃねぇ……ただお前の舌には……高級食材の必要性がないんだよ」
愛「そんなことない。ウニとか高級」
拳二「そこまで高級とは思わんが言うと思ってたぜ。麗奈さん」
麗奈「はい、どうぞ」
麗奈はウニ丼を「ふたつ」テーブルに並べた。
愛「わーうまいうまい。でも何でふた皿あったの?」
拳二「百グラム八千円と百グラム四百円のウニです。さてどちらが八千円でしょう」
愛「……………え?」