ー新伝ー伝説を継ぐもの【3】
ー鳥居神社:本堂ー
独「わ、分かりましたいいます。いいますから」
スッ…自身の首に巻き付いた細長い指の力がぴたりと止まる。しかし、緩みも外れもしない。蛇に睨まれた蛙……いや、蛇に食われかけている蛙だ。生命与奪の権限は全て相手が握っている。
鳳「じゃあ、聞かせて」
独「……ひとつは怖いです正直。殴るのも殴られるのも」
鳳「あらそう。じゃあ……やめたらいいんじゃない?」
独「わぁ、すっぱり切られた。」
鳳「ふふっ、だってそうじゃない。こんなことやめたら殴られることも殴ることもないんだし。」
独「そうなんですけど……」
鳳「やめたくはない……っと、アナタってもしかしてイジメられてた口?」
独「……はい。まぁ、っていっても酷いって奴じゃなくそこそこどこにでもあるっていうか」
鳳「引きこもったり、自殺を考えた経験は?」
独「いや、無いです」
鳳「じゃあ、囲まれてタコ殴りにされた経験があるのね」
独「……え、なんで?」
鳳「アナタは自己意思が低い周りには流されるから本当にハブられたり、イジメを受けるタイプ……ではないわ。パシらされたりいいように働かされるタイプではあるけど」
独「……」
鳳「それに体は大きいしね。これだけでそこそこの威圧になる。単純に大きさ=パワーにも繋がる。まぁ、単純にならね。それは置いといて……で、学校でそこまで酷い目に遭わないとして考えられるのは外で怖い人らに因縁つけられて、ちょっと面貸せ……ボコボコ♪」
独「……」
鳳「学校でも目立つ意味で悪い人はたまーに意味もなく絡むけど、外ではより大きくなる……理不尽な暴力。それを受けちゃってアナタの心は傷ついたのねぇ……。」
独「いや、そんな大それたことじゃあ……」
鳳「でも、怖いんでしょ?いつか同じ目に遭うかもしれないことも、好きな女の子が困った時不甲斐無い自分がなにも出来ないかもしれないことが」
独「……」
自分の顔が暑くなるのが分かった。顔中の血管に流れる血液が沸騰するように思えた。かなり恥ずかしい……。
鳳「青春ねぇ……いいわぁ、私大好きなのよ。青く青く青く青くっさぁ~いの。」
独「……」
エロい。めっちゃエロい。乳揺れも半端ないし声もエロい。
鳳「さてと……じゃあ、アナタには今三つの道があります」
独「はい?」
鳳「一、全部を諦める。今までどおりの生活に戻る。いい運動になっただろうし、これも悪くない選択よ。学生だもん学校生活を楽しむのも大事。そして二、人と直接的には争わないものを習う。例えばウチの弓道、やる気があるなら通わせてあげるわ。まぁ、これも一つの道よ。そして三……」
独「三は?」
鳳「ふふっ、自分で決めなさい。自由意思よ。流されるのでなく、誰かに強制されるのでなく……自分で決めなさい。」
独「そうきましたかぁ……。」
鳳「あら、なにか別の答えを期待してたのかしら?」
独「いやぁ……なんかこう……ねっ、鍛錬してやるから強くなれとかそういうのを……」
鳳「ふふふふふっ。駄目よ。私は青臭い青春が好きでも、それは別……私が強制して与えることじゃない。」
独「ですか……。」
鳳「そうよぉ。」
独「…………難しいな」
鳳「よっと。」
いきなり肩を持ち上げられて離された。後頭部に浮遊感を感じ次の瞬間床に落ちて、衝撃がつきぬける。
独「ぐぁっ?!」
鳳「あとは自分に決めてね。っで、決まったらいつでもいいから連絡するかここに来なさい。それじゃあ、お疲れ様。」
独「お……疲れ様っス。」
独「わ、分かりましたいいます。いいますから」
スッ…自身の首に巻き付いた細長い指の力がぴたりと止まる。しかし、緩みも外れもしない。蛇に睨まれた蛙……いや、蛇に食われかけている蛙だ。生命与奪の権限は全て相手が握っている。
鳳「じゃあ、聞かせて」
独「……ひとつは怖いです正直。殴るのも殴られるのも」
鳳「あらそう。じゃあ……やめたらいいんじゃない?」
独「わぁ、すっぱり切られた。」
鳳「ふふっ、だってそうじゃない。こんなことやめたら殴られることも殴ることもないんだし。」
独「そうなんですけど……」
鳳「やめたくはない……っと、アナタってもしかしてイジメられてた口?」
独「……はい。まぁ、っていっても酷いって奴じゃなくそこそこどこにでもあるっていうか」
鳳「引きこもったり、自殺を考えた経験は?」
独「いや、無いです」
鳳「じゃあ、囲まれてタコ殴りにされた経験があるのね」
独「……え、なんで?」
鳳「アナタは自己意思が低い周りには流されるから本当にハブられたり、イジメを受けるタイプ……ではないわ。パシらされたりいいように働かされるタイプではあるけど」
独「……」
鳳「それに体は大きいしね。これだけでそこそこの威圧になる。単純に大きさ=パワーにも繋がる。まぁ、単純にならね。それは置いといて……で、学校でそこまで酷い目に遭わないとして考えられるのは外で怖い人らに因縁つけられて、ちょっと面貸せ……ボコボコ♪」
独「……」
鳳「学校でも目立つ意味で悪い人はたまーに意味もなく絡むけど、外ではより大きくなる……理不尽な暴力。それを受けちゃってアナタの心は傷ついたのねぇ……。」
独「いや、そんな大それたことじゃあ……」
鳳「でも、怖いんでしょ?いつか同じ目に遭うかもしれないことも、好きな女の子が困った時不甲斐無い自分がなにも出来ないかもしれないことが」
独「……」
自分の顔が暑くなるのが分かった。顔中の血管に流れる血液が沸騰するように思えた。かなり恥ずかしい……。
鳳「青春ねぇ……いいわぁ、私大好きなのよ。青く青く青く青くっさぁ~いの。」
独「……」
エロい。めっちゃエロい。乳揺れも半端ないし声もエロい。
鳳「さてと……じゃあ、アナタには今三つの道があります」
独「はい?」
鳳「一、全部を諦める。今までどおりの生活に戻る。いい運動になっただろうし、これも悪くない選択よ。学生だもん学校生活を楽しむのも大事。そして二、人と直接的には争わないものを習う。例えばウチの弓道、やる気があるなら通わせてあげるわ。まぁ、これも一つの道よ。そして三……」
独「三は?」
鳳「ふふっ、自分で決めなさい。自由意思よ。流されるのでなく、誰かに強制されるのでなく……自分で決めなさい。」
独「そうきましたかぁ……。」
鳳「あら、なにか別の答えを期待してたのかしら?」
独「いやぁ……なんかこう……ねっ、鍛錬してやるから強くなれとかそういうのを……」
鳳「ふふふふふっ。駄目よ。私は青臭い青春が好きでも、それは別……私が強制して与えることじゃない。」
独「ですか……。」
鳳「そうよぉ。」
独「…………難しいな」
鳳「よっと。」
いきなり肩を持ち上げられて離された。後頭部に浮遊感を感じ次の瞬間床に落ちて、衝撃がつきぬける。
独「ぐぁっ?!」
鳳「あとは自分に決めてね。っで、決まったらいつでもいいから連絡するかここに来なさい。それじゃあ、お疲れ様。」
独「お……疲れ様っス。」