ー新伝ー伝説を継ぐもの【2】

ー鳥居神社ー

紅「でっかい鳥居だな」

弩躬「ここでくだらないことを思いつくやつは鳥居神社の鳥居を潜るとかいうんだよ」

揚羽「悪かったわねくだらないこという人で!!」

紅「うわ……」

揚羽「引くな!!」

弩躬「おっ、お迎えがきたな」

巫女A「揚羽お嬢様!」

巫女B「こんなに遅くまで出ていかれて心配しましたよ!」

紅「おー……」

弩躬「センセは?」

巫女A「あ、御本堂の方にいらっしゃるかと」

弩躬「おっけおっけ。じゃあ、アゲ……いや、馬鹿は捕まえて来たって俺が言っとくから」

揚羽「なんで言い直した方が悪化してるっ!!」

弩躬「はいはい、ソイツをさっさと部屋に連れていった。いった。」

巫女A「あ、はい。」

弩躬「……あ、ちょっと」

巫女B「はい?なんでしょうか」

弩躬「最悪外から鍵かけて軟禁しといていいぞ。あと、飲み物を三人分にもって来てくれ。」

巫女B「わ、わかりました」

紅「マジ巫女さんだな。キッチリしてるし袴も長い」

弩躬「結構由緒正しい神社だからな。ただ……」

紅「ただ?」

弩躬「センセが巫女服着るとどうしてもエロくなる。っていうか、道着でもエロい」

紅「あの胸は無理だろ。スイカ二つ隠せる服なんてなかなか無いし」

弩躬「あれで弓撃てるからホントスゲェよ」

紅「……あの人って歳は?」

弩躬「不明だ」

紅「……」

弩躬「……本堂いくか」

紅「そうだな。いい加減すこし座りたい」






ー鳥居神社:本堂ー

弩躬「先生?」

紅「居ないみたいだな」

弩躬「あれ?トイレかな」

紅「うっわ……デケェ鳥。なにあれ?」

弩躬「あぁ、仏像だよ。正確にいうと神鳥像。鳥居家は代々「鳥」を神として祀ってあるんだ」

紅「ふーん」

弩躬「俺らと悠の関係ってどこまでしってる?」

紅「十神将と悠が知り合いな程度まで」

弩躬「そうか。ちなみに、ウチは「鳥」だけど猿渡さんところは「猿」、天馬さんところは「馬」が祀られてる。神社では無いけどな」

紅「……じゃあ、駒理の子猫ちゃんところは?」

弩躬「狸だよ」

紅「ああ、そっか。四季は?」

弩躬「四季家は像じゃなく家紋がある。っても秋宵月はないけどな」

紅「ほうほう……それで?」

弩躬「いや、それだけだ」
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