ー新伝ー伝説を継ぐもの【3】
ー魔天楼ー
「ありがとうございました!」
凍夜「うん、ま、もしこれからも入用だったら来てください。」
「はい、失礼します。」
凍夜「ふー……今日のお仕事終了っと」
白嶺「……返済者が三人来ただけですけどね」
凍夜「こっちから集金行かなくてもキチンと返済してくれる人は偉いよね」
白嶺「本来はそれが当たり前なんですけどね」
凍夜「だよね。さぁて、今日はもう閉めちゃおう。」
白嶺「まぁ、いいですけど」
がちゃ!
拳二「待てよ」
凍夜「わっ……驚いた。どしたんすかいきなり」
拳二「かっかっか、わりぃな入ろうとしたら閉めようなんていってやがったから」
凍夜「盗み聞きとかどうなんです?」
拳二「それより、一応聞くけどお前西口のあたりで暴れたか?」
凍夜「いきなりですね……。身に覚えはないですよ。あのあたりのお店にはよく行くけど」
拳二「そうか、ならいい」
凍夜「……って、自分のいいたいこといい終わったら満足しないでくださいよ」
拳二「聞きてぇらな聞かせてやるけど……よっこいしょ。」
ソファに身体を投げ出して懐から出したタバコを口にくわえると凍夜は手近にあったらライターに火をつけて向ける。
凍夜「どうぞ」
拳二「ふー……。大して面白い話しでもねぇよ。どっかのバカが喧嘩したってだけのことなんだがぁ…。」
凍夜「旦那が動いてるってことはそれ以外のこともしたんじゃ?」
拳二「いいや、ただ暴れられた場所がな……ウチの系列の店の前だった。」
凍夜「あらら……。」
拳二「まぁ、見つかりゃあしないだろうがこうして俺ぁが直々に調べてるっう立て前さえありゃあそこそこけん制にもなっからな」
凍夜「そりゃご苦労様です。でも、なんでウチに?」
拳二「疑ってる訳じゃない。お前はその現場がこっから目と鼻の先ってしらねーみてーだしな」
凍夜「ああ、もしかして何か見てないかってことですか」
拳二「呑み込みが早くて優秀だ」
凍夜「ははっ、どーも。」
拳二「さてと、一服も済んだし行くかな」
白嶺「お茶入りましたけど…?」
拳二「お、おお。じゃあいただいてくわ。ごっくごくっ……ぷは、ごっそさん」
白嶺「(ひと息に飲んだ……。)」
凍夜「いえいえ、それより、よかったら飯でもどうです?」
拳二「おー……せっかくの誘いだが今日は先約があるんでな。また顔出しにくらぁ」
凍夜「それは残念。……ヨミちゃん」
白嶺「焼き肉が食べたいです」
凍夜「お、珍しく誘いに乗ってくれたね。」
白嶺「せっかくの休みなのに出勤させられましたからね」
凍夜「あはは……そのぶんの清算ってわけね。いいよ、焼き肉でもしゃぶしゃぶでもごちそうさせていただきますよ」
左近「へぇ、もーかってるんですねぇ」
白嶺「!!」
凍夜「っと……なんだ、珍しいじゃないか」
左近「ゴールデンウィークですからねぇ。けっど、今日中には戻らないといけないんで……いつもの頼めますかぃ?」
凍夜「やれやれ、いくらほど?」
左近「とりあえず……二本(二百万)ほど」
凍夜「ヨミちゃん、渡したげて」
白嶺「分かりました、少しお待ちください」
凍夜「それにしても……結構な額たまってきてるよ?」
左近「官僚になった時にまとめてお返ししますって」
凍夜「ふぅ……ま、信じておきますよ」
「ありがとうございました!」
凍夜「うん、ま、もしこれからも入用だったら来てください。」
「はい、失礼します。」
凍夜「ふー……今日のお仕事終了っと」
白嶺「……返済者が三人来ただけですけどね」
凍夜「こっちから集金行かなくてもキチンと返済してくれる人は偉いよね」
白嶺「本来はそれが当たり前なんですけどね」
凍夜「だよね。さぁて、今日はもう閉めちゃおう。」
白嶺「まぁ、いいですけど」
がちゃ!
拳二「待てよ」
凍夜「わっ……驚いた。どしたんすかいきなり」
拳二「かっかっか、わりぃな入ろうとしたら閉めようなんていってやがったから」
凍夜「盗み聞きとかどうなんです?」
拳二「それより、一応聞くけどお前西口のあたりで暴れたか?」
凍夜「いきなりですね……。身に覚えはないですよ。あのあたりのお店にはよく行くけど」
拳二「そうか、ならいい」
凍夜「……って、自分のいいたいこといい終わったら満足しないでくださいよ」
拳二「聞きてぇらな聞かせてやるけど……よっこいしょ。」
ソファに身体を投げ出して懐から出したタバコを口にくわえると凍夜は手近にあったらライターに火をつけて向ける。
凍夜「どうぞ」
拳二「ふー……。大して面白い話しでもねぇよ。どっかのバカが喧嘩したってだけのことなんだがぁ…。」
凍夜「旦那が動いてるってことはそれ以外のこともしたんじゃ?」
拳二「いいや、ただ暴れられた場所がな……ウチの系列の店の前だった。」
凍夜「あらら……。」
拳二「まぁ、見つかりゃあしないだろうがこうして俺ぁが直々に調べてるっう立て前さえありゃあそこそこけん制にもなっからな」
凍夜「そりゃご苦労様です。でも、なんでウチに?」
拳二「疑ってる訳じゃない。お前はその現場がこっから目と鼻の先ってしらねーみてーだしな」
凍夜「ああ、もしかして何か見てないかってことですか」
拳二「呑み込みが早くて優秀だ」
凍夜「ははっ、どーも。」
拳二「さてと、一服も済んだし行くかな」
白嶺「お茶入りましたけど…?」
拳二「お、おお。じゃあいただいてくわ。ごっくごくっ……ぷは、ごっそさん」
白嶺「(ひと息に飲んだ……。)」
凍夜「いえいえ、それより、よかったら飯でもどうです?」
拳二「おー……せっかくの誘いだが今日は先約があるんでな。また顔出しにくらぁ」
凍夜「それは残念。……ヨミちゃん」
白嶺「焼き肉が食べたいです」
凍夜「お、珍しく誘いに乗ってくれたね。」
白嶺「せっかくの休みなのに出勤させられましたからね」
凍夜「あはは……そのぶんの清算ってわけね。いいよ、焼き肉でもしゃぶしゃぶでもごちそうさせていただきますよ」
左近「へぇ、もーかってるんですねぇ」
白嶺「!!」
凍夜「っと……なんだ、珍しいじゃないか」
左近「ゴールデンウィークですからねぇ。けっど、今日中には戻らないといけないんで……いつもの頼めますかぃ?」
凍夜「やれやれ、いくらほど?」
左近「とりあえず……二本(二百万)ほど」
凍夜「ヨミちゃん、渡したげて」
白嶺「分かりました、少しお待ちください」
凍夜「それにしても……結構な額たまってきてるよ?」
左近「官僚になった時にまとめてお返ししますって」
凍夜「ふぅ……ま、信じておきますよ」