ー新伝ー伝説を継ぐもの【2】
ー長江事務所・一階ー
砕が飛び出そうとしたそのとき、後ろから三度発砲音がした。
砕「があっ?!」
王「あら…?」
砕を撃った男が王の前に顔を出す。
柏「其処までだ。王狐文」
王「えーと……だぁれ?」
柏「池袋署のもんだよ。」
王「おー、刑事さんか……警察がいっきなり発砲していいのかな?」
柏「……」
砕「うっ……ぅぅ…」
王「あれ、死んでない?」
柏「コレは銃弾じゃなくダウナー(抑制弾)だ。光臣」
光臣「ハッ。」
長身痩躯にして腰には身の丈ほどの刀を携えた男が倒れて唸っている砕を担ぎあげた。
柏「さて……どうしょっ引かれたい?」
王「んー……やだなぁ。俺は民間人ですよん刑事さん。なーんにもしていません。」
柏「この惨状でか?」
王「刑事さんこそ……いろいろと平気?今ここで俺をどうこうしても。ダウナーなんて物を常備してるつてことはその担いでる人の雇い主なんでしょー。どう考えても違法だよねん」
柏「……」
王「じゃ帰るね」
柏「チッ……。俺が怒りを抑えれていうちに消えろ」
王「はーい、ウルたん、瑠璃ちゃん。帰るよ」
階段から血を垂れ流す男と血まみれの女が降りてくる。王を先頭に柏と光臣の間をわざわざ割って出て行こうとする。
柏「待て女。お前……カバンの中に入ってる物を置いてけ」
瑠璃「……」
王「瑠璃ちゃん、残念だけど諦めちゃって」
瑠璃「はい…。」
カバンをその場に落とした。王はバイバーイっといって出ていった。
柏「クソが…。」
光臣「柏さま、なぜ?」
柏「アレはstrange(正体不明)だ。多少ムカついてもヤツを相手にするな。」
光臣「……」
柏「不服か?」
光臣「否、我が身はすべて柏様の御心のままに。」
柏「それでいいお前は剣であり盾だ。俺の命令に忠実に従え。……砕、生きてるか?」
砕「なあん……とぁかなつ……ほのふあふあな、ほーなつふえむ」
柏「ろれつが回らないか……。よく聞け、お前に撃ったダウナーの濃度は通常の三倍だ。とつとと意識を手放せ」
砕「なあ……」
柏「さて、光臣、そいつと足を持って先に帰れ。マリアンにくっつけさせろ。まだ、着くはずだ」
光臣「はっ。柏様は?」
柏「ここの後始末だ。しばらくそっちには戻れん。なにかあればすぐに連絡を取れるようにしておけ」
光臣「御意。」
柏「……それと、いくら許可証を発行してあるとはいえ普通に帯刀するな。せめて袋に入れておけ。いいな?」
光臣「申し訳ありません。」
深々と一礼し、光臣は砕を担いで建物から出た。交代にまたひとり男が入ってくる。
柏「……さてと、お前の出番だ。金はいい値を出す。きっちり仕事しろよ」
ミハイル「任せておけ。」
砕が飛び出そうとしたそのとき、後ろから三度発砲音がした。
砕「があっ?!」
王「あら…?」
砕を撃った男が王の前に顔を出す。
柏「其処までだ。王狐文」
王「えーと……だぁれ?」
柏「池袋署のもんだよ。」
王「おー、刑事さんか……警察がいっきなり発砲していいのかな?」
柏「……」
砕「うっ……ぅぅ…」
王「あれ、死んでない?」
柏「コレは銃弾じゃなくダウナー(抑制弾)だ。光臣」
光臣「ハッ。」
長身痩躯にして腰には身の丈ほどの刀を携えた男が倒れて唸っている砕を担ぎあげた。
柏「さて……どうしょっ引かれたい?」
王「んー……やだなぁ。俺は民間人ですよん刑事さん。なーんにもしていません。」
柏「この惨状でか?」
王「刑事さんこそ……いろいろと平気?今ここで俺をどうこうしても。ダウナーなんて物を常備してるつてことはその担いでる人の雇い主なんでしょー。どう考えても違法だよねん」
柏「……」
王「じゃ帰るね」
柏「チッ……。俺が怒りを抑えれていうちに消えろ」
王「はーい、ウルたん、瑠璃ちゃん。帰るよ」
階段から血を垂れ流す男と血まみれの女が降りてくる。王を先頭に柏と光臣の間をわざわざ割って出て行こうとする。
柏「待て女。お前……カバンの中に入ってる物を置いてけ」
瑠璃「……」
王「瑠璃ちゃん、残念だけど諦めちゃって」
瑠璃「はい…。」
カバンをその場に落とした。王はバイバーイっといって出ていった。
柏「クソが…。」
光臣「柏さま、なぜ?」
柏「アレはstrange(正体不明)だ。多少ムカついてもヤツを相手にするな。」
光臣「……」
柏「不服か?」
光臣「否、我が身はすべて柏様の御心のままに。」
柏「それでいいお前は剣であり盾だ。俺の命令に忠実に従え。……砕、生きてるか?」
砕「なあん……とぁかなつ……ほのふあふあな、ほーなつふえむ」
柏「ろれつが回らないか……。よく聞け、お前に撃ったダウナーの濃度は通常の三倍だ。とつとと意識を手放せ」
砕「なあ……」
柏「さて、光臣、そいつと足を持って先に帰れ。マリアンにくっつけさせろ。まだ、着くはずだ」
光臣「はっ。柏様は?」
柏「ここの後始末だ。しばらくそっちには戻れん。なにかあればすぐに連絡を取れるようにしておけ」
光臣「御意。」
柏「……それと、いくら許可証を発行してあるとはいえ普通に帯刀するな。せめて袋に入れておけ。いいな?」
光臣「申し訳ありません。」
深々と一礼し、光臣は砕を担いで建物から出た。交代にまたひとり男が入ってくる。
柏「……さてと、お前の出番だ。金はいい値を出す。きっちり仕事しろよ」
ミハイル「任せておけ。」