ー新伝ー伝説を継ぐもの【2】
ー魔天楼ー
窈「半分?」
崇「既に東には薬が出回ってる。奴はああ見えて手が速い。出所を潰してる最中だ」
凍夜「手が速いっていうより……かなり危ない橋わたってませんかそれ」
崇「まぁ……そこはアイツのやりよう次第だろうな」
窈「薬の出どころとかまで分かってるのか」
崇「バイヤーをひとり捉える話しを聞くの繰り返しだ。」
凍夜「ローラー作戦ですか…。」
崇「薫はそれをひとりでやって……ほぼ、大本へとたどり着いた。自分はそっちに集中するから、もうひとつの儲け元である蒼天闘技場の方は、別途にチームを送りこみ、最終的にウチと一緒に金を奪うという話しで俺と手を組んだ」
窈「だったらもうひとつの出所の潰しも協力したらいいじゃないか」
崇「奴がそこまで俺を頼るわけがない。そして俺も何もいわないなら手を貸す気は無い。何事もギブ&テイクだ」
窈「……」
凍夜「あの、気になってたんですが……なんで、悠さんの名前があがらないのはどうしてです?」
崇「……金貸し、柏の事を知ってて聞いてるのか?」
凍夜「はい?」
崇「小鳥遊柏は小鳥遊悠の従兄だ」
凍夜「……えぇ?!」
窈「……」
崇「知らなかったのか」
凍夜「えぇ……小鳥遊って苗字なのは知ってたけど、まさか従兄だなんて」
崇「お前は知っていたみたいだな」
窈「まぁ……俺は柏と少し繋がりがある。少しのあいだ世話になったこともな」
崇「なら、奴らの関係は知ってるだろ。水と油だ。交われない。」
凍夜「なるほどね……。」
崇「それと……悠と薬の話題は相性が悪い。できるだけ関わらせないようにしている」
窈「アンタがそんな事いうんだ」
崇「少なくともお前より悠を知っているからな」
窈「……」
凍夜「それで……氷室さんが狙ってるのはいったいどういう相手なんです?」
崇「長江組だ」
窈「まさか……ヤクザ?」
崇「組とは名ばかりの三流チンピラの集まりだ。原宿方面でジャージの集団がはば利かせてるの見たことないか?」
凍夜「私はあんまりそつちの方には出歩かないので……窈さんはどうです?」
窈「ああ、みたことある(てゆーかボコったわ)」
崇「奴らは三流のチンピラ集団だが、その三流が厄介でなんでもやる。平気で刃物も使えば女も犯すし薬もな……。早々に内部崩壊を起こすと思っていたがそんなキチガイ集団を上手く使う男がいるらしい」
窈「長江組っていうくらいだから……長江か?」
崇「いや……長江という男はボンボンの大学生だ。そんな奴が細かな指示ができると思わない。飛脚に調べさせたところ怪しいのはソイツの側にいる奴らだ。」
凍夜「何者なんです?」
崇「さぁな、そこからは調べさせてない。」
窈「やめさせたのか?」
崇「元々、正式な依頼があって調べさせたものじゃない。俺が友人としてのサービス分の情報は薫に伝えた。あとは薫次第だ。」
凍夜「ご信頼されているようですね」
崇「ふっ。ただ……飛脚には手が余ると判断し引かせたのは禅だ。……少なくとも№s級の能力者だということだろうな。」
窈「……」
凍夜「なるほど、よく分かりました。では、彼に調査させましょう」
窈「……は?」
窈「半分?」
崇「既に東には薬が出回ってる。奴はああ見えて手が速い。出所を潰してる最中だ」
凍夜「手が速いっていうより……かなり危ない橋わたってませんかそれ」
崇「まぁ……そこはアイツのやりよう次第だろうな」
窈「薬の出どころとかまで分かってるのか」
崇「バイヤーをひとり捉える話しを聞くの繰り返しだ。」
凍夜「ローラー作戦ですか…。」
崇「薫はそれをひとりでやって……ほぼ、大本へとたどり着いた。自分はそっちに集中するから、もうひとつの儲け元である蒼天闘技場の方は、別途にチームを送りこみ、最終的にウチと一緒に金を奪うという話しで俺と手を組んだ」
窈「だったらもうひとつの出所の潰しも協力したらいいじゃないか」
崇「奴がそこまで俺を頼るわけがない。そして俺も何もいわないなら手を貸す気は無い。何事もギブ&テイクだ」
窈「……」
凍夜「あの、気になってたんですが……なんで、悠さんの名前があがらないのはどうしてです?」
崇「……金貸し、柏の事を知ってて聞いてるのか?」
凍夜「はい?」
崇「小鳥遊柏は小鳥遊悠の従兄だ」
凍夜「……えぇ?!」
窈「……」
崇「知らなかったのか」
凍夜「えぇ……小鳥遊って苗字なのは知ってたけど、まさか従兄だなんて」
崇「お前は知っていたみたいだな」
窈「まぁ……俺は柏と少し繋がりがある。少しのあいだ世話になったこともな」
崇「なら、奴らの関係は知ってるだろ。水と油だ。交われない。」
凍夜「なるほどね……。」
崇「それと……悠と薬の話題は相性が悪い。できるだけ関わらせないようにしている」
窈「アンタがそんな事いうんだ」
崇「少なくともお前より悠を知っているからな」
窈「……」
凍夜「それで……氷室さんが狙ってるのはいったいどういう相手なんです?」
崇「長江組だ」
窈「まさか……ヤクザ?」
崇「組とは名ばかりの三流チンピラの集まりだ。原宿方面でジャージの集団がはば利かせてるの見たことないか?」
凍夜「私はあんまりそつちの方には出歩かないので……窈さんはどうです?」
窈「ああ、みたことある(てゆーかボコったわ)」
崇「奴らは三流のチンピラ集団だが、その三流が厄介でなんでもやる。平気で刃物も使えば女も犯すし薬もな……。早々に内部崩壊を起こすと思っていたがそんなキチガイ集団を上手く使う男がいるらしい」
窈「長江組っていうくらいだから……長江か?」
崇「いや……長江という男はボンボンの大学生だ。そんな奴が細かな指示ができると思わない。飛脚に調べさせたところ怪しいのはソイツの側にいる奴らだ。」
凍夜「何者なんです?」
崇「さぁな、そこからは調べさせてない。」
窈「やめさせたのか?」
崇「元々、正式な依頼があって調べさせたものじゃない。俺が友人としてのサービス分の情報は薫に伝えた。あとは薫次第だ。」
凍夜「ご信頼されているようですね」
崇「ふっ。ただ……飛脚には手が余ると判断し引かせたのは禅だ。……少なくとも№s級の能力者だということだろうな。」
窈「……」
凍夜「なるほど、よく分かりました。では、彼に調査させましょう」
窈「……は?」