ー新伝ー伝説を継ぐもの【2】
ー長江組事務所前の喫茶店ー
氷室「あちらに見えるのが長江組の総本山です」
麒麟児「ジュルルル……ここのコーヒー美味い。」
氷室「死んだ動物の味がしませんか?」
独「は?」
麒麟児「え?」
匠「なに?」
氷室「……いえ、何でも無いです」
麒麟児「ていうか、まる見えだな」
独「普通の雑居ビルに見えますね。ヤクザの事務所って感じがしない」
氷室「実際、ヤクザではありませんからね。闇金でもない。」
匠「flys(フライズ)って看板がかかってるけど?」
氷室「一階はオリジナルブランドの服屋をやってますからそれでしょう。普通の若者が自分でお店をやってますていうアピール。店の奥はゴロツキの溜まり場です」
独「……」
氷室「では、作戦を説明します。店の閉店時間が八時。シャッターが下りた瞬間、私、麒麟児さん、匠さんで裏口から正面突撃します。裏口からなのに正面ていうのが面白いですよね」
匠「話しには聞いてたけど……掴みどころがない人だな」
麒麟児「裏口正面……裏口正面……ぷすぷす」
匠「勝手に混乱してオーバーヒートするな」
氷室「独君はここから見張ってもらって、もし警察が近づいてきたら即、私の携帯に連絡をください。逃げますから」
独「は、はい……。」
氷室「もし、無事に事が済んだら脱出してから私が連絡を入れますので、十分後にここから出てください。警察が来たり、私からの連絡がなかった場合は見計らって帰ってください。いいですね。」
独「俺から警察に連絡とかは?」
氷室「いえいえ、それには及びません。アナタは、警察が見えたら私に連絡、時間が来たら帰るの二択で良いんです。」
独「わ、分かりました。」
氷室「それでは……閉店時間までここでコーヒーをいただいて……おや?」
麒麟児「どうかしたのか?」
氷室「いえ……ちょっと待ってください。もしもし、こんばんは。上をみてください。あ、見えましたか?」
匠「?」
独「誰かいたんですか?」
氷室「知り合いがね。今上がってきます。」
カッカッカッカッ!
炎銃「……」
氷室「どうも偶然ですね」
炎銃「ふんっ、何が偶然だ。テメェ、長江のこと調べてるのか」
氷室「調べているというより。これから襲撃します」
炎銃「なにぃ?」
氷室「まぁ、まだ時間がありますから、コーヒーでも飲んでお話しましょう。どうぞ、相変わらずここのコーヒーは死んだ動物の味がしますよ」
炎銃「へっ、挽きたてのいい豆使ってるからだろ」
独「……あぁ!」
匠「はぁ~なるほど」
麒麟児「ん?んん?」
氷室「ふふっ。やはり祭さんは分かってくれますね。嬉しいですよ」
炎銃「テメーに嬉しがられても、こっちゃあ何にも嬉しかねぇよ」
氷室「あはは。」
炎銃「ケッ。」
氷室「あちらに見えるのが長江組の総本山です」
麒麟児「ジュルルル……ここのコーヒー美味い。」
氷室「死んだ動物の味がしませんか?」
独「は?」
麒麟児「え?」
匠「なに?」
氷室「……いえ、何でも無いです」
麒麟児「ていうか、まる見えだな」
独「普通の雑居ビルに見えますね。ヤクザの事務所って感じがしない」
氷室「実際、ヤクザではありませんからね。闇金でもない。」
匠「flys(フライズ)って看板がかかってるけど?」
氷室「一階はオリジナルブランドの服屋をやってますからそれでしょう。普通の若者が自分でお店をやってますていうアピール。店の奥はゴロツキの溜まり場です」
独「……」
氷室「では、作戦を説明します。店の閉店時間が八時。シャッターが下りた瞬間、私、麒麟児さん、匠さんで裏口から正面突撃します。裏口からなのに正面ていうのが面白いですよね」
匠「話しには聞いてたけど……掴みどころがない人だな」
麒麟児「裏口正面……裏口正面……ぷすぷす」
匠「勝手に混乱してオーバーヒートするな」
氷室「独君はここから見張ってもらって、もし警察が近づいてきたら即、私の携帯に連絡をください。逃げますから」
独「は、はい……。」
氷室「もし、無事に事が済んだら脱出してから私が連絡を入れますので、十分後にここから出てください。警察が来たり、私からの連絡がなかった場合は見計らって帰ってください。いいですね。」
独「俺から警察に連絡とかは?」
氷室「いえいえ、それには及びません。アナタは、警察が見えたら私に連絡、時間が来たら帰るの二択で良いんです。」
独「わ、分かりました。」
氷室「それでは……閉店時間までここでコーヒーをいただいて……おや?」
麒麟児「どうかしたのか?」
氷室「いえ……ちょっと待ってください。もしもし、こんばんは。上をみてください。あ、見えましたか?」
匠「?」
独「誰かいたんですか?」
氷室「知り合いがね。今上がってきます。」
カッカッカッカッ!
炎銃「……」
氷室「どうも偶然ですね」
炎銃「ふんっ、何が偶然だ。テメェ、長江のこと調べてるのか」
氷室「調べているというより。これから襲撃します」
炎銃「なにぃ?」
氷室「まぁ、まだ時間がありますから、コーヒーでも飲んでお話しましょう。どうぞ、相変わらずここのコーヒーは死んだ動物の味がしますよ」
炎銃「へっ、挽きたてのいい豆使ってるからだろ」
独「……あぁ!」
匠「はぁ~なるほど」
麒麟児「ん?んん?」
氷室「ふふっ。やはり祭さんは分かってくれますね。嬉しいですよ」
炎銃「テメーに嬉しがられても、こっちゃあ何にも嬉しかねぇよ」
氷室「あはは。」
炎銃「ケッ。」