ー新伝ー伝説を継ぐもの【3】

ー教室ー

独「よう」

京「独、おはよう!」

独「昨日はどうしたんだ?」

京「なにがだ?」

独「神姫さんも用事で来なかったし、がりゅーも一緒だったのかなと思って」

京「ああ、そういうことか。昨日は己も神姫姉についてったんだ。その後、行こうと思ったんだけど知り合いに掴まって秋葉原に連れてかれた。」

独「アキバに?」

京「そうだ。色んなところに連れ回された」

独「楽しかったか?」

京「いろいろ不思議だった」

独「そうか」

京「独は楽しかっただろ」

独「は?」

京「弩躬は色んな技を持ってるから色々見せてもらえたんじゃないか?」

独「色々と痛かったよ」

京「ん?」

独「いや……あの人って強いのか?」

京「強い、弱いで言うならすっごく強いぞ」

独「そうなんだ。」

京「弩躬は十神将の代表でもあるしな。普段は鳳が出ているらしいけど」

独「分かんない単語が飛び交ったが……鳳ってひとだけは誰か分かった」

京「あの人も凄いぞ布一枚で打撃を無効化してくるんだ」

独「えぇ……」

京「どした?弩躬が気にいったのか?」

独「気にいった……わけではないです。ただ、ウチで泊まり込みと修業しないかといわれた」

京「おぉー!頑張れよ、独」

独「あれ、いくこと決定?」

京「いかないのか?」

独「あのひとの扱きに耐えきれる自信がない……」

京「独なら大丈夫だと思うぞ」

独「その根拠は?」

京「なんとなくだっ!」

独「あー……そー。」

京「うん、そうだ!」

独「……」








ー蒼天塔:VIPルームー

弩躬「つまり名前も偽名だったと?」

黒服の男「あぁ。まぁ、こんな所にくる奴なんか殆ど偽名の根なし草だ。一応うちらの方でも何度か襲撃をかけたが……」

弩躬「返り討ちか」

黒服の男「その通りだが……口には気をつけろよ」

弩躬「失礼。で、今のところ居場所の目星は着いてるのか?」

黒服の男「あぁ、多少の事はな」

弩躬「教えてくれ」

黒服の男「……まぁいいが、お前顔もなにも分かってないのに探すつもりか?」

弩躬「姿かたちが分からなくても、意外と近づけばわかるもんさ」

黒服の男「よくわからんが……最後にそいつを見たのが新宿の辺りだそうだ。あそこに中国人どもが溜まりにしてる場所はしってるか?」

独「行ったことは無いがおおよその場所は分かる」

黒服の男「そこに潜伏してるらしいあそこは軽い無法地帯だからな「ワケアリ」の奴も多い」

弩躬「けっこうめんどくさいところに行っちゃったわけね」

黒服の男「そういうことだ。お前も嗅ぎまわるのは勝手だが……どうなってもしらねぇぞ」

弩躬「御忠告どうも。ま、適当にやってみるよ」
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