ー新伝ー伝説を継ぐもの【3】
ー東京大学医学部付属病院:病室ー
弩躬「つぎ、鳳凰型に切ってくれ」
悠「それもうリンゴに対して過剰装飾し過ぎだろ……こんな感じでどうだ?」
ぱあぁぁ!
弩躬「やらせといてなんだけど……凄いな」
パシャ!
悠「一時期キャラ弁にハマったことがあってな」
弩躬「キャラ弁ってなに作ったんだ?」
悠「ご飯に黒ゴマのみでモナリザを描いてみた。」
弩躬「リンゴ切る技術となんも関係ないなーシャクシャク」
悠「うおおぉぉっ?!おれの至高の一品を食いやがった!しかも頭から!!」
弩躬「写メったって。それに俺はタイヤキは頭から派なんだよ」
鳳「元気そうね」
弩躬「あ、センセ……それに梔師範代まで」
梔「はぁ、今回はホンマに勘忍やわぁ」
弩躬「ちょ、頭上げてくださいよ。俺がトチッただけなんですから」
悠「っか、姉さん……なんで、おれにいってくれなかったんすか。」
パンパン!
柳「はいはい、ちょっと待たんか。」
悠「おう、柳」
梔「柳先生、この度はお手数かけまして……」
柳「怪我をするなと歯言わん、無茶をするなともいわんが電話一本で呼びだすのは勘弁願いたいもんじゃな」
悠「おれへの愚痴はおれ個人にしてくれ」
柳「逃げるだろ」
悠「ぴゅー、ぴゅー、ぴゅーっ」
柳「……」
ぐりっ!
悠「痛たたたたっ?!」
柳「さて……足の裏の傷は貫通しとるものの骨には刺さっとらん。縫合だけで済んだ。上と下の唇、それに頬は縫うほどでもない。全治三週間、ワシの見たてで一週間もすれば動ける以上。あとは好きにするといい。請求書は……そっちで決めることじゃな。」
悠「痛いよぉ、痛いよぉ!離してよ!!」
柳「ほっほほ、それでは失礼しますぞ」
悠「はぁはぁ」
鳳「水仙さんを寄越すとして一週間の見立てが正解になりそうね」
弩躬「お、仙ばあ様呼んでくれるなら完璧っすね。」
梔「ほな、せめて入院費はうちの方が出しますわ」
悠「じゃあ、おれは刀を取り戻す」
梔「ソレなんどすけど……ええですわ」
悠「……はい?」
梔「結構危ないようどすし……。うちもそこまでまだ愛着の湧いた刀やないどすからね」
悠「そんなぁ……」
ーー東京大学医学部付属病院:院長室ー
柳「ふぅ……。休憩、休憩」
「院長、お客様がお見えです」
柳「はて、どなたかな?今日は来客の予定など入っていなかったはずじゃが。」
瑠璃「柳ドクター、お久しぶりです。」
柳「おぉ……月極君か久しぶりじゃな。どうしたんじゃ?」
瑠璃「はい……。」
柳「……あぁ、君。もういいぞ」
「はい、失礼します。」
柳「これでいいかな?」
瑠璃「……はい、では単刀直入に聞きます。私の家業を知っていますか?」
柳「死体修復(エバーミング)……っが、裏でヤクザとの繋がりがあるとかも聞いているが」
瑠璃「なら、話が早いです。今こちらにソレ関係の人間が入院していませんか?」
柳「ほっほほ、そんな個人情報を話すと思ってるのか?」
瑠璃「……」
柳「月極君、君は何をしに来たんだ。」
瑠璃「……人を探しています。重体とまでいかなくともそこそこの怪我をしていて……紙袋を被った男」
弩躬「つぎ、鳳凰型に切ってくれ」
悠「それもうリンゴに対して過剰装飾し過ぎだろ……こんな感じでどうだ?」
ぱあぁぁ!
弩躬「やらせといてなんだけど……凄いな」
パシャ!
悠「一時期キャラ弁にハマったことがあってな」
弩躬「キャラ弁ってなに作ったんだ?」
悠「ご飯に黒ゴマのみでモナリザを描いてみた。」
弩躬「リンゴ切る技術となんも関係ないなーシャクシャク」
悠「うおおぉぉっ?!おれの至高の一品を食いやがった!しかも頭から!!」
弩躬「写メったって。それに俺はタイヤキは頭から派なんだよ」
鳳「元気そうね」
弩躬「あ、センセ……それに梔師範代まで」
梔「はぁ、今回はホンマに勘忍やわぁ」
弩躬「ちょ、頭上げてくださいよ。俺がトチッただけなんですから」
悠「っか、姉さん……なんで、おれにいってくれなかったんすか。」
パンパン!
柳「はいはい、ちょっと待たんか。」
悠「おう、柳」
梔「柳先生、この度はお手数かけまして……」
柳「怪我をするなと歯言わん、無茶をするなともいわんが電話一本で呼びだすのは勘弁願いたいもんじゃな」
悠「おれへの愚痴はおれ個人にしてくれ」
柳「逃げるだろ」
悠「ぴゅー、ぴゅー、ぴゅーっ」
柳「……」
ぐりっ!
悠「痛たたたたっ?!」
柳「さて……足の裏の傷は貫通しとるものの骨には刺さっとらん。縫合だけで済んだ。上と下の唇、それに頬は縫うほどでもない。全治三週間、ワシの見たてで一週間もすれば動ける以上。あとは好きにするといい。請求書は……そっちで決めることじゃな。」
悠「痛いよぉ、痛いよぉ!離してよ!!」
柳「ほっほほ、それでは失礼しますぞ」
悠「はぁはぁ」
鳳「水仙さんを寄越すとして一週間の見立てが正解になりそうね」
弩躬「お、仙ばあ様呼んでくれるなら完璧っすね。」
梔「ほな、せめて入院費はうちの方が出しますわ」
悠「じゃあ、おれは刀を取り戻す」
梔「ソレなんどすけど……ええですわ」
悠「……はい?」
梔「結構危ないようどすし……。うちもそこまでまだ愛着の湧いた刀やないどすからね」
悠「そんなぁ……」
ーー東京大学医学部付属病院:院長室ー
柳「ふぅ……。休憩、休憩」
「院長、お客様がお見えです」
柳「はて、どなたかな?今日は来客の予定など入っていなかったはずじゃが。」
瑠璃「柳ドクター、お久しぶりです。」
柳「おぉ……月極君か久しぶりじゃな。どうしたんじゃ?」
瑠璃「はい……。」
柳「……あぁ、君。もういいぞ」
「はい、失礼します。」
柳「これでいいかな?」
瑠璃「……はい、では単刀直入に聞きます。私の家業を知っていますか?」
柳「死体修復(エバーミング)……っが、裏でヤクザとの繋がりがあるとかも聞いているが」
瑠璃「なら、話が早いです。今こちらにソレ関係の人間が入院していませんか?」
柳「ほっほほ、そんな個人情報を話すと思ってるのか?」
瑠璃「……」
柳「月極君、君は何をしに来たんだ。」
瑠璃「……人を探しています。重体とまでいかなくともそこそこの怪我をしていて……紙袋を被った男」