ー新伝ー伝説を継ぐもの【3】
ー池袋界隈:秘密基地(工事現場)ー
久良三「喧嘩と格闘技の違いって分かるか?」
独「……路上試合とスポーツ?」
久良三「まぁ、概ね正解だ。それを含めたうえでもっと大事な違いがある。それは、ただ打ち合うのが「喧嘩」で打たせずに打つのがのが「格闘技」だ。」
独「なるほど……じゃあ、格闘技を使って路上で戦ったら?」
久良三「打たせずに打ち制すれば格闘家、打ち合いになれば喧嘩屋だろ」
独「……ほうほう、なるほど」
久良三「まぁ、俺みたいなのは中途半端な喧嘩屋だからこうやって講釈垂れることしか出来ないがな。さて、今日のメニューだが……」
独「あの、ちょっといいっすか」
久良三「おう、どした。やりたいメニューがあるのか?」
独「やりたいメニューというか……やらなくちゃいけないことが残っていると言いますか」
久良三「はっきり言え」
独「いやー、それがずっーーと鍛錬してたんで夏休みの宿題が終わってなくて」
久良三「ふうん」
独「……え、そんな反応?」
久良三「学生なんてそんなもんだろ。俺もギリギリまでしなくて31日には大慌てだったよ」
独「……じゃあ、いいっすかね」
久良三「いいことはねぇだろ。自分で考えてやれよ」
独「です、よね……。」
久良三「しかし、やる時間くらいあっただろ。鍛錬してたのは昼から夜まで。朝でも帰ってからでもよぉ」
独「疲れて夜から朝まではぐっすりって感じっすね。」
久良三「……ちょっとストレッチでもして待ってろ。」
独「え、あっ、はい」
久良三「……あ、もしもし?」
神姫『もしもし?』
久良三「お忙しい中、失礼します。久良三です」
神姫『いちいち畏まらなくていいから、なにか用事?』
久良三「ええ、独のやつなんですが……なんか夏休みの宿題が終わってないとか言い出したんスけどどうしましょうか」
神姫『やらせなさい』
久良三「あぁ、やっぱりその方がいいっすか」
神姫『当然でしょ。久良三が面倒見てやんなさい』
久良三「え……お、俺がですか?」
神姫『そういうのも含めてコーチに推薦したのよ。身体だけでなく頭も鍛えるのは当然でしょう』
久良三「はい。お嬢がそうおっしゃるのなら」
神姫『ついでにひと言、伝えておいて……』
久良三「えぇ、わかりました。おーい、独」
独「はい?」
久良三「いい知らせと悪い知らせがある。」
独「……じゃあ、いい知らせから」
久良三「宿題については俺がみてやることになった」
独「マジすか?!」
久良三「それと同時に悪い知らせだ」
独「は、はい」
久良三「夏休み中に終わらなかった場合と、提出後間違いが臥劉以上にあった場合……お嬢が殴るそうだ。」
独「な、殴る」
久良三「そう。殴るだ。あの人の拳はキツイぞ。」
独「死にません?」
久良三「……」
独「そこで黙らないでくださいよ!」
久良三「あの人は……基本的に叩くときは平手なんだよ。あとは投げたり絞めたりだが……まぁ、逆に一回経験しとくのもいいぞ夏休みが延長になる可能性が高いけど」
独「今すぐ宿題一式持ってきますので、どうかご教授おねがいしますっ!!」
久良三「喧嘩と格闘技の違いって分かるか?」
独「……路上試合とスポーツ?」
久良三「まぁ、概ね正解だ。それを含めたうえでもっと大事な違いがある。それは、ただ打ち合うのが「喧嘩」で打たせずに打つのがのが「格闘技」だ。」
独「なるほど……じゃあ、格闘技を使って路上で戦ったら?」
久良三「打たせずに打ち制すれば格闘家、打ち合いになれば喧嘩屋だろ」
独「……ほうほう、なるほど」
久良三「まぁ、俺みたいなのは中途半端な喧嘩屋だからこうやって講釈垂れることしか出来ないがな。さて、今日のメニューだが……」
独「あの、ちょっといいっすか」
久良三「おう、どした。やりたいメニューがあるのか?」
独「やりたいメニューというか……やらなくちゃいけないことが残っていると言いますか」
久良三「はっきり言え」
独「いやー、それがずっーーと鍛錬してたんで夏休みの宿題が終わってなくて」
久良三「ふうん」
独「……え、そんな反応?」
久良三「学生なんてそんなもんだろ。俺もギリギリまでしなくて31日には大慌てだったよ」
独「……じゃあ、いいっすかね」
久良三「いいことはねぇだろ。自分で考えてやれよ」
独「です、よね……。」
久良三「しかし、やる時間くらいあっただろ。鍛錬してたのは昼から夜まで。朝でも帰ってからでもよぉ」
独「疲れて夜から朝まではぐっすりって感じっすね。」
久良三「……ちょっとストレッチでもして待ってろ。」
独「え、あっ、はい」
久良三「……あ、もしもし?」
神姫『もしもし?』
久良三「お忙しい中、失礼します。久良三です」
神姫『いちいち畏まらなくていいから、なにか用事?』
久良三「ええ、独のやつなんですが……なんか夏休みの宿題が終わってないとか言い出したんスけどどうしましょうか」
神姫『やらせなさい』
久良三「あぁ、やっぱりその方がいいっすか」
神姫『当然でしょ。久良三が面倒見てやんなさい』
久良三「え……お、俺がですか?」
神姫『そういうのも含めてコーチに推薦したのよ。身体だけでなく頭も鍛えるのは当然でしょう』
久良三「はい。お嬢がそうおっしゃるのなら」
神姫『ついでにひと言、伝えておいて……』
久良三「えぇ、わかりました。おーい、独」
独「はい?」
久良三「いい知らせと悪い知らせがある。」
独「……じゃあ、いい知らせから」
久良三「宿題については俺がみてやることになった」
独「マジすか?!」
久良三「それと同時に悪い知らせだ」
独「は、はい」
久良三「夏休み中に終わらなかった場合と、提出後間違いが臥劉以上にあった場合……お嬢が殴るそうだ。」
独「な、殴る」
久良三「そう。殴るだ。あの人の拳はキツイぞ。」
独「死にません?」
久良三「……」
独「そこで黙らないでくださいよ!」
久良三「あの人は……基本的に叩くときは平手なんだよ。あとは投げたり絞めたりだが……まぁ、逆に一回経験しとくのもいいぞ夏休みが延長になる可能性が高いけど」
独「今すぐ宿題一式持ってきますので、どうかご教授おねがいしますっ!!」