ー新伝ー伝説を継ぐもの【2】

ー新宿界隈ー

独「……」

イマノヒトミタ?
ゲイノウジン?

麒麟児「……」

ワァ…
カッコヨクナイ?

独「……なんていうか凄いっすね」

麒麟児「え、なにが?」

独「視線とか」

麒麟児「そんなに寝ぐせついてる?」

独「はい?」

麒麟児「寝ぐせが凄いんじゃないのか?」

独「いや、違います」

麒麟児「……また、背中が破れてる?」

独「服も破れてませんよ?!っていうかまたってよく破けるんですか?」

麒麟児「多い日だと三枚くらい」

独「えぇ……。」

麒麟児「それより何で敬語なんだ?」

独「え、いや……年上だし、敬意を払ってですけど」

麒麟児「けいい……って、なんだ?」

独「敬意は……尊敬するるとかだったと思います。」

麒麟児「そうか。独は頭いいんだな」

独「それは無いです」

麒麟児「だが、なんで尊敬する?俺はお前を殴ろうとしただけだぞ。」

独「いや、年上だし」

麒麟児「俺は年上でも敬語使わないぞ」

独「怒られませんか?」

麒麟児「姉ちゃんにも匠にも怒られる」

独「ですよね」

麒麟児「だから独も俺に敬語は使わなくていい」

独「だからの意味は分からないけど、敬語なしなのは覚えとくよ」

麒麟児「ああ。それで何処で服を買う?」

独「別にどこでも……ってか、もう服は本当に弁償してくれなくても大丈夫だぞ」

麒麟児「ならクリーニングしたらいいか?」

独「クリーニングしてもこのびろんびろんは直しようがないと思うぞ……。」

麒麟児「ノリとかでどうにかできないのか?」

独「ピシッとなるだけだなー」

麒麟児「それは専門業者ならどうにか……」

独「専門業者でも荷重だよ」

麒麟児「じゃあ、やっぱり買うしかないな」

独「結構頑固だ」

麒麟児「言われたことさえできてれば怒られないっていわれてるんだ」

独「……それはそれで問題ある気がする」

麒麟児「悪いな俺頭悪くて」

独「いや、そんなの俺も似たようなもんだから」

麒麟児「独はかしこいと思う。良い奴だし」

独「照れるから真顔で言うのはやめて欲しい」

麒麟児「本心だ。」

独「はは……じゃあ、ユニクロで適当に買うって事で」

麒麟児「そうしてくれ。俺は服とか全然分からないから、自分で選んでくれた方が助かる」

独「すっごくおしゃれなのに?」

麒麟児「ある服を適当に着てるだけだ」

独「買うときは?」

麒麟児「匠か姉ちゃんに任せてる。自分でも買うが安いのが良い破けるから」

独「破けるっていうのがよく分からないな……」

麒麟児「そうだ。服を買ったら飯食いに行こういい店を知ってるから」
34/100ページ
スキ