ー新伝ー伝説を継ぐもの【3】

ー喫茶店ー

紅「連絡こねーなー」

弩躬「こないなー。」

紅「はぁー……もう夕方だぜー」

弩躬「夕方だなー」

独「あ、紅さんたちまだ居たんですか」

紅「待ちぼうけてる。」

独「はい?」

弩躬「そっちは終わったのか?」

独「一応、終わりましたよなんとか……。っで、帰ろうかなー思ってまして」

京「紅達はt帰らないのか?」

紅「あと、三十分してなんの連絡もなかったら帰るさ」

京「そうか。それじゃあ、バイバイ!」

紅「おーう」

弩躬「ばいばーい」

独「じゃあ、失礼します。」

紅「……可愛いよな」

弩躬「がりゅーか?」

紅「あんな純粋な子なかなか居ないだろ」

弩躬「悠の娘も純粋だろ。あの団子ツインテじゃない方。」

紅「あれは純粋っていうか……幼い?精神年齢が」

弩躬「見た目は立派なのにな」

紅「特に胸」

弩躬「それ、悠にいってみたことあるか?」

紅「ないない。そんなこといったらバカ親がうるさいし」

弩躬「親バカじゃなく、バカ親なんだな」

紅「間違いなく、バカ親だろ」

弩躬「あ、そういやさ、吸血鬼じゃないけど……知り合いが街で変な物見たって話ししたか?」

紅「これ以上、ややこしいのは嫌だぞ」

弩躬「この件と関係なしだと思うぞ。なんかふよふよした半透明の生き物が天高く聳えてたって話し」

紅「そんなバカでかい生き物がいて騒ぎにならないのか?」

弩躬「そこらへんは知らんよ」

紅「ちなみにその話しの落ちは?」

弩躬「その生き物を見上げててすっ転んで起き上った時には消えてたってさ」

紅「ふーん……怪談って感じの終わりだな」

弩躬「だろー。そっちはなんか面白い話しないのか?」

紅「面白い話しか……S・ウルフの№sには問題児が約二名居てな。」

弩躬「ふんふん」

紅「番号でいうと八番九番なんだが……どっちも手は出さないけど人をイラつかせるという特徴を持っている。しかも殺意が湧くレベルでそのうえ二人は仲が良い……あと、才能は恵まれてる」

弩躬「そりゃ……ウザいな」

紅「だろっ。っで……最近ちょっとした問題を起こしてな」

弩躬「どんな?」

紅「ターボライターを改造した小型火炎放射機を作って売りだしてたんだが……それが暴発してマンションの一室が全焼したらしい」

弩躬「ちょっとの問題じゃなく大惨事だな」

紅「全部が全部って訳じゃないが……アイツが作るもんは責任もって造らないんだよ。楽しいからつくる、思いついたから造る。っで、それを売る。」

弩躬「最悪だ……。」

紅「まぁ、さすがに足はついてないけど同じ場所で商売やらすのは不味いからってS・ウルフの人員使って引っ越し手伝わされたって落ち」

弩躬「なかなか壮絶だな……っていうか、かかって来ないな」

紅「だな。帰るか」

ヴーン、ヴーン……

弩躬「……」

紅「……悠だ」

弩躬「どっかで見てんのかアイツ」
3/100ページ
スキ