ｰ教室ｰ

愛「いっぱい考えたけどまだよくわかんない。だから知りたい。おっさんがこれからどうしたいのか」

妙見「そうですね。それは最後に聞いた方がいいね。先に瓦谷さんどうですか?」

拳二「え!?俺ぁ!?」

「「「……」」」

拳二「か……貸したお金は返してほしいです(あーもーー何これーー)」

妙見「では、最後に山口さんから、どうしたほうがいいでしょうか」

山口「え……う……お…俺には分かんねぇよ!何なんだよ!!」

拳二「あぁん?テメェガキどもがこんだけ意見だしてんだぞ。何も決められねぇから今お前はこんな事になってんだ!!」

山口「っ……」

拳二「なにより、俺ぁまで巻き込んでんじゃねーぞ!!」

愛「おっさん、なにを決めても私はおっさんの味方だ」

京「そうだ、おっさんがんばれ!!男には決めなきゃいけない時があるって悠兄がいってたぞ!」

「「「おっさんがんばれっ!」」」

山口「っ……先生」

妙見「はい」

山口「こんなに俺のこと考えてくれた子供たちを人質になんてできません。自首します……金返します」

拳二「おお」

山口「本当は銀行に返すべきなんだろうけど後々ヤクザに何されるか分かんないんで怖いんです。これじゃ駄目でしょうか?」

ぱちぱち……。
パチパチパチパチパチ!

白嶺「(なんじゃそりゃ……)」




ｰ出入り口ｰ

愛「おっさーんがんばれよー!」

京「達者でなー」

山口「ありがとう、みんなありがとーーー!!」

警察陣「「「何……それ……」」」

柏「おい、銃かせ」

こば「何する気ですか……」

柏「いや、撃ちこんでやろうと思って」

こば「やめてくださいよ?!」



京「すごいなお前」

愛「私……なにかした?」

雫「うん、マナちゃんが色々きっかけ作ってくれなかったら私まだ教室の隅で震えてたよ」

妙見「確かにきっかけは瓦谷さんだったけど、みんな頑張ったから、みんなの力でこうなったのですよ」

愛「私……みんなで何かするの初めて」

拳二「(居心地……悪いわぁー)」

白嶺「あの、ちょっと」

拳二「うぉっ……お前は確か金貸しンところの同じクラスだったのか」

白嶺「えぇ……色々いいたいことはあれますけどひとつだけ」

拳二「なんでぇ」

白嶺「財布の中に札束を突っ込むのはやめておいてください」

拳二「あぁー、駄目だったか」

白嶺「色んな意味で駄目です。瓦谷さんもあの子もズレてるところがあるんだからしっかりしてください」

拳二「お、おぅ……」

白嶺「はぁ、全くなんなのかしら今日は……」

拳二「そら、俺ぁのセリフでもあんだけどなぁ…」


～数日後～


ｰ拳二のマンションｰ

愛「ただいまー」

拳二「おう、通い始めてしばらく経つがどうよ」

愛「んー、なんか、お昼ご飯食べる以外することないや」