ー新伝ー伝説を継ぐもの
ー池袋・エスペラント店内ー
凍夜「だから今日は先にあがっていいっていったでしょ?どうせ店の鍵はヨミちゃんがもってるんだしさ。」
白嶺『帰れないからいってるんです!』
凍夜「どうしてよ?」
白嶺『ついさっきから、店の外で怖い人たちが喧嘩してるんですよ』
凍夜「喧嘩?別に大丈夫でしょそれくらい」
白嶺『なにいってるんですか!私絡まれたりしたらどうするんですか?』
凍夜「絡まれる?ヨミちゃんが?あは、あははは。」
白嶺『笑いました?今』
凍夜「いやいや…そうだよねぇ。ヨミちゃん可愛いからついつい俺も絡…」
白嶺『もう冗談じゃないんですよ。なんかひとりは銃みたいなの持っちゃってるし、とにかくあんなのに巻き込まれたら大変ですよ!』
凍夜「銃?…おい、ヨミちゃん!それどんなやつらだ?」
白嶺『え?えーと、ですね。なにかひとりは「上野」がどうこうって、叫んでましたけど』
凍夜「上野?」
白嶺『ええ。…とにかく、このままだと私、外に出られないんです!はやく会社に戻ってなんとかしてください。』
凍夜「分かった。すぐいく!」
ー池袋・摩天楼裏路地ー
凍夜「はっはっ…」
バンッ!
独「うわっ…」
釘夜「今の銃声か?」
摩天楼に近づくと銃声が聞こえた。凍夜は集まる野次馬を抜けて路地裏に進んでいく。その突き当たりの角を曲がると新垣の背中が見えた。そして…その奥には血まみれの自販機と、額に穴の開いた無惨な伊藤の姿。
凍夜「新垣さん…」
新垣「凍夜さん…あんたがくれようとしたチャンスどうやら俺はもらい損ねたようだ。」
凍夜「……」
新垣「それじゃ…」
凍夜「新垣さん!」
凍夜はあとを追おうとしたが、新垣は路地裏を駆け抜けて街に姿を消した。
立ち尽くしていると誰かがいった。
「あーあ、頭を一撃、こりゃあ殺す気まんまんでうってるなぁ。逃げなくていいんですか?」
凍夜「え?」
振り返るとなんの躊躇もなく若い男が伊藤の死体を間近で眺めたり触ったりしている。
「犯人はさっき走ってた男だよな。このままだと、あなたが警察に捕まることになると思うんですが?」
凍夜「アンタは?」
「カタギの方ですよね。あなた。」
凍夜「ああ、そうだが」
「警察ってのは、嫌なヤツが多いとこです。捕まったら無理やり自白させられてしまうかも知れませんよ?」
白嶺「社長!」
ビルの窓から白嶺が身をのり出して叫んでいた。
凍夜「ヨミちゃん?」
「あ、ちょっと手遅れでしたね」
警官A「お前か!」
警官B「動くな!」
警官C「銃を捨てて手をあげろ」
凍夜「え?俺?」
警官B「動くなといってるだろ!」
警官C「確保!」
凍夜「おい!違うって!俺じゃないんだって!」
警官A「無駄な抵抗は止めろ!」
「柏さんの尋問はハンパないと思うんでせいぜい頑張ってください。それじゃ」
凍夜「柏って…あの?おい!ちょっと待てよアンタ!」
警官A「ほらいくぞ!抵抗するな」
凍夜「だから、違うんだって!さっきの男に聞いてよ!ねぇ!」
白嶺「社長!」
凍夜「ヨミちゃん!」
白嶺「社長~~~!……あーあ、連れてかれちゃった。」
凍夜「だから今日は先にあがっていいっていったでしょ?どうせ店の鍵はヨミちゃんがもってるんだしさ。」
白嶺『帰れないからいってるんです!』
凍夜「どうしてよ?」
白嶺『ついさっきから、店の外で怖い人たちが喧嘩してるんですよ』
凍夜「喧嘩?別に大丈夫でしょそれくらい」
白嶺『なにいってるんですか!私絡まれたりしたらどうするんですか?』
凍夜「絡まれる?ヨミちゃんが?あは、あははは。」
白嶺『笑いました?今』
凍夜「いやいや…そうだよねぇ。ヨミちゃん可愛いからついつい俺も絡…」
白嶺『もう冗談じゃないんですよ。なんかひとりは銃みたいなの持っちゃってるし、とにかくあんなのに巻き込まれたら大変ですよ!』
凍夜「銃?…おい、ヨミちゃん!それどんなやつらだ?」
白嶺『え?えーと、ですね。なにかひとりは「上野」がどうこうって、叫んでましたけど』
凍夜「上野?」
白嶺『ええ。…とにかく、このままだと私、外に出られないんです!はやく会社に戻ってなんとかしてください。』
凍夜「分かった。すぐいく!」
ー池袋・摩天楼裏路地ー
凍夜「はっはっ…」
バンッ!
独「うわっ…」
釘夜「今の銃声か?」
摩天楼に近づくと銃声が聞こえた。凍夜は集まる野次馬を抜けて路地裏に進んでいく。その突き当たりの角を曲がると新垣の背中が見えた。そして…その奥には血まみれの自販機と、額に穴の開いた無惨な伊藤の姿。
凍夜「新垣さん…」
新垣「凍夜さん…あんたがくれようとしたチャンスどうやら俺はもらい損ねたようだ。」
凍夜「……」
新垣「それじゃ…」
凍夜「新垣さん!」
凍夜はあとを追おうとしたが、新垣は路地裏を駆け抜けて街に姿を消した。
立ち尽くしていると誰かがいった。
「あーあ、頭を一撃、こりゃあ殺す気まんまんでうってるなぁ。逃げなくていいんですか?」
凍夜「え?」
振り返るとなんの躊躇もなく若い男が伊藤の死体を間近で眺めたり触ったりしている。
「犯人はさっき走ってた男だよな。このままだと、あなたが警察に捕まることになると思うんですが?」
凍夜「アンタは?」
「カタギの方ですよね。あなた。」
凍夜「ああ、そうだが」
「警察ってのは、嫌なヤツが多いとこです。捕まったら無理やり自白させられてしまうかも知れませんよ?」
白嶺「社長!」
ビルの窓から白嶺が身をのり出して叫んでいた。
凍夜「ヨミちゃん?」
「あ、ちょっと手遅れでしたね」
警官A「お前か!」
警官B「動くな!」
警官C「銃を捨てて手をあげろ」
凍夜「え?俺?」
警官B「動くなといってるだろ!」
警官C「確保!」
凍夜「おい!違うって!俺じゃないんだって!」
警官A「無駄な抵抗は止めろ!」
「柏さんの尋問はハンパないと思うんでせいぜい頑張ってください。それじゃ」
凍夜「柏って…あの?おい!ちょっと待てよアンタ!」
警官A「ほらいくぞ!抵抗するな」
凍夜「だから、違うんだって!さっきの男に聞いてよ!ねぇ!」
白嶺「社長!」
凍夜「ヨミちゃん!」
白嶺「社長~~~!……あーあ、連れてかれちゃった。」