ー新伝ー伝説を継ぐもの
ー池袋・エスペラント店内ー
新垣はゆっくり、ゆっくり、ゆっくりと伊東に近づいて両手で構える拳銃にそっと手を乗せた。次の瞬間、薄暗い店内で発光と銃声。
新垣「っ…おっ…」
横腹を押さえながら膝をつく新垣に城戸と凍夜が駆け寄った。
城戸「兄貴!兄貴…!大丈夫ですか!兄貴!!」
凍夜「新垣さん!」
伊藤「く、クソッ!逃げんぞ三島!」
まだ気を失ったままだったチンピラを担いで、伊東は慌てて店内から出ていこうとする。
城戸「兄貴!しっかりしてください」
新垣「大…丈夫だ。わき腹をかすった程度だ。それよりも、あいつらを…」
伊藤「クソッ!」
新垣「ここはいい、お前はすぐにあいつらを追いかけろ」
城戸「はい!わかりました。」
新垣「おい、城戸!」
城戸「は、はい!」
城戸「いいか?ヤツら捕まえても絶対にムチャな真似するんじゃねぇぞ!」
城戸「はい!」
新垣「っ……はぁ、ご迷惑をお掛けしました。」
凍夜「いや、こっちこそ悪かったな。」
新垣「いや、凍夜さんの本当の目的は俺にはわかってますから。」
凍夜「……」
そのとき、新垣の携帯が鳴った。
新垣「もしもし。……何だと?…仕方ない。わかった。俺も直ぐヤツラを探す」
凍夜「どうした?城戸ちゃんからか?」
新垣「ええ」
凍夜「そうか。」
新垣「ちょっと、私もいってきます。」
凍夜「ああ。……金村さんにも宜しくいっといてよ。俺の出した「条件」忘れないようにって。」
新垣「わかりました。では、失礼します。」
凍夜「……俺も帰るか。ん?もしもし?」
白嶺『あ~。やっと出た。』
凍夜「あれ、ヨミちゃんか。」
白嶺『社長!さっきから何回電話してると思ってるんですか?30回はしてますよ!ちゃんと電話に出てくださいよ!!』
凍夜「ああ、ごめんね。ちょーっと、立て込んじゃっててさぁ~……で、何かな?」
白嶺『早く会社に戻ってきてください!取り立てにいってから、もう何時間経ってると思ってるんですか!』
凍夜「えぇ?何時間くらいだろう?」
白嶺『4時間ですよ、4時間』
凍夜「はぁ」
白嶺『社長、今何時だと思ってます?12時。12時5分ですよ!もう日付変わってるんですよ!世の中は終電の時間なんですよ!知ってますか?』
凍夜「あ、あはは~ごめんね。ごめんね。悪かったよ~。」
白嶺『はぁ…もう、ぜん、ぜん、反省してない…。』
凍夜「いやぁ、本当に悪いって思ってるってぇ。」
白嶺『社長は好きな時間に取捨して、好きなことばっかりしてるからいいですよ。でも私はですね…毎朝八時に学校にいって、勉強して、それから会社にきて、帳簿の整理したり、トイレ掃除したり、返済滞ってるお客さんに電話したり……出前の注文したりしてるんですから!もうクタクタなんですよ!』
凍夜「で、出前は関係ないじゃない。君が食いたくてとってんだし。」
白嶺『とにかく、私は超疲れてるんです!超めんどくさがりなんです!』
新垣はゆっくり、ゆっくり、ゆっくりと伊東に近づいて両手で構える拳銃にそっと手を乗せた。次の瞬間、薄暗い店内で発光と銃声。
新垣「っ…おっ…」
横腹を押さえながら膝をつく新垣に城戸と凍夜が駆け寄った。
城戸「兄貴!兄貴…!大丈夫ですか!兄貴!!」
凍夜「新垣さん!」
伊藤「く、クソッ!逃げんぞ三島!」
まだ気を失ったままだったチンピラを担いで、伊東は慌てて店内から出ていこうとする。
城戸「兄貴!しっかりしてください」
新垣「大…丈夫だ。わき腹をかすった程度だ。それよりも、あいつらを…」
伊藤「クソッ!」
新垣「ここはいい、お前はすぐにあいつらを追いかけろ」
城戸「はい!わかりました。」
新垣「おい、城戸!」
城戸「は、はい!」
城戸「いいか?ヤツら捕まえても絶対にムチャな真似するんじゃねぇぞ!」
城戸「はい!」
新垣「っ……はぁ、ご迷惑をお掛けしました。」
凍夜「いや、こっちこそ悪かったな。」
新垣「いや、凍夜さんの本当の目的は俺にはわかってますから。」
凍夜「……」
そのとき、新垣の携帯が鳴った。
新垣「もしもし。……何だと?…仕方ない。わかった。俺も直ぐヤツラを探す」
凍夜「どうした?城戸ちゃんからか?」
新垣「ええ」
凍夜「そうか。」
新垣「ちょっと、私もいってきます。」
凍夜「ああ。……金村さんにも宜しくいっといてよ。俺の出した「条件」忘れないようにって。」
新垣「わかりました。では、失礼します。」
凍夜「……俺も帰るか。ん?もしもし?」
白嶺『あ~。やっと出た。』
凍夜「あれ、ヨミちゃんか。」
白嶺『社長!さっきから何回電話してると思ってるんですか?30回はしてますよ!ちゃんと電話に出てくださいよ!!』
凍夜「ああ、ごめんね。ちょーっと、立て込んじゃっててさぁ~……で、何かな?」
白嶺『早く会社に戻ってきてください!取り立てにいってから、もう何時間経ってると思ってるんですか!』
凍夜「えぇ?何時間くらいだろう?」
白嶺『4時間ですよ、4時間』
凍夜「はぁ」
白嶺『社長、今何時だと思ってます?12時。12時5分ですよ!もう日付変わってるんですよ!世の中は終電の時間なんですよ!知ってますか?』
凍夜「あ、あはは~ごめんね。ごめんね。悪かったよ~。」
白嶺『はぁ…もう、ぜん、ぜん、反省してない…。』
凍夜「いやぁ、本当に悪いって思ってるってぇ。」
白嶺『社長は好きな時間に取捨して、好きなことばっかりしてるからいいですよ。でも私はですね…毎朝八時に学校にいって、勉強して、それから会社にきて、帳簿の整理したり、トイレ掃除したり、返済滞ってるお客さんに電話したり……出前の注文したりしてるんですから!もうクタクタなんですよ!』
凍夜「で、出前は関係ないじゃない。君が食いたくてとってんだし。」
白嶺『とにかく、私は超疲れてるんです!超めんどくさがりなんです!』