ー新伝ー伝説を継ぐもの【3】

ー???ー

柏「ふーーっ……。」

王「助かる可能性は30%くらいだって血流し過ぎたみたい」

柏「ふーん、興味ねぇな。っていうか、死体専門のお前が生かしとけなんていうのも変な話しだがな」

王「死体はしょーひんであって別に死人に興味があるわけじゃないよん」

柏「……」

王「たぁーだ、紙袋被ってるってうぷぷっ!面白いね。見てみてコレ、じゃーん、同じもの作ってみましたー」

柏「……」

王「ただこれ、被るとなんにも見えないの。ホント真っ暗」

柏「そろそろ仕事の話しをしたいんだが」

王「あーいあい、お仕事ね。っていうか、この話しも俺の家業とはふつーに別口にゃんだけど」

柏「ふんっ」

王「んぅー?」

柏「別口という割にはそっちの奴が持っているガバメントはなんだ?」

漆原「……」

王「おー、よっくわかるねん」

柏「無駄話はいい。パイプはあるんだろ」

王「まー、そうだね。ウルたん」

漆原「はい、武器商の一行は……ロシアの国境付近に居る様子です」

柏「ロシア国境付近……?某国に居るんじゃなかったのか」

漆原「相手は生き物……動くに決まってんだろ。」

光臣「……」
チャッ…

漆原「……」
スッ…

柏「光臣。」

光臣「はっ…。」

柏「なら、ロシアでいい。お前にも同行してもらう」

王「ロシアにりょーかぁ……うん、いいよん」

漆原「いけません」

王「わん?」

柏「あぁ?」

漆原「あそこは現在、パイプラインを狙った……」

柏「キリリングフィールド(戦場)……っと化している」

漆原「そのとおり。我々がそんな区域に出向く必要は皆無……そちらが勝手にいって話しを着けてくるといい」

柏「いいや、お前らにも同行してもらう。いや、「ら」ではないな。王、お前が来ればいい」

漆原「いい加減にしとけよコラ。マッポが誰に口聞いてんだ、あ?」

柏「テメェこそ、何様だ。こっちは頭と話してんだ。拾われの三下が調子乗るな殺すぞ。」

王「エデン」

柏「あ?」

王「エデンの死体をひとつ、男が良いね歳は18~24前後でランクはC以上。あと、生きてるエデンこっちは性別年齢問わないただしAランク。ついでにアサシンキラー(殺し屋殺し)の情報で同行したげる」

柏「生きているエデン種のA以上とアサシンキラーについての情報はやる。死体は自分で探せ」

王「んーー……いいよ。じゃあ、それで交渉成立」

漆原「王さん……」

王「ということで……はいっ、ウルちゃんパスポート持ってきて」

漆原「……俺も同行しますよ。問題ないな」

柏「好きにしろ。ただ、費用は出さんし、自分の身は自分で守れ」

漆原「いわれなくとも分かってる」

柏「ふんっ」
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