ー新伝ー伝説を継ぐもの【4】
ーとある廃工場跡ー
辰也「で、どいつです?」
拳二「……」
神崎組員「「「「……」」」」
拳二「そ、そっすねえ。一瞬だったしなぁ。」
組員A「おらぁ!ドカス共がぁ!面あげろ!面」
組員B「顎下げてる奴ぁブッ殺すぞ!!」
拳二「お、おいおい。顔殴んなよ分かんなくなるだろぉ?」
組員A「おおっとすいやせん!」
拳二「(っても、犯人なんかいるわきゃ……)」
愛「瓦谷、まだー?」
拳二「お、おい!入ってくんなったろ!!」
辰也「おや、また連れて来ているんですか」
神崎組員A「あ、あのガキ……」
辰也「……そうか。愛さんも現場に居たんだったな。おい」
組員A「へいっ」
組員B「立てコラ」
神崎組員A「え」
辰也「ご苦労様でしたね。拳二さん」
拳二「い、いぃ……いえ……」
神崎組員A「ち、違う!そいつは前に事務所に殴りこみに来たやつで……!」
組員A「なにふざけたこといってんだ!ブチ殺すぞ!」
組員B「いや、まぁ、殺すけどな」
神崎組員A「違う!違ぅぅぅ!!」
辰也「他に共犯がいないか絞っておけ」
組員達「「「「うおっす!」」」」
ー車内ー
愛「ねぇ瓦谷」
拳二「……なんだぁ」
愛「どこに食べに行くの?」
拳二「そんな気分じゃねーよ」
愛「約束した」
拳二「……」
仕方なく、近くのお好み焼き屋に入ったが拳二は何も頼まなかった。もちろんそんなことに気にした様子なく愛はお好み焼きを目のまえにしていた。
愛「この物体ほんとうに美味しいのかな」
拳二「かつぶしかけろよ」
愛「うにょうにょしていて気持ち悪い。だが美味い」
拳二はタバコに火をつけようとして、不意に恐ろしいヴィジョンが脳裏に浮かんだ。もし今ここで力が暴走なんてしたら店のボンベに引火して……。
拳二「……」
愛「瓦谷は食べないの?」
拳二「だめだ早く帰ろう……」
愛「なんで?」
拳二「いいから早く食え」
愛「なんなの?」
拳二「おい、いくらだ?」
店員「あ、まいど。千五十円です」
レジ前で財布を開いてると客とぶつかって財布の中身が床に落ちた。
客「す、すいません」
拳二「ちっ、なんなんだ。たくっ……」
落ちたカードや名刺、その一枚が目に入った。建設業者の名刺。
~~
辰樹『何か伝手があって安い建築業者紹介できるなら開発業者の連絡先だ。』
~~
拳二「こ、これだーー!」
愛「狂った?」
辰也「で、どいつです?」
拳二「……」
神崎組員「「「「……」」」」
拳二「そ、そっすねえ。一瞬だったしなぁ。」
組員A「おらぁ!ドカス共がぁ!面あげろ!面」
組員B「顎下げてる奴ぁブッ殺すぞ!!」
拳二「お、おいおい。顔殴んなよ分かんなくなるだろぉ?」
組員A「おおっとすいやせん!」
拳二「(っても、犯人なんかいるわきゃ……)」
愛「瓦谷、まだー?」
拳二「お、おい!入ってくんなったろ!!」
辰也「おや、また連れて来ているんですか」
神崎組員A「あ、あのガキ……」
辰也「……そうか。愛さんも現場に居たんだったな。おい」
組員A「へいっ」
組員B「立てコラ」
神崎組員A「え」
辰也「ご苦労様でしたね。拳二さん」
拳二「い、いぃ……いえ……」
神崎組員A「ち、違う!そいつは前に事務所に殴りこみに来たやつで……!」
組員A「なにふざけたこといってんだ!ブチ殺すぞ!」
組員B「いや、まぁ、殺すけどな」
神崎組員A「違う!違ぅぅぅ!!」
辰也「他に共犯がいないか絞っておけ」
組員達「「「「うおっす!」」」」
ー車内ー
愛「ねぇ瓦谷」
拳二「……なんだぁ」
愛「どこに食べに行くの?」
拳二「そんな気分じゃねーよ」
愛「約束した」
拳二「……」
仕方なく、近くのお好み焼き屋に入ったが拳二は何も頼まなかった。もちろんそんなことに気にした様子なく愛はお好み焼きを目のまえにしていた。
愛「この物体ほんとうに美味しいのかな」
拳二「かつぶしかけろよ」
愛「うにょうにょしていて気持ち悪い。だが美味い」
拳二はタバコに火をつけようとして、不意に恐ろしいヴィジョンが脳裏に浮かんだ。もし今ここで力が暴走なんてしたら店のボンベに引火して……。
拳二「……」
愛「瓦谷は食べないの?」
拳二「だめだ早く帰ろう……」
愛「なんで?」
拳二「いいから早く食え」
愛「なんなの?」
拳二「おい、いくらだ?」
店員「あ、まいど。千五十円です」
レジ前で財布を開いてると客とぶつかって財布の中身が床に落ちた。
客「す、すいません」
拳二「ちっ、なんなんだ。たくっ……」
落ちたカードや名刺、その一枚が目に入った。建設業者の名刺。
~~
辰樹『何か伝手があって安い建築業者紹介できるなら開発業者の連絡先だ。』
~~
拳二「こ、これだーー!」
愛「狂った?」