ー新伝ー伝説を継ぐもの

ー陵桜学園高等部図書室ー

釘夜「話を整理すると、白嶺の雇い先の社長が発砲容疑者として誤認逮捕されたからそれを救うために証言してくれるひとを探していた。それか、都市伝説レベルで色んな噂のある小鳥遊先輩を探そうとしていたんだな。」

白嶺「えぇ……出来ることなら。こんな大人数に知られたくは無かったんだけどね。」

雫「いつのまにか増えちゃったね」

白嶺「……」
ギュウウウウウゥ

雫「いひゃい、いひゃい、いひゃいよぉ…」

伏見「姫島さんのことは僕が謝るよ。」

白嶺「謝まらやくていいわ。満足するまでつねるから。」

雫「ひぃん…」

独「それで俺はどうしたらいいんだ?」

伏見「(マイペースな人だな)小鳥遊先輩が見つからなかったら、天涯君には証言にいってもらいたいと思ってる。それでいいかな、白嶺さん」

白嶺「そうね。めんどくさいけどお願いできる?」
ギュウウゥ!ギュウウゥ!

雫「いひゃい~」

独「いいぞ」

釘夜「お前即答だな。」

独「うん。まぁいいじゃん。」

釘夜「いいけどな…」

白嶺「それじゃあ。私はめんどくさいけど小鳥遊先輩を探しにいくわ。めんどくさいけど」

雫「ヨミちゃん、わたしもいくよ。お手伝いする」

白嶺「…いつのまにヨミちゃんって呼び始めたの」

雫「私は雫ちゃんでいいよ?」

白嶺「伏見君。小鳥遊先輩の教室って?」

雫「あれれ?」

伏見「3年B組だよ。僕も付き合うよ。すこし、小鳥遊先輩には会ってみたかったし」

白嶺「わかったわ。」

釘夜「面白そうだし俺たちも着いてってみようぜ」

独「わかった。」






ー陵桜学園高等部3年B組教室ー

白嶺「失礼します。小鳥遊先輩はいますか?」

こなた「悠?」

白嶺「はい。(なんで一年生が居るのかしら。)」

こなた「悠なら……おーい、悠マネージャ。お客さんだよ」

ともき「妙なあだ名をつけるな……。えと、悠がまたなにかしたのかな。壊したとかならとりあえず弁償を…」

伏見「いえ、違うんです。すこしご相談があって…」

ともき「相談……。あぁ、そういうことか。ちょっと待ってくれ。みんな、今日悠を見かけたか?」

こなた「登校はしてたよ」

しんご「たしか二時間目にはまだ教室いたな。」

ゆうみ「え、授業始まる前にはいなかったよ?」

亮「さっきは鞄もって屋上いくっていってたぞ」

ともき「あー…ダメだな。帰ってるパターンだ」

白嶺「私も帰りたいわ。」

ともき「ん?」

伏見「ぶしつけなんですが携帯の番号なんかは…」

ともき「あいつ、携帯不携帯だからな。無駄だと思うよ。」

釘夜「お前と似てるな。」

独「たしかに…」

雫「やっぱり、本人?」

独「違うから。」
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