ー新伝ー伝説を継ぐもの【3】
ー池袋界隈ー
トンファー男「ほらほらほらっ!」
リーチの差を利用して奴はやたらめったら右のロングトンファーで突きを繰り出してくる。距離を測りつつ左右にステップして避け続ける窈。
窈「……」
トンファー男「ほらっほらほらっ!」
早い突きでも腕を引く時、わずかに隙が出来る。窈はソレを見逃さなかった。鋭角な突きを半歩左に踏みこんで避けて、右足で地面を蹴り敵の懐に飛び込んだ。
窈「喰らっ……ぐっ!」
腹を打とうした窈だが、左わき腹に痛みが走る。しかも、その痛みは奥へ奥へと深々と侵入してきた。目線を向けると左のトンファーの「持ち手」部分を叩きこんでいる。
トンファー男「残念っ!」
窈「残念はテメーだろっ!」
メリメリと脇腹突かれたまま、窈は更に前進した。その勢いで頭を振ってトンファー男の顔へと突っ込んだ。
トンファー男「ぐぁっ?!」
ヘッドソバットを受けて男は大きく後退する。
窈「オラっ、逃がさないぞ。」
ずんずんと歩みを止めずに間合いを詰めた。距離が空いていては不利。近距離で胸ぐらでも掴んで殴ってやろうとした、その時、足に何かが引っかかって窈は前にすっ転んだ。最初に絡んできた男が足をかけたたようだ。
窈「てめっ…はっ?!」
ガィン!っとタイルに木質の棒が突き立つ。
トンファー男「外したかっ!このッ!」
鼻血を出しているも、まるで気にしている様子なく更にロングトンファーを突きたてようとする。
窈「しつこいっ!」
落ちてくるトンファーを空中で掴んで窈は引っ張った。強制的に方向を変えられてトンファー男はそのまま前倒れになって、窈のとなりに倒れ込んだ。
トンファー男「いでっ!」
窈「いい加減に……しろっ!」
立ちあがり両手を組んで襲撃者の後頭部に叩き落とした。
トンファー男「ぎゃっ!」
殴られて顔を地面にぶつけて短く悲鳴をあげて、動かなくなる。
窈「ったく……」
やたら長いトンファーを蹴り飛ばして、もうひとりの襲撃者の襟首をつかみ無理矢理立ち上がらせて壁へと押し付けた。
男「ぐっ……!?」
窈「おい、誰の差し金だ。」
男「……」
窈「そうか、だんまりならお喋りしたくしてやるよ」
短く拳を振って男の腹を叩いた。
男「おぇっ……!!」
窈「汚れるから吐くなよ。さぁ、おしゃべりしたくなったか?」
男「くっ……」
窈「今度はもっと下を潰すぞ」
両肩を掴んで膝の照準を股間へと向ける。さすがに肝を潰して男はいった。
「ま、まってくれ!」
窈「十秒以内に言わないと潰す10987654…」
男「早っ……待って……松永!!」
窈「なに?誰だって?」
男「松永!松永久秀って女だっ!」
窈「まつながひでひさ?」
トンファー男「簡単に喋っちゃダメだろっ!」
窈「がっ?!」
後ろから後頭部を蹴られて窈は壁に激突する。その隙に、掴まれていた男は逃げだした。
トンファー男「今回はこの辺にさせてもらう、あばよ!小鳥遊悠!」
身を翻してトンファー男も逃げ去り額と後頭部をさすりつつふり返った時にはもうどっちの姿も見えなくなっていた。
トンファー男「ほらほらほらっ!」
リーチの差を利用して奴はやたらめったら右のロングトンファーで突きを繰り出してくる。距離を測りつつ左右にステップして避け続ける窈。
窈「……」
トンファー男「ほらっほらほらっ!」
早い突きでも腕を引く時、わずかに隙が出来る。窈はソレを見逃さなかった。鋭角な突きを半歩左に踏みこんで避けて、右足で地面を蹴り敵の懐に飛び込んだ。
窈「喰らっ……ぐっ!」
腹を打とうした窈だが、左わき腹に痛みが走る。しかも、その痛みは奥へ奥へと深々と侵入してきた。目線を向けると左のトンファーの「持ち手」部分を叩きこんでいる。
トンファー男「残念っ!」
窈「残念はテメーだろっ!」
メリメリと脇腹突かれたまま、窈は更に前進した。その勢いで頭を振ってトンファー男の顔へと突っ込んだ。
トンファー男「ぐぁっ?!」
ヘッドソバットを受けて男は大きく後退する。
窈「オラっ、逃がさないぞ。」
ずんずんと歩みを止めずに間合いを詰めた。距離が空いていては不利。近距離で胸ぐらでも掴んで殴ってやろうとした、その時、足に何かが引っかかって窈は前にすっ転んだ。最初に絡んできた男が足をかけたたようだ。
窈「てめっ…はっ?!」
ガィン!っとタイルに木質の棒が突き立つ。
トンファー男「外したかっ!このッ!」
鼻血を出しているも、まるで気にしている様子なく更にロングトンファーを突きたてようとする。
窈「しつこいっ!」
落ちてくるトンファーを空中で掴んで窈は引っ張った。強制的に方向を変えられてトンファー男はそのまま前倒れになって、窈のとなりに倒れ込んだ。
トンファー男「いでっ!」
窈「いい加減に……しろっ!」
立ちあがり両手を組んで襲撃者の後頭部に叩き落とした。
トンファー男「ぎゃっ!」
殴られて顔を地面にぶつけて短く悲鳴をあげて、動かなくなる。
窈「ったく……」
やたら長いトンファーを蹴り飛ばして、もうひとりの襲撃者の襟首をつかみ無理矢理立ち上がらせて壁へと押し付けた。
男「ぐっ……!?」
窈「おい、誰の差し金だ。」
男「……」
窈「そうか、だんまりならお喋りしたくしてやるよ」
短く拳を振って男の腹を叩いた。
男「おぇっ……!!」
窈「汚れるから吐くなよ。さぁ、おしゃべりしたくなったか?」
男「くっ……」
窈「今度はもっと下を潰すぞ」
両肩を掴んで膝の照準を股間へと向ける。さすがに肝を潰して男はいった。
「ま、まってくれ!」
窈「十秒以内に言わないと潰す10987654…」
男「早っ……待って……松永!!」
窈「なに?誰だって?」
男「松永!松永久秀って女だっ!」
窈「まつながひでひさ?」
トンファー男「簡単に喋っちゃダメだろっ!」
窈「がっ?!」
後ろから後頭部を蹴られて窈は壁に激突する。その隙に、掴まれていた男は逃げだした。
トンファー男「今回はこの辺にさせてもらう、あばよ!小鳥遊悠!」
身を翻してトンファー男も逃げ去り額と後頭部をさすりつつふり返った時にはもうどっちの姿も見えなくなっていた。