ｰ池袋西口公園ｰ

神姫「ここで待ち合わせ?」

京「うん。めーるにはここで居るって書いてあった」

神姫「ふーん……京都からはるばる来て池袋に居るとは……ね。」

京「なにか変なのか?」

神姫「もっと別な場所もあるじゃない。」

京「そうなのか?」

神姫「……アナタに聞いたのが間違いだったわね」

京「ん?」

神姫「何でも無いわ。」

京「そうか」

石楠花「お姉ちゃあぁぁっーーーーんっ!!」

京「あぅっ!?」

石楠花｢お姉ちゃんひさしぶりー!あそぼあそぼあそぼーーーっ!｣

京「あぅあぅ……」

神姫「……」

梔「あらあら、大はしゃぎどすなぁ」

神姫「どうも、ご無沙汰しております」

梔「こんにちは、ええお天気どすな。わざわざ、時間造ってもろてお出迎えまでしていただいて」

神姫「いえ、大丈夫です。どうしましょうか、さっそくご案内しましょうか?」

梔「ほな、そうしてもらいまひょか。しゃくちゃん」

石楠花「はーい?」

梔｢うちはこれからちょっとお仕事いってくるけどどないします?｣

石楠花「がりゅーお姉ちゃんと遊んでまーす。ねー、おねーちゃん」

神姫「京、いいのね?」

京「己は別に構わない」

神姫「そう……じゃあ、夜になったらウチに帰ってなさいね」

京「わかった」

梔「ほな、またあとでね」

石楠花「じゃあ、おねぇちゃんあーそーぼ」

京「構わないが何して遊ぶ?」

石楠花「もちろん……死合(しあい)」

京「ダメだ」

石楠花「えー、どーぉーして」

京｢神姫姉が街中で喧嘩しちゃダメっていってた。悠も人が多い所で闘ったらダメと言ってるし｣

石楠花「ぶーぅ、じゃあ……買い物いこー」

京「それは遊びなのか?」

石楠花「そーだよ?買い物とかは遊ぶことだよ。お姉ちゃんそんなことも知らないの?」

京「うん」

石楠花「もー、そんなんじゃダメダメだぞー。」

京「ダメなのか……。」

石楠花「うん、じゃ、いっくよ。」

京「どこにだ?」

石楠花「秋葉原!あたしあそこ行ってみたかったんだー。お姉ちゃん行ったことあるんでしょ?」

京「無いぞ」

石楠花「えぇー。まぁいいや……行けばきっと楽しいよ。」

京「でも己あんまりお金ないぞ」

石楠花「いいから、いいから。お金は問題ないよー。お兄ちゃんにいーっぱいお小遣いもらったから」

京「兄が居るのか?」

石楠花「いるよー、便利な財布みたいなお兄ちゃん」

京「ん?どういうことだ?」

石楠花「いいからいいから。ほらほら走る走るのー!」