ー新伝ー伝説を継ぐもの【4】

ー教室ー

愛「おっさんはさあ何でこんなことしたの?」

山口「てってめえ!!」

愛「ご飯をおいしく食べる人に悪い人はいない」

「「「(それはない)」」」

京「なるほどなぁー」

愛「だからおっさんは味方」

山口「お……俺だってこんなことしたかったわけじゃねぇ……闇金の借金でヤクザの取り立てがきつくて金作るために銀行強盗しちまって逃げてたらこんなんなっちまってよお……」

独「なんか不憫だなぁ。」

雫「可哀想になんとかならないかなぁ?」

白嶺「こんな状態じゃ無理でしょ。実際犯罪してるし、銃もって銀行強盗してあまつさえ、生徒を人質に立てこもりよ?」

そのとき突然、ドアが開いた。

妙見「話しは聞かせてもらいましたよ」

山口「だ、誰だ!警察か!」

京「違う先生だ」

独「うげっ……」

白嶺「アンタ……この前から先生に対して過剰反応してるわね」

山口「きょ、教師がなんのようだ!」

妙見「私からひとつ提案があるのです。」



ー学校前ー

刑事A「犯人からの要求はまだか」

刑事B「はい、依然として動きがありません」

柏「ちっ、催涙ガスでもぶち込んでひきずりだしちまえ」

こば「そんな無茶苦茶な…ん?」

数台の黒塗りの車が停止して中からガラの悪い男たちが出てくる。

刑事A「ちょっとあなたたちは?」

拳二「関係者だよ」

刑事A「今は誰も近づけません」

組員A「うるせぇ!」

組員B「瓦谷さんが通るんだよ馬鹿ヤロー!」

こば「おいおい、何をやってるんだ」

組員C「瓦谷さん、今です!」

拳二「おう!(はやくしないと愛がなにしでかすか)」

柏「(あれは……何してんだアイツ)」




ー教室ー

拳二「ここかっ!」

妙見「では、ここまでの意見で……おや?」

白嶺「……」

京「……」

愛「すぅすぅ…」

雫「……」

独「……」

拳二「普通に授業してる?!」

妙見「えっと貴方は確か瓦谷さんの……もしかして事件を聞きつけて……?」

拳二「いやその……取り立てにきたんだが」

妙見「じゃあ、瓦谷さんも当時者ということで議論に参加してくれませんか?」

拳二「じゃあっておかしくね?!」

妙見「まぁ、そちらのお席にどうぞ」

拳二「何これ?お前何やってんの?」

山口「アンタ、一ノ瀬組の……?いや、俺にもさっぱりで……。」

妙見「じゃあ、お父さんも来てくれたようだし」

拳二「オヤジじゃねーよ!」

妙見「瓦谷さんもなにか意見ありませんか?」

白嶺「ちょっと、起きなさいって」

愛「んぉ……」

拳二「(何!何なんだ?この突然授業参観状態!!)」

愛「今朝瓦谷がいってた。何が正しい行動か自分で考えて動けって」

「お前のオヤジ、ヤクザのくせにいいこというな」

「「おぉ~」」

拳二「(やめて……すごい恥ずかしいよおおお!!)」
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