ー新伝ー伝説を継ぐもの【4】

ー池袋:一ノ瀬組事務所ー

拳二「……」

上組員「おらっ、全部持ってこい!」

組員A「ポントウありったけ持ってきやした!!」

組員B「チャカももってきやした!!」

組員C「若頭(かしら)!」

辰也「おう」

組員C「神崎組の奴ら手打の条件がわりに合わないって周囲にいってるそうです」

辰也「決まりですね。あいつら私を襲撃するだけでなく、爆弾まで使って親父を狙うとは……てめぇら!!祭りの準備はできたかっ!!」

「「「うおっす!!」」」

拳二「か、若頭……まだ決まったわけじゃ……」

辰也「……拳二さん、アナタのおかげで父は助かった。そして、アナタも無事でした。ですが、ましてや無関係な愛さんを巻き込み大勢のカタギのいる病院に爆弾など言語道断……今回は私たちに任せておいて休んでいなさい」




ー池袋:拳二のマンションー

ドダドダドダドダッ!!
拳二「愛ーーーー!!てめー何してくれてんだよ!!」

愛「約束守ろうと頑張った」

拳二「…………くそっ!!力つかっとかねーと暴走するとか先に言えや……待てよ。もしかして前に大暴れしたのはあえて使っといたのか?」

愛「……」

拳二「……」

愛「…………」

拳二「…………」

愛「その通り」

拳二「嘘つけ!!じゃあよ、今回のでしばらく持つのか?」

愛「あれくらいじゃまたすぐにきそう」

拳二「何ぃ?軽く便意みたいにいってんじゃねーよ……」

愛「瓦谷デリカシーない」

拳二「やかましいわ!!とりあえずどうにかしてコイツの力解放を……いや、先に若頭の説得か……」

ぶーん、ぶーん!

愛「瓦谷電話なってる」

拳二「ちっ誰だよ。……はい、もしもし?」

辰也『あぁ、拳二さん。今神崎組の奴らを全員さらい終わりましたよ』

拳二「もうっ?!」

辰也『さらうくらい、二、三時間もあればできますよ。それでな実行した奴を実行した奴を吐かせようとしてるだが』

組員A『おらぁ、どいつがやったんじゃあ!』

ゴッ!ゴッ!ドガッ!
神崎組員A『がぁっ!知っ、知らないってぇ!!』

辰也『中々根性がある奴らでしてね。誰も言わないんですよ』

拳二「な、なるほど(そりゃ、しらねぇもんな)」

辰也『で、お前なら犯人を見ているでしょう?』

拳二「えっ…(目のまえにいる)」

愛「テレビ、テレビ」

辰也『さっき、休んでいろといいましたが、今から来て選んでください』

拳二「俺ぁが?!」

辰也『決まっているじゃないですか。場所はメールしておきます。よろしく』

プッ、つーつー……

拳二「……なぁ、聞きたいことがあるんだがお前の限界っていつきそうだ?」

愛「うーん一日、二日、三日、四日……」

拳二「分かんねぇとかやめろよ……何なんだよ今日はよぉ……」
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