ー新伝ー伝説を継ぐもの

ー???ー

『また、薬が必要……。』

……ろ。

『女には苦労しないな……。』

…めろ。

『今度は二人処理が必要……。』

止めろ!


『助け…かし…わさん。』




ー池袋署:休憩室ー

「柏さん?柏さん?」

柏「……」

「あ、よかった。大丈夫ですか?うなされてたみたいですけど」

柏「(寝て……たか。)何時だ」

「へ、あ、えと、昼前です」

柏「そうか……誰だお前?」

こば「ちょ、いい加減名前覚えてくださいよ……。大葉こばですよ。」

柏「……ああ、変な名前だったか覚えンの止めたんだった。」

こば「パパは上司のパワハラにも耐えて仕事頑張ってるよ……」

柏「いちいちガキの写真出してんじゃねぇよ。っーか、俺は上司じゃねぇぞ」

こば「あ、見ますか?可愛いでしょ?ほら、この笑顔!!」

柏「……貸せ」

こば「どうぞどうぞ。」

柏「……」

カチカチ……ボッ!!

こば「なあぁぁ!?」

柏「ふっー……灰、方しとけよ」

こば「もぅ、無茶しないでくださいよ。一枚焼けちゃったじゃないですか」

柏「何枚持ち歩いてんだ……。」

こば「いうと全部焼かれそうだからいいません。」

柏「……」

こば「ちょ、無言でいかないでくださいって?!」

柏「……なんか用事か?」

こば「お昼いっしょに行きましょうよ。美味い定食屋知っ……」

柏「ひとりで行け」

こば「そんなぁ。え、もしかして弁当派ですか?」

柏「それ以上ついてくるなら窓から叩き落と……」

署長「柏君、少しいいかい?」

柏「ぁ?」

こば「署長。お疲れ様です!」

署長「大葉課長。柏君を借りてもいいかな」

こば「あ……はい。」

柏「何の用だ」

署長「ここではなんだ。私の部屋に行こう」

柏「はぁ……」





ー署長室ー

署長「珍しいな君が他人(ひと)と昼食に行こうなんて」

柏「誰とだ?」

署長「……大葉君のことは?」

柏「誰だそれ」

署長「ま、まぁいい……。資料が二つ届いた」

柏「……これは俺の頼んでた資料じゃねぇな。」

署長「柴田と一ノ瀬についてはしばらくノータッチだ。どちだも過激な行動にでていないしな。」

柏「笑える冗談だな。すでに死人と行方不明。逃亡中の奴らも出てるのに過激ではないってか……。じゃあ街中でRPGでもブッぱなしゃあ厳重注意か?」

署長「そういわないでくれ。私とて……。」

柏「ふんっ。まぁいい。それでコイツらは?」

署長「君のお探しの物(人材)だ。」

柏「……」

署長「これはひとりごとだが東京に居るらしいよ。」

柏「……」

パタンっ……

署長「頑張りたまえ。crazydevil(狂った悪魔)」
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