ｰ蒼天塔:選手控室ｰ

黒服A「どうぞ、こちらをお使いください」

窈「へぇ……なかなか良い部屋じゃん。」

麒麟児「……」

匠「……」

氷室「揃ったようですね」

走「みなさん、さっそくですけど打ち合わせをするのであつまってくださいっ!!」

窈「ちょいまち、崇は?」

氷室「彼は観客席です。あまり、おおっぴらに揃っていると怪しまれますからね。拳二さんも観客席に紛れこみました。ここからの代表は私、箒鳥さんは打ち合わせが終わり次第、崇の元へいってそのままになります。」

窈「なるほど。」

走「では、ご紹介させていただきます。この人が涅槃清明(ねはんせいめい)さんです。格闘技経験はゼロ、路上喧嘩のみで鍛えたアウトローファイターっす。」

清明「……」

窈「……」

麒麟児「……」

匠「……その人、寝てないか?」

走「清明?」

清明「あ、はいはい?お守りですか?それともおみくじ?」

窈「ん?」

走「彼、実家が神社なんです。清明、ちゃんとしてください!」

清明「あ、すまんすまん。誰をぶっ飛ばせばいい?」

走「またはじまってませんっ!この人らは今回組む人たちです!!」

清明「あ、そう。涅槃清明だよろしく。」

窈「窈、小鳥遊窈だ。」

麒麟児「麒麟児だ。」

匠「一応、セカンド係の匠だ」

走「それじやあ、私はいきますね」

氷室「はい、ご苦労様です」

窈「それで、どういう内容なんだ?」

氷室「内容はわかりやすく、四チームで一人一人バラバラに闘って相手チームを二人倒せば、次のチームと闘う勝ち抜きです。難しいことをいわずにいうと4人倒せばこちらが優勝です。どんな対戦カードがでるかは解りません。」

匠「完全にランダムって事ですか」

氷室「そうです。ですが、チーム内で出る順番は決めておかないといけないので……」

清明「あ、俺先発でますよ。」

氷室「他の方が異論は?」

窈「三番手は基本は出番なしっぽいから、一か二が良いな」

麒麟児「俺はどこでもいい」

窈「じゃ、ジャンケンで決めようか清明さんとやら」

清明「いいぞ。ジャンケン……ポン」

匠「アンタの負けだな」

窈「幸先悪いな」

氷室「では、順番は、涅槃さん、窈さん、麒麟児さん。セコンドは匠さんで」

清明「あ、セコンドって何してくれるんだ?」

匠「一応、バックで相手の動きを見て伝えるとかかな」

清明「そうか。じゃあ、頼むな」

匠「できるだけ上手く伝えるよ」

氷室「では、皆さん時間まで好きにしていてください。」

「「「ういっす(はい)」」」