ー新伝ー伝説を継ぐもの【3】
ー大江戸学園:大通りー
悠(窈)「はぁ……初めてきたけど広いし本当に江戸時代みたいな街並みだな……。勢いで来たけど、ココから松永を見つけ出せるかな……。」
往水「おんやぁ、小鳥遊さんじゃないですか」
悠(窈)「え?」
往水「なんですか、そーんな堅苦しい格好して?」
悠(窈)「いや、ちょっと色々ありまして」
往水「まして?なーんか喋り方も固くなってませんか?」
悠(窈)「そんなことないっすよ」
往水「ま、いいですけどね。っていうか、ちゃーんと制服着てないと注意されますよ。小鳥遊さんは色々と目立つんですから」
悠(窈)「あぁ」
往水「ま、それでも普段のカッコウよりかは普通ですけどねぇ。」
悠(窈)「あはは」
往水「あはは……そういえばちゃんと許可書もってますかい?」
悠(窈)「え?」
往水「やだなぁーとぼけちゃって。ほら、生徒手帳を常備してないとダメじゃないですかぁ」
悠(窈)「あ、えーと……」
往水「もしかして、それも忘れちゃったんですかい?仕方ないですねぇ番所に来てもらっても良いんですが……知らぬ仲ではないしぃ。ここは手みじかにお話しを済ませても良いんですけどねぇ…。」
悠(窈)「あ、あぁ……じゃあ、そうしてもらいましょうか」
ジャージ姿の女の袂に札を一枚放りこんだ。
往水「はい、じゃあお話しは聞きました。」
悠(窈)「それじゃ」
往水「はいはい、ところでそっくりさんはどちらに行かれる予定ですか?」
悠(窈)「っ……!」
往水「まぁ、別にいいんですけどね行きたい場所があるなら道くらいなら教えてあげますよ?」
悠(窈)「……松永ってやつの場所わかるか?」
往水「これはまた……花火師さんところですか」
悠(窈)「花火師?」
往水「この学園唯一の花火を生業にしているお人ですよ。そのボスが松永姉妹。まぁでも会うのは難しいと思いますよ」
悠(窈)「なんで?」
往水「変わりもんで有名でしてねぇ。一見さんに顔を合わせたりするほど暇人でもないですし……お上でも何人か手を結んでてヘタに失礼しちゃあしょっ引かれちまいますよ」
悠(窈)「マジか……。」
往水「松永さんに会うのは無理としても、関係者くらいなら大丈夫かも」
悠(窈)「関係者ってのは?」
往水「……」
悠(窈)「……」
もう一枚、袂にお札を放りこんだ。
往水「えへへ。いやぁ、物分かりがよい人はいいですねぇ」
悠(窈)「っで、関係者ってのは?」
往水「変わり者の頭には変わり者の奉行人と仲が良いんですよ。その人の名前は「御伽ヶ島左近」っていう人でしてね。」
悠(窈)「御伽ヶ島左近……。」
往水「っで、その左近さんは前から小鳥遊さん、あ、本物の方にちょこちょこ手を出してるって噂を聞いてます」
悠(窈)「……ふむ」
往水「左近さんは休みになるとたびたび外に出ていってる人なんでね……。今日あたり島から出てってるんじゃないでしょうか」
悠(窈)「それじゃ意味ないだろ」
往水「わかってませんねぇ。ここで問題を起こされるとあたしらも迷惑だから、なにかするなら今のタイミングで外でしてくださいって事ですよ」
悠(窈)「アンタ……なかなか悪だな」
往水「余計な仕事が増えないように仕事してるんですよぅ。」
悠(窈)「まぁ…いいや。ここまで話し振ったって事は行きそうな場所も知ってるんだろ」
往水「詳しい場所とかは知りませんよ?知ってるのは「まてんろう」ってところが行きつけってだけ、これ以上は本当に何も知らない」
悠(窈)「まてんろう……魔天楼……だって?」
悠(窈)「はぁ……初めてきたけど広いし本当に江戸時代みたいな街並みだな……。勢いで来たけど、ココから松永を見つけ出せるかな……。」
往水「おんやぁ、小鳥遊さんじゃないですか」
悠(窈)「え?」
往水「なんですか、そーんな堅苦しい格好して?」
悠(窈)「いや、ちょっと色々ありまして」
往水「まして?なーんか喋り方も固くなってませんか?」
悠(窈)「そんなことないっすよ」
往水「ま、いいですけどね。っていうか、ちゃーんと制服着てないと注意されますよ。小鳥遊さんは色々と目立つんですから」
悠(窈)「あぁ」
往水「ま、それでも普段のカッコウよりかは普通ですけどねぇ。」
悠(窈)「あはは」
往水「あはは……そういえばちゃんと許可書もってますかい?」
悠(窈)「え?」
往水「やだなぁーとぼけちゃって。ほら、生徒手帳を常備してないとダメじゃないですかぁ」
悠(窈)「あ、えーと……」
往水「もしかして、それも忘れちゃったんですかい?仕方ないですねぇ番所に来てもらっても良いんですが……知らぬ仲ではないしぃ。ここは手みじかにお話しを済ませても良いんですけどねぇ…。」
悠(窈)「あ、あぁ……じゃあ、そうしてもらいましょうか」
ジャージ姿の女の袂に札を一枚放りこんだ。
往水「はい、じゃあお話しは聞きました。」
悠(窈)「それじゃ」
往水「はいはい、ところでそっくりさんはどちらに行かれる予定ですか?」
悠(窈)「っ……!」
往水「まぁ、別にいいんですけどね行きたい場所があるなら道くらいなら教えてあげますよ?」
悠(窈)「……松永ってやつの場所わかるか?」
往水「これはまた……花火師さんところですか」
悠(窈)「花火師?」
往水「この学園唯一の花火を生業にしているお人ですよ。そのボスが松永姉妹。まぁでも会うのは難しいと思いますよ」
悠(窈)「なんで?」
往水「変わりもんで有名でしてねぇ。一見さんに顔を合わせたりするほど暇人でもないですし……お上でも何人か手を結んでてヘタに失礼しちゃあしょっ引かれちまいますよ」
悠(窈)「マジか……。」
往水「松永さんに会うのは無理としても、関係者くらいなら大丈夫かも」
悠(窈)「関係者ってのは?」
往水「……」
悠(窈)「……」
もう一枚、袂にお札を放りこんだ。
往水「えへへ。いやぁ、物分かりがよい人はいいですねぇ」
悠(窈)「っで、関係者ってのは?」
往水「変わり者の頭には変わり者の奉行人と仲が良いんですよ。その人の名前は「御伽ヶ島左近」っていう人でしてね。」
悠(窈)「御伽ヶ島左近……。」
往水「っで、その左近さんは前から小鳥遊さん、あ、本物の方にちょこちょこ手を出してるって噂を聞いてます」
悠(窈)「……ふむ」
往水「左近さんは休みになるとたびたび外に出ていってる人なんでね……。今日あたり島から出てってるんじゃないでしょうか」
悠(窈)「それじゃ意味ないだろ」
往水「わかってませんねぇ。ここで問題を起こされるとあたしらも迷惑だから、なにかするなら今のタイミングで外でしてくださいって事ですよ」
悠(窈)「アンタ……なかなか悪だな」
往水「余計な仕事が増えないように仕事してるんですよぅ。」
悠(窈)「まぁ…いいや。ここまで話し振ったって事は行きそうな場所も知ってるんだろ」
往水「詳しい場所とかは知りませんよ?知ってるのは「まてんろう」ってところが行きつけってだけ、これ以上は本当に何も知らない」
悠(窈)「まてんろう……魔天楼……だって?」