ー新伝ー伝説を継ぐもの【2】

ー池袋界隈ー

紅「んぁー……どこで間違えたかなぁ。普通に機嫌よく帰ってたはずなのに……なんで絡まれたんだろうかなぁ」

「ぅぅ……」

「ぁげっ……」

血にまみれたバットを洗い流しながらぼやく紅の周りには、何人もの男が倒れていた。全員手足がおかしな方に曲がっていたり、頭から血を流したりしている。

清明「あ、紅さん、大丈夫……って、聴く必要なかったぽいですね」

紅「おう。そっちはどうよ?」

清明「えぇ、ちゃんと二体一で確実に絞めてやりました。」

紅「そっかー。んで、コイツら何なの?」

清明「あ、俺らがファミレスで騒いでたのが気にいらなかったみたいです。アホです」

紅「そっか。全員捕まえたか?」

清明「うっす。どーします?」

紅「どーしょーっかなぁ。」


バットについた水気を唸っている男の服で拭って辺りを見渡す。

紅「橋あるし……川に落とすか」

清明「あ、いいっすねー。暖かいし。おーい、お前ら全員、川に捨てちまえ」

キラーズー員A「了解」

キラーズー員B「あっはは、おーら、泳げ泳げー!」

十人くらいいた男たちを次々に川のなかに投げ込んでゲラゲラと笑うキラーズー員。

紅「よぉーし。こんなもんだろ」

清明「今からどーします?ボーリングでも行きません?」

紅「ボーリングか……」

キラーズー員D「せーめーさん。ちょっといいすか?」

清明「どした?」

キラーズー員D「いや、なんか、そこで泳いでる奴らが連れてたみたいなんスけど……。この女」

長髪の女「やーめてよ!離せってばっ!!」

清明「……」

紅「……」

キラーズー員D「ナイフとかももってねーみたいですけど」

長髪の女「だからぁー私は関係ないってるじゃん。ただの友達でいっしょにいただけなんだよ!!」

清明「……ですって。」

紅「ふーん」

キラーズー員D「どーします?……くっちまいますか?」

長髪の女「ひっ」

清明「アホか。くだらないこというな」

紅「一緒に泳がすか、解放してやれば」

キラーズー員D「ですよね。おら、行け」

長髪の女「っ、こんなことして……」

清明「ボーリングかカラオケでいいですよね」

キラーズー員A「両方いけばいいじゃん」

清明「お、じゃ、そうすっか」

紅「悪い、俺帰るわ」

清明「えぇ!!」

紅「ひと暴れしたら眠くなっちまった。あとはお前らで好きにしてくれ」

清明「分かりました。お疲れ様です」

キラーズー総員「「「「お疲れ様ですっ!!」」」」
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