ー新伝ー伝説を継ぐもの【2】
ー魔天楼ー
崇「話すことの程でもないが……。最近ガキどもの間で薬が出回ってる噂は聞いてるか」
凍夜「うちは全然。そっち方面には関わりないんで」
窈「うちは……話しには聞いている。」
凍夜「そういえば未成年のアイドルグループが脱法ハーブのなんたら~ってニュースしてたね」
崇「業界にはそういう界隈を得意としてるのもいるのか?」
窈「わからない。でも、今の世の中金さえあったら手に入らないものの方が少ないよな」
凍夜「それはそうだね。」
崇「続けるぞ。その薬のバイヤーをこの前ひとり見つけて少し話しを聞かせてもらった」
凍夜「ふーん、見つけて話しを聞かせてねぇ……」
窈「捉えて拷問したの間違いじゃないのか?」
崇「ふふっ。」
凍夜「肯定もしないけど、否定もしないのが恐ろしいところだ」
窈「あぁ……これ以上の模索はやめておこう」
崇「なら、聞きだした情報の一部だけ聞かせてやる。その薬の元締めは蒼天闘技場の主催者のひとりだ。どいつかは解らん」
凍夜「もしかして……中で暴れさせて大損させる気?」
崇「そういうことだ。ルールに則り勝負をしてやる。そして賞金も賭け金も根こそぎ奪う。」
窈「薬のバイヤーをどうにかするんじゃないのか……」
崇「そんな物は知らん。こっちはひとの街から搾取した金を取り戻すだけだ」
窈「それだと繰り返しじゃないか」
崇「そうだな。」
窈「そうだなって……」
凍夜「なんか別の問題がある……とか?」
崇「……これ以上の話しを聞きたいのなら、お前らも協力してもらう駒としてな」
窈「それは……協力じゃなくて使い捨てっていわないか?」
崇「別にお前とは仲間じゃないからな」
窈「……」
凍夜「しかし、わかりませんね……。いったい、何が問題あるんですかい?虎狗琥崇ともあろうお方が手をこまねいていらっしゃるなんて」
崇「相性が悪いのが動いていてな……。ソイツが動いてるとなるとコッチも鬼札(ジョーカー)が使いにくい。」
凍夜「ジョーカーは小鳥遊悠……君のこと?」
崇「どうかな」
窈「彼が出来る事なら俺にだってできるぞ」
崇「お前ではダメだ。」
窈「アンタと氷室は俺の嫌ってるのか!!」
凍夜「まぁまぁ……落ち着いて。」
崇「ふっ」
凍夜「協力するのは構わないですよ。直接的なことは遠慮しますけど情報収集的なことくらいは」
崇「そうか。だが、お前とも相性の悪い相手が居るぞ」
凍夜「……まさか、あー、ちょっと、はは、分かっちゃったかも知れないですね」
窈「?」
崇「今回の件で一番の問題は警察だ」
窈「警察なんていつだってアンタにしたら敵側だろ」
崇「そうだな。ボンクラの警察ならいくらでも捲ける。だが、やつらの中にもアウトローで厄介な奴が居る」
窈「アウトロー?」
凍夜「柏……さん、ですね?」
崇「そうだ……。今回の薬の件にはなぜかもうう奴が動いている。アレのやり口はヤクザより性質が悪く、詐欺師より狡猾だ。頭の悪いガキだとすぐに捲くられる。そうならないように少数精鋭で慎重にだか確実に仕掛けていくつもりだ。」
窈「じゃあ、氷室とも組んでるのか?」
崇「半分だけな」
崇「話すことの程でもないが……。最近ガキどもの間で薬が出回ってる噂は聞いてるか」
凍夜「うちは全然。そっち方面には関わりないんで」
窈「うちは……話しには聞いている。」
凍夜「そういえば未成年のアイドルグループが脱法ハーブのなんたら~ってニュースしてたね」
崇「業界にはそういう界隈を得意としてるのもいるのか?」
窈「わからない。でも、今の世の中金さえあったら手に入らないものの方が少ないよな」
凍夜「それはそうだね。」
崇「続けるぞ。その薬のバイヤーをこの前ひとり見つけて少し話しを聞かせてもらった」
凍夜「ふーん、見つけて話しを聞かせてねぇ……」
窈「捉えて拷問したの間違いじゃないのか?」
崇「ふふっ。」
凍夜「肯定もしないけど、否定もしないのが恐ろしいところだ」
窈「あぁ……これ以上の模索はやめておこう」
崇「なら、聞きだした情報の一部だけ聞かせてやる。その薬の元締めは蒼天闘技場の主催者のひとりだ。どいつかは解らん」
凍夜「もしかして……中で暴れさせて大損させる気?」
崇「そういうことだ。ルールに則り勝負をしてやる。そして賞金も賭け金も根こそぎ奪う。」
窈「薬のバイヤーをどうにかするんじゃないのか……」
崇「そんな物は知らん。こっちはひとの街から搾取した金を取り戻すだけだ」
窈「それだと繰り返しじゃないか」
崇「そうだな。」
窈「そうだなって……」
凍夜「なんか別の問題がある……とか?」
崇「……これ以上の話しを聞きたいのなら、お前らも協力してもらう駒としてな」
窈「それは……協力じゃなくて使い捨てっていわないか?」
崇「別にお前とは仲間じゃないからな」
窈「……」
凍夜「しかし、わかりませんね……。いったい、何が問題あるんですかい?虎狗琥崇ともあろうお方が手をこまねいていらっしゃるなんて」
崇「相性が悪いのが動いていてな……。ソイツが動いてるとなるとコッチも鬼札(ジョーカー)が使いにくい。」
凍夜「ジョーカーは小鳥遊悠……君のこと?」
崇「どうかな」
窈「彼が出来る事なら俺にだってできるぞ」
崇「お前ではダメだ。」
窈「アンタと氷室は俺の嫌ってるのか!!」
凍夜「まぁまぁ……落ち着いて。」
崇「ふっ」
凍夜「協力するのは構わないですよ。直接的なことは遠慮しますけど情報収集的なことくらいは」
崇「そうか。だが、お前とも相性の悪い相手が居るぞ」
凍夜「……まさか、あー、ちょっと、はは、分かっちゃったかも知れないですね」
窈「?」
崇「今回の件で一番の問題は警察だ」
窈「警察なんていつだってアンタにしたら敵側だろ」
崇「そうだな。ボンクラの警察ならいくらでも捲ける。だが、やつらの中にもアウトローで厄介な奴が居る」
窈「アウトロー?」
凍夜「柏……さん、ですね?」
崇「そうだ……。今回の薬の件にはなぜかもうう奴が動いている。アレのやり口はヤクザより性質が悪く、詐欺師より狡猾だ。頭の悪いガキだとすぐに捲くられる。そうならないように少数精鋭で慎重にだか確実に仕掛けていくつもりだ。」
窈「じゃあ、氷室とも組んでるのか?」
崇「半分だけな」