ー新伝ー伝説を継ぐもの【4】

ー拳二のマンション:リビングー

愛「お腹すいた。むしゃむしゃ」

居候(?)の愛は朝から空中に浮遊して菓子を貪り食っている。自宅にいるときは暴走しないように何かしらにでも力を使って消費しろというルールが増えたのだ。

拳二「朝から菓子食ってんじゃねーぞ。だいたい飯飯飯って俺ぁが炊事するタイプに……」

プルル!プルル!

愛「瓦谷、電話」

拳二「ちっ、誰だよこんな朝から……おう、誰だ!」

『あ、もしもし、瓦谷さんのお宅でございますでしょうか?』

拳二「あぁん?そうだよ、何かの押し売りも保険も入らねーぞコラ」

妙見『いえ、私は愛さんの担任の妙見というものですが、愛さんは体調不良か何かですか?』

拳二「あぁ?なにいってんだ?」

妙見『いや、ですから瓦谷愛さんがですね、転入日以降一日も学校に来てないんです』

拳二「はぁ?」

妙見『ということで体調が宜しいならばできれば出席していただきたいと……』

拳二「(そういえばコイツ……)」

愛「?」

~三日前~

拳二『出かけてくるぜ』

愛『ん』

~二日前~

拳二『いってくるわ』

愛『ん』

~昨日~

拳二『事務所いってくる』

愛『私も暇だからいく』


学校にいっている形跡がねぇ……。

拳二「おい、マナてめぇゴラ!!なんで学校行ってねぇんだよ!!」

愛「ん?学校って呼ばれたら行くんじゃないの?」

拳二「……お前ぇちょっと頭働かせりゃあおかしいって気づくだろが、好き放題食って遊んでるだけじゃなくてよぉ!!お前ぇがいきてえったんだぞ、もっと自分で考えて動けや!!何が正しい行動かよォ!!分かったかゴラァ!!」

愛「全然」

拳二「てめぇ!!しかもひとが説教してる時にフワフワ浮きやがって!」

愛「暴走しないように家にいる時力使っとけって瓦谷がいった」

拳二「うるせぇ!ぶっ飛ばすぞ!!」

愛「……」

愛は手を振った。念動力により椅子やソファーが拳二目掛け飛んでいき道を遮り。さらに拳二本人をねじ伏せる。

拳二「うごおおぉぉ!何か久々だなコレ……って、何度もこんなもんが通用すると思うなやガキゃあぁぁぁぁ!」

大木も引っこ抜くほどの念動力を馬鹿力だけで振りほどく拳二。

愛「おぉ、びっくり」

拳二「いいからテメェ制服に着替えてこいや!さもないと引きづり降ろしてひん剥いて叩きだすぞゴラァ!!」

愛「怒りっぽいな」


妙見『……』

教師A『どう、瓦谷さんこれそうですか?』

妙見『……何かリアルタイムで家庭内暴力の現場が……』

拳二「おう、もしもし?」

妙見『あ、はい?』

拳二「とりあえず行かせるわ。じゃあな!」
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