ー新伝ー伝説を継ぐもの【3】
ー池袋界隈:秘密基地(工事現場)ー
久良三「……」
独「はぁはぁ…………」
バシバシバシバシ!
久良三「ふぁぁ…。」
独「あの、今寝てました?」
バシバシ!
久良三「ん、あぁ。ここ最近忙しくてね」
独「俺はまだ続けてればいいんでしょうか?」
バシバシバシバシ!
久良三「そうだね。一にも二にも打ちこみ。ただただひたすら打ち込み。」
独「はい…。」
バシバシバシバシ!
久良三「しかし、学生は良いなぁ」
独「はい?」
久良三「夏休みだよ。俺も一週間くらい休みが欲しい」
独「久良三さんは趣味とかあるんすか?」
久良三「これと言ってないけど、美味いものをたべるのは好きだな」
独「じゃあ、休みが取れたらなにしてます?」
久良三「そうだなー…………テレビ見たりとかだな。結局身体休めるのに一日使ってる感じ」
独「大人っすね」
久良三「嫌でもあと五年もしたらそうなるよ」
独「マジすか……。」
久良三「ていうか、手止まってる」
独「おっと……」
バシバシバシバシ!
プルルル!
久良三「おっと、はい。もしもし?……は?それ…本当ですか?はい、はい……分かりました。」
独「仕事ですか?」
久良三「そうみたいだ。ちょっと行かなきゃならなくなったから。いつも通りのメニューやって帰ってくれ」
独「分かりました」
ー池袋:摩天楼ー
凍夜「暑いねぇ」
白嶺「エアコン買い換えましょう。このままだと冷却力と電気代がつり合いませんし」
凍夜「そうしょっか……。」
白嶺「できるだけ早くお願いしますよ。こんなのじゃ来られたお客さんも辛いですし」
コンコン!
凍夜「おっと、はいはい。開いてますよ」
久良三「失礼。ここが摩天楼ってとこだよな」
凍夜「そうだけど……おたくは?」
久良三「……」
白嶺「……?」
凍夜「なにか?」
久良三「いや、失礼した。ウチから債権を買い取るなんてどんな大手かと思ってたんだが……」
凍夜「債権……ああ、デスメックさん所の件ですね」
久良三「あんな大赤の債権を買い取ってひとつにまとめたのがこんな街金だったとは……本当に驚いたよ。ウチからだけでも……」
凍夜「三千万」
久良三「むっ」
凍夜「銀行からは二億、他のところのこまごましたのも総計すると二億九千五百万と六百二十一円。さすがにこれだけの額をまとめるのは骨が折れましたよ」
久良三「つまんでるとは聞いてたが、そこまで溜まってたのか……いったいどういう理由で債権を買ったんだ。返ってくる見込みなんかないよ」
凍夜「いいや。返してもらいますよ。一円までしっかりとね。」
久良三「ほぅ……まぁ、いいや。どうせウチとしては三千万が返ってくるならあんな不良債権は取っ払いたかったところだしな。書類の一式はコレだ。問題ないと思うが不備があれば、この名刺の番号までかけてくれ」
凍夜「わざわざ届けていただいて、ご苦労様です」
久良三「これも仕事だ」
凍夜「なるほど、では……もし、融資が必要ならお客としてもどうぞ。要相談には乗りますので」
久良三「一応、名刺はもらっとくよ。」
久良三「……」
独「はぁはぁ…………」
バシバシバシバシ!
久良三「ふぁぁ…。」
独「あの、今寝てました?」
バシバシ!
久良三「ん、あぁ。ここ最近忙しくてね」
独「俺はまだ続けてればいいんでしょうか?」
バシバシバシバシ!
久良三「そうだね。一にも二にも打ちこみ。ただただひたすら打ち込み。」
独「はい…。」
バシバシバシバシ!
久良三「しかし、学生は良いなぁ」
独「はい?」
久良三「夏休みだよ。俺も一週間くらい休みが欲しい」
独「久良三さんは趣味とかあるんすか?」
久良三「これと言ってないけど、美味いものをたべるのは好きだな」
独「じゃあ、休みが取れたらなにしてます?」
久良三「そうだなー…………テレビ見たりとかだな。結局身体休めるのに一日使ってる感じ」
独「大人っすね」
久良三「嫌でもあと五年もしたらそうなるよ」
独「マジすか……。」
久良三「ていうか、手止まってる」
独「おっと……」
バシバシバシバシ!
プルルル!
久良三「おっと、はい。もしもし?……は?それ…本当ですか?はい、はい……分かりました。」
独「仕事ですか?」
久良三「そうみたいだ。ちょっと行かなきゃならなくなったから。いつも通りのメニューやって帰ってくれ」
独「分かりました」
ー池袋:摩天楼ー
凍夜「暑いねぇ」
白嶺「エアコン買い換えましょう。このままだと冷却力と電気代がつり合いませんし」
凍夜「そうしょっか……。」
白嶺「できるだけ早くお願いしますよ。こんなのじゃ来られたお客さんも辛いですし」
コンコン!
凍夜「おっと、はいはい。開いてますよ」
久良三「失礼。ここが摩天楼ってとこだよな」
凍夜「そうだけど……おたくは?」
久良三「……」
白嶺「……?」
凍夜「なにか?」
久良三「いや、失礼した。ウチから債権を買い取るなんてどんな大手かと思ってたんだが……」
凍夜「債権……ああ、デスメックさん所の件ですね」
久良三「あんな大赤の債権を買い取ってひとつにまとめたのがこんな街金だったとは……本当に驚いたよ。ウチからだけでも……」
凍夜「三千万」
久良三「むっ」
凍夜「銀行からは二億、他のところのこまごましたのも総計すると二億九千五百万と六百二十一円。さすがにこれだけの額をまとめるのは骨が折れましたよ」
久良三「つまんでるとは聞いてたが、そこまで溜まってたのか……いったいどういう理由で債権を買ったんだ。返ってくる見込みなんかないよ」
凍夜「いいや。返してもらいますよ。一円までしっかりとね。」
久良三「ほぅ……まぁ、いいや。どうせウチとしては三千万が返ってくるならあんな不良債権は取っ払いたかったところだしな。書類の一式はコレだ。問題ないと思うが不備があれば、この名刺の番号までかけてくれ」
凍夜「わざわざ届けていただいて、ご苦労様です」
久良三「これも仕事だ」
凍夜「なるほど、では……もし、融資が必要ならお客としてもどうぞ。要相談には乗りますので」
久良三「一応、名刺はもらっとくよ。」