ー新伝ー伝説を継ぐもの【2】

ー蒼天塔:選手控室ー

窈「テレビとか冷蔵庫まであるけど……落ち着かないよな」

麒麟児「……」

窈「なんだよ?」

麒麟児「お前……この前の一件忘れたわけじゃないだろうな」

窈「おいおい……まだ、根に持ってたのかよ」

麒麟児「……」

窈「……悪かったよ。だけど、勝負は勝負だろそれで一応片はついたじゃないか。」

麒麟児「……」

窈「じゃあ、こうしよう……この戦いが終わるまでは共闘。終わった後、もう一度勝負だ。それで今度こそ決着……どうだ?」

麒麟児「……分かった。」

スッ…

窈「なに?」

麒麟児「握手」

窈「……」

グッ……!
ポンっ!

麒麟児「匠?」

匠「だったら一応俺も共闘協定に参加しとかないとダメだろ」

麒麟児「そうだな。」

匠「それで……冷蔵庫の中に色々飲み物はいってたんだけど酒はマズイよな」

窈「だな、缶コーヒーあるか?」

匠「どうぞ、麒麟児は?」

麒麟児「ジュース系」

匠「ほら。そっちの……涅槃さんだったか?飲み物は?」

清明「あ、呼び捨てでいい。水をください」

窈「俺が持っていくよ」

匠「どーも」

窈「はい、水」

清明「ありがとう」

窈「……キラーズーってチームの一員としては大人しい感じだな」

清明「あ、そうかな。いつもこんな感じなんだけどな。」

窈「へー」

清明「あんたこそ、小鳥遊悠の真似辞めたのか?」

窈「ぐっ……。」

清明「あ、別に悪くいってるつもりはないんだ。見れば見るほど似てないから」

窈「本人に会ったことあるのか?」

清明「そりゃな……。向こうは俺のことは知らないだろうけど、意外なところでもあってたりするんだよ」

窈「意外なところ?」

清明「コミケ」

窈「ぶっ?!」

清明「俺のサークルに毎回あの人来てるんだよな。集会でも見かけてそんなところでも見たら流石に覚えちゃうだろ?」

窈「コミケって……書いてるの?」

清明「「運命拒否組」ってサークル名で、毎回バッドエンドの話しをハッピーエンドにする同人を描いてる。最終兵器彼女とかマーズとかミスミソウとか」

窈「へぇ……良く分からないけど「運命」が大っきらいなのがよくわかった」
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