ー新伝ー伝説を継ぐもの【2】

ー長江組事務所・二階ー

氷室「おやおや……おとりになってもらうつもりでしたが……。いやぁ、大胆な戦法をとる方ですね」

炎銃「ちっ、なんだよこのエレベーター二階までかよ。」

氷室「祭さん……挟み撃ちって話しを憶えてますか?」

炎銃「俺らが三階から奴らが二階からの挟み撃ちだろ」

氷室「大規模な挟み撃ちですね。というか挟み撃ちじゃなく殲滅ですよそれ」

炎銃「一緒だろ。サーチ&デストロイ(見敵必殺)」

氷室「できるだけ穏便に済ませたかったのですが」

炎銃「今更何いってるアホか」

氷室「ははは。」

ジャージ男H「うわっ!!こっちにも居た!」

炎銃「残念だったな死ね」

チャッ!!
ジャージ男H「ひっ!?」

氷室「おっとと、殺すのはいけませんよ」

パシッ
炎銃「あ゛?」

氷室「まぁまぁ。お聞きしたいのですが長江さんはどの部屋にいるんです?」

ジャージ男H「し、知るかよっ!」

氷室「祭さん、どうぞ」

炎銃「チッ」

バスッン!!バギン!
ジャージ男H「ぎゃあああぁ!!」

炎銃「ん?」

氷室「今変な音がしましたよ」

かちかち…
かちかち…
炎銃「ダメだイカレちまってたみたいだ。」

氷室「乱暴な使い方したんじゃないんですか?貴女は昔から少々物と人の扱いが荒いですから」

炎銃「んな訳あるか今日卸した新品だぞ。作りが中途半端なモン渡して来やがったんだよ」

氷室「それを分かってて使ってたんですか……まったく、暴発して手が釘だらけになったらどうする気ですか」

炎銃「とりあえず、そうなったら八番を一発ぶん殴る」

麒麟児「あ、氷室と炎銃、遅かったな」

匠「そっちは……」

ジャージ男H「ぅぅ…」

匠「問題なく張りつけてますね」

炎銃「もう張りつけはできねぇけどな。こっからは普通の銃だ」

麒麟児「お、二丁拳銃。」

氷室「正確にいうとグロック×2ですけどね」

麒麟児「カエル?」

匠「それはフロッグだ」

炎銃「お前……さてはアホだな」

麒麟児「……」

炎銃「おい、無言は肯定と取るぞ」

匠「すいません。要領が悪いだけなんです」

炎銃「いやぁ……けっこう頭も悪いだろ。けど、俺は馬鹿は嫌いじゃないから今のところは良しとしとくがな」

麒麟児「おっす!」

炎銃「とくにさっきの人間ヘッドバンドは中々気にいったぜ。これが終わったら連絡先教えろよ。こんど遊ぼうぜ」

麒麟児「おっす。肯定!!」

匠「肯定の使い方まちがってっからっ!!恥ずかしいから覚えたての言葉使うのやめれ!!」

氷室「やれやれ、どこまでもマイペースな方々ですね。」
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