ー新伝ー伝説を継ぐもの【2】

ー???:病室ー

砕「……っ?(寝てた…もう朝飯食っ……いやちげーよ。俺は…王とやりあって……!)」

マリアン「あラ、起きた様ね」

砕「……!」

マリアン「ミスターカシワがバカバカダウナー打ったからまだ喋れないし、動けないでしょう。それでもじっとしてて今から貴方の男性器にカテーテル突っ込むから」

砕「……!!」

マリアン「ふふ、ふふふ」

空「悪趣味ですよ。マリアンはん…」

マリアン「気にしないで、私が勝手に楽しむだけだから」

空「……えーと、砕はん、体中を検査した結果異常はありまへんでしたわ。足以外は……」

砕「……」

空「義足案も考えましたけど、自分の足の方がいいだろうと柏はんの決定により繋いどきました」

砕「!」

空「身体が動くようなったら神経が通ぉっとるかの報告よろしゅうに。あ、それと……手術代やなんやらは給金より天引き、動けるようなったらばりばり働いてください。あと、今まで寄り足の長さが200ミリメートルほど短くなったことも伝えときますわ。」

砕「……」

マリアン「ま、その身体だとしばらくは待機でしょうね。」







ー???:別室ー

柏「ふーーー……どうだ?」

ミハイル「おい、お前はこのバッチ、これが見えないのか?」

【嫌煙家】

柏「ふーー……お前これが見えないか?」

【嫌デブ】

ミハイル「くずぐすぐすぐす」

柏「口で「ぐすぐす」いってんなタコ。さっさと報告しろ」

ミハイル「お前は口の利き方を知らん奴だな。僕は殿下だぞ、一国の国王だぞ!」

柏「……おい。」

光臣「……輸入禁止植物の輸入、寸借詐欺、占有権の侵害、違法ダウンロード、海賊版DVD販売、ねずみこう、美人局」

柏「くだらねーことで小銭稼いでるよなお前。それに捜査権のない人間(探偵)が好き放題してるって噂も聞くぞ」

ミハイル「まぁ、持ちつ持たれずの関係が大事だな。」

柏「ふーー……だな。」

ミハイル「さて、解析した結果だが……結論だけで言うと三つだ。従来の「ライフ(楽園種用投与薬)」がこの白いピルカップに入った錠剤、次にこっちの青いラベルが巻いてあるものは「ライフ」の劣化バージョンとでも言ったらいいかな。クサや脱法ハーブ系にみられるアッパー系の成分が検出された。一応生体強化成分が残っているから痛覚を麻痺させる効果もある。こちらは中毒性は低いようだが毒性による心身喪失は十分考えられる。」

光臣「街で売られているのはこっちでしょうか」

柏「多分な」

ミハイル「そう考えて間違いないだろう。極端な事をいえば「ライフ(従来型)」一粒で「ライフ(劣化型)」五十粒を生成できるほど濃度は薄い。脱法ハーブより安く、お手軽に摂取できるしな」

柏「なかなか舐め腐った話しだな」

ミハイル「そして……回収した物のなかで一番少なかった……いや、より正確にいうなら「隠されていたごく少量」には従来型とも劣化型とも違う成分が検出された」

柏「なんの成分だ?」

ミハイル「不明だ。僕も色々な薬を見たことあるがこんなものは知らん。」

光臣「未知の成分……でしょうか?」

柏「……その薬は?」

ミハイル「匣がいじっている。本来薬物に関しては僕よりもあれの方が良くしているしな」

柏「……光臣」

光臣「はっ。」

柏「ミーティングをする。各員に連絡をしろ一時間後に集合とな」

光臣「御意。仰せのままに」
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