ー新伝ー伝説を継ぐもの【4】

ー拳二のマンションー

拳二「ちょっと出かけてくる」

愛「もう夜だよ?」

ーキャバクラー

拳二「オラオラ~~もっとシャンパンもってこんかい!」

キャバ嬢「きゃー、瓦谷さん。すてきー♪」


次の日…

ー拳二のマンションー

拳二「飯置いとくからな」

愛「……またサバ缶」

ー繁華街ー

キャバ嬢「瓦谷さんがアフターに誘ってくれるなんて嬉しー」

拳二「かっかっか。美味い飯、食わせてやるぜ!」



次の日……

ー拳二のマンションー

拳二「ちょっと出てくる……ハッ?!」

愛「……」
ゆらり…

拳二「どうした?」

愛「私も行く」

拳二「何で?」

愛「最近いつも出かけてる」

拳二「……うおぉぉぉ!!」

愛「……逃げた。」




ー池袋:BARルナティックー

拳二「ふー、はー……」

麗奈「そんなに息切らしてどうしたの?」

拳二「へへっ、麗奈さんに会いたくてな」

麗奈「また、そんなことばっかりいって」

拳二「かっかっか、それよりどーよ。食事の件考えてくれたか?」

麗奈「んー、でも瓦谷さん。連日遊んでるって聞いてるけど?」

拳二「勘弁してくれよ。あれはただの遊びだっての。麗奈さんが食事にいってくれるんだったら俺ぁ、もう遊びは一切しねーぜ」

麗奈「そうやって、他の女の子にもいってるんでしょ」

拳二「そんなことねーよぉー(ほほー、やっぱり女はこんくれぇ乳がねーとなぁ。)」

愛「……」
ゴゴゴ……スッ…

麗奈「あら?」

拳二「どうかしたか?」

麗奈「いま誰かいた気がしたけど……気のせいかしら」




ー教室ー

愛「むー」

白嶺「どうかしたの愛。」

雫「何か考え事?」

愛「……最近瓦谷がおかしい」

雫「瓦谷って……おとーさん?あのヤクザな」

愛「いっつも夜出かけて遊んでる。なのに私は毎日缶詰ばかり」

雫「え……と、聞いちゃいけない家庭の事情が……」

白嶺「まぁ、不思議とその様子が目に浮かぶわ」

愛「あ……そうだ。」




ー池袋西口ー

白嶺「尾行して何してるか調べるっていうのは分かったけど……何で私まで」

愛「尾行はひとが多い方がいいってテレビでやってた。それにここは誘惑が多い危険な街。前の時は大変だった」

拳二「……」

白嶺「はぁ、瓦谷さんが動いたわよ」

愛「よし……あっ、いい匂い」

白嶺「危険ってそういう意味……良く分かったわ。はあぁぁぁ……」
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