ー新伝ー伝説を継ぐもの【3】

ーとある空き地ー

独「……」

弩躬「ごめん、ホントごめん」

独「指へし折れたかと思ったし、ダートが内腿かすっていきましたよアレですか?事故を装っての故意ですか?」

弩躬「いやいや、違くて……まさかあんな惨劇が起こるなんて予想できなかったし。」

独「キツイっていったのにぃ……」

弩躬「まさかバチるとは思わなかったんだよ。でも、折れなくてよかった。外れただけで」

独「ゲロ吐きそうなくらい痛かったですけどね。」

弩躬「さっき吐いててよかったな」

独「……」

弩躬「……」

独「俺の中で怖い人ランキングが入れ替わりました」

弩躬「ははっ。」

独「軽っ」

弩躬「なぁ、いっぺんウチの神社来るか?」

独「えと……どうして?」

弩躬「いや、もういっそウチで預かって完全に教育してやろうかと」

独「勘弁してください」

弩躬「平気だって、俺だって耐え抜けたんだし」

独「無理です。人種が違うんです。」

弩躬「その根性から叩き押してやるから」

独「じつはすっごくイラついてるでしょ?」

弩躬「40%くらいだよ」

独「半分近っ?!」

弩躬「いいこともあるぞ」

独「嫌です」

弩躬「センセが美人でしかも超乳」

独「……巨乳でなくて?」

弩躬「巨乳でなく超乳しかも美人」

独「マジすか……そんなのが本当にいるんですか」

弩躬「写メ見るかコレ?」

独「……おぉ!」

弩躬「天然物だぞコレ。コレを毎日見れる」

独「ごくり…。」

弩躬「学校どこ?ここらの近くか?」

独「え、バスのってすぐですけど」

弩躬「そうか……じゃあ少し早起きすれば大丈夫そうだな。もし、やる気があるなら此処に連絡しろよ。泊まり込みで鍛錬してやる。」

独「は、はぁ…」

弩躬「ただ、当然だけど覚悟はしといて欲しい。一泊二日のお手軽なのじゃなく一カ月まるまる泊まり込むくらいの気構えに手弓を我が技術にするつもりでな……」

独「わ…かりました」

弩躬「んっ、それじゃお疲れさん」

独「お疲れ様っした!!」

弩躬「……ん?はい、もしもし?」

鳳『あ、今なにしてる?』

弩躬「いまっすか?ぶらぶらしてますけど」

鳳『ならちょうどいいわ。おつかいしてきて』

弩躬「いいっすけど、何買ってくんスか?」

鳳『生理用品』

弩躬「はっ?!え、いや……居るのなら買っていきますけど……」

鳳『うふふふっ、冗談よ。今から言うホテルに梔ちゃんがいるの彼女の話を聞いてお手伝いなさい』

弩躬「はぁ……それお使いっすか?」

鳳『細かいことは気にしないの、無茶はしなくていいけど手伝えることはしてあげるのよ。』

弩躬「了解しました。今からすぐ向かいます」

鳳『うふふっ、よろしくね』

弩躬「あ、ちょっと一ついいっすか?」

鳳『あら、なぁに?』

弩躬「もしかしたら若いのがひとりウチに来るかもです」

鳳『あら、いいわね。その時はしっかりと面倒見てあげるわ』

弩躬「よろしくです。」
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