ー新伝ー伝説を継ぐもの【3】
ー池袋界隈ー
窈「それじゃ、お疲れ様」
「「「お疲れさまでーす。」」」
窈「熊、みんなを頼むぞ」
熊彦「あぁ、っていうかお前は乗って帰らないのか?」
窈「俺はこのあと野暮用があるんだよ」
熊彦「あぁ、借金の返済か」
窈「うるせぇよ。」
亜美「なになに~?兄→ちゃん、借金?」
真美「借金あるの?」
窈「……えーと、アレだ。あの、家ローンがな」
熊彦「先は長そうだな」
窈「さっさと行け」
熊彦「はいはい、じゃあな」
窈「ったく、余計なことをべらべら……。まぁ、いい、さっさと金を払って帰るか」
「すっいませーん」
窈「ん?」
男「あの、間違ってたら申し訳ないんですけど……もしかしてたかなしさんですか?」
窈「あぁ、はい。小鳥遊ですけど」
男「たかなしゆうさん?」
窈「……あぁ、タカナシユウだ。」
男「やっぱり~。お会いしたかったんですよ。」
窈「はぁ……なんか用事?もしかして、厄介(トラブル)事か?」
男「いや~、ちょっと手合わせしてもらいたくて……なっ!」
男はいきなり右足を振り上げてきた。ミドルキックだったが、それは簡単に受けとめた。ズンっと衝撃が腕を伝ってくる。だが、襲撃者の蹴りは大して脅威でもなく、窈は男の腹に拳を叩きこんだ。最初の勢いは何処にいったのか倒れて尻もちをついた。
窈「いきなり何なんだ。ムカつくからもう一発殴らせてもらうぞ」
男「くっ…」
胸ぐらを掴んで無理矢理立ち上がらせると、男は薄気味悪い笑みを浮かべる。刹那背後に嫌な気配を感じて窈は男を突き飛ばして横に飛んだ。
ビュッ!
空を斬る音と、自分がいた辺りに落ちてきた棒状のもの。
「外した……いい反応してる。」
窈「なんだ、誰だお前……。」
「ちょっとした荒事師さ。お前にうらみは無いけど……ちょっと痛めつけてくれとの事なんだよ。」
背後から襲ってきた男の両手にはトンファーらしきものが握られている。しかも、やたら長い。木刀に取っ手をつけて無理矢理トンファーに改造させたような初めて見る物だよ。
窈「それでまさか、本当に黙ってやられるとでも?」
トンファー男「別に抵抗したかったら抵抗してくれも構わない。こっちも一方的ないじめなんてカッコ悪いしさ」
窈「はんっ、誰かに命令されて人の事を後ろから襲うのはカッコいいっていうのか?」
トンファー男「ソレをいわれたら……反論できなくなるから黙らせる」
男は器用にロングトンファーを振るった。つま先で地面を蹴って窈は後ろに飛んだ。顎先を掠めていくが当たりはしない。
窈「っ、こんな往来でそんなもん振り回すなよなっ!」
トンファーの男「大丈夫だ。お前にしか当てない」
窈「そーかよ。」
トンファー男「そーだよっ!」
窈は振りぬきを避けて踏み込んだ。右の拳をまっすぐに放つが逆の手に持つトンファーでソレを受け止め、圧し返してきた。
窈「ちっ……!」
トンファー男「いいぞ、いい感じだ」
窈「それじゃ、お疲れ様」
「「「お疲れさまでーす。」」」
窈「熊、みんなを頼むぞ」
熊彦「あぁ、っていうかお前は乗って帰らないのか?」
窈「俺はこのあと野暮用があるんだよ」
熊彦「あぁ、借金の返済か」
窈「うるせぇよ。」
亜美「なになに~?兄→ちゃん、借金?」
真美「借金あるの?」
窈「……えーと、アレだ。あの、家ローンがな」
熊彦「先は長そうだな」
窈「さっさと行け」
熊彦「はいはい、じゃあな」
窈「ったく、余計なことをべらべら……。まぁ、いい、さっさと金を払って帰るか」
「すっいませーん」
窈「ん?」
男「あの、間違ってたら申し訳ないんですけど……もしかしてたかなしさんですか?」
窈「あぁ、はい。小鳥遊ですけど」
男「たかなしゆうさん?」
窈「……あぁ、タカナシユウだ。」
男「やっぱり~。お会いしたかったんですよ。」
窈「はぁ……なんか用事?もしかして、厄介(トラブル)事か?」
男「いや~、ちょっと手合わせしてもらいたくて……なっ!」
男はいきなり右足を振り上げてきた。ミドルキックだったが、それは簡単に受けとめた。ズンっと衝撃が腕を伝ってくる。だが、襲撃者の蹴りは大して脅威でもなく、窈は男の腹に拳を叩きこんだ。最初の勢いは何処にいったのか倒れて尻もちをついた。
窈「いきなり何なんだ。ムカつくからもう一発殴らせてもらうぞ」
男「くっ…」
胸ぐらを掴んで無理矢理立ち上がらせると、男は薄気味悪い笑みを浮かべる。刹那背後に嫌な気配を感じて窈は男を突き飛ばして横に飛んだ。
ビュッ!
空を斬る音と、自分がいた辺りに落ちてきた棒状のもの。
「外した……いい反応してる。」
窈「なんだ、誰だお前……。」
「ちょっとした荒事師さ。お前にうらみは無いけど……ちょっと痛めつけてくれとの事なんだよ。」
背後から襲ってきた男の両手にはトンファーらしきものが握られている。しかも、やたら長い。木刀に取っ手をつけて無理矢理トンファーに改造させたような初めて見る物だよ。
窈「それでまさか、本当に黙ってやられるとでも?」
トンファー男「別に抵抗したかったら抵抗してくれも構わない。こっちも一方的ないじめなんてカッコ悪いしさ」
窈「はんっ、誰かに命令されて人の事を後ろから襲うのはカッコいいっていうのか?」
トンファー男「ソレをいわれたら……反論できなくなるから黙らせる」
男は器用にロングトンファーを振るった。つま先で地面を蹴って窈は後ろに飛んだ。顎先を掠めていくが当たりはしない。
窈「っ、こんな往来でそんなもん振り回すなよなっ!」
トンファーの男「大丈夫だ。お前にしか当てない」
窈「そーかよ。」
トンファー男「そーだよっ!」
窈は振りぬきを避けて踏み込んだ。右の拳をまっすぐに放つが逆の手に持つトンファーでソレを受け止め、圧し返してきた。
窈「ちっ……!」
トンファー男「いいぞ、いい感じだ」