ー新伝ー伝説を継ぐもの【3】

ー池袋界隈ー

神姫「……」

鳳「……」

独「うわぁ……」

神姫「なに?」

独「え、あーいや、なんでもないです」

鳳「フフ、美女二人を目の当たりにして声がでちゃった?」

独「それです」

神姫「殴るわね」

独「断定ですか?!」

鳳「まぁまぁ、そんなことしてないで行きましょう」

独「やっぱまだどっか移動するんすね」

神姫「えぇ、地獄いきよ」

独「……」

神姫「……冗談よ三割くらいは」

独「七割はホント?!」

神姫「さっ、行くわよ」

鳳「うふふっ」

独「えぇ……」

神姫「ガタガタいうとリアルに地獄に落とすわよ」

独「お口チャック」

神姫「チッ」

独「(めっちゃ舌打ちされた)」

鳳「神ちゃん、ごきげんね」

神姫「普通ですよ」





ー民家ー

独「……ここっすか?」

神姫「ここよ」

鳳「ここね」

独「……道場?」

神姫「そうみえる?」

独「いえ、築3、40年ぐらいの小民家に見えます」

鳳「正解」

独「……わーい、やったあ」

神姫「しばくわね。」

独「また断定?!」

「なんだぁ?また悪餓鬼が騒いでんのかっ!」

神姫「生きてたわね。」

「って……お、御嬢さん。」

独「御嬢さん?!」

神姫「紹介するわ元チンピラ、現ヤクザの水落久良三(みらくらみ)よ」

鳳「あだ名はミラクル」

独「ヤクザ?!ミラクル?!」

鳳「上から読んでも下から読んでも「みらくるくらみ」」

独「え……あぁ……」

久良三「これは鳥居の姉さんまで……っで、そいつは?」

神姫「ちょっとわけありでね。コイツを強くしなきゃいけないの、死なない程度に仕上げて。場合によったら仕事を手伝わせて度胸をつけさせていいから」

独「あれ……これはヤバい取引で俺はもしかして売られてるんじゃないだろうか」

久良三「御嬢さんの頼みとあれば聞きますけど……そいつガキなんじゃあ?」

神姫「ガキよ。だから、上手く使いなさい」

久良三「ふむ……なるほど、ちなみにどの程度に仕上げろと?」

神姫「そうね……目標は……」

鳳「街にいる族の全滅。そしてストリートネームはチームイーター(族喰らい)」

神姫「なに?」

鳳「この街のチームというチームをこの子が狩っていくのだから……チームイーターよ」
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