ー新伝ー伝説を継ぐもの【2】
ー池袋:魔天楼ー
窈「これが新しい住所。電話は通ってないから携帯でよろしく。それといくらか返済しとくよ」
凍夜「……はい、確かに」
白嶺「じゃあここに実印をお願いします」
窈「はい」
凍夜「引っ越したんだ……って、いっても住所知らなかったけど」
窈「あれ、いって無かったけ?」
凍夜「無いよ……。」
窈「ミッドシティに部屋は借りてたよ」
白嶺「ミッドシティってサンシャイン60の隣の高層ビルの?」
窈「そうそう一時話題をさらったでしょ。」
凍夜「サンシャインよりほんの五階ばかり低い五十五階建ての双子ビルだったね。片方がビジネス棟で、もう片方がレジデンス棟。二億円以上もするマンションに住んでたなんて……人の稼ぎを聞くのは下品だけど総資産いくらなの」
窈「ここでガツンとこう何百億なんて言えたらカッコいいけど……俺の貯金はほとんどないよ。身体を鍛えるのに一流のジムやらトレーナーを借りたり雇ったりしてたし、これでも色んな道場とかにも通ってた。」
凍夜「ほうほう」
窈「それに仕事上、いろいろとお金もかかってたら給料=家賃な感じだったね。他のはサイドビジネスで補ってたし」
凍夜「サイドビジネス?」
窈「書類の写しとかね」
凍夜「書類の写し?」
窈「俺って一度見た物をほぼまる暗記できるんだ」
凍夜「見たモノを真似できるくらいだしね。」
窈「だから、打ち込みとかだと相性がいいんだよ。二度見が必要ないし」
凍夜「なるほどね。それで、今は?」
窈「偽名使ったからね。サイドの方は全部パァ、本業一本で今のマンションに暮していくのは辛いし、貯金叩いてそこの家を買ったわけ。」
凍夜「なるほどね。でも、一億返済までは長いよ?」
白嶺「先ほど三百万返済されたので、九千七百万です」
凍夜「……九千七百万は長いよ」
窈「……蒼天闘技場てさ通常運営され始めたんだよね」
凍夜「らしいね」
窈「しかも賭け闘技。優勝者には賞金も出る」
凍夜「……」
窈「俺の虎の子は約500万。全額を俺一点に賭けて勝てば最低でも一千万、プラス賞金。次は一千万プラス賞金をまた俺に一点賭け……単純にいえば一回で一千万、二回で二千万、三回で四千万、四回で八千万、五回なら……」
凍夜「一億四千万……って、簡単に言うけどさ全然簡単でもないし下手したら死ぬよ?悠君は殺すまではしなかったけどあそこは殺しも許可してる違法で異常」
窈「だよなぁ。やっぱり地道かなぁ」
凍夜「俺がいうのも変だけど地道が一番だよ。それかアレだ」
窈「アレ?」
凍夜「悠君みたいに探偵業やってみたら副業で」
窈「……んー、金を貰わずに仕事するのはちょっと、ね。それに俺は彼ほど人脈が広いわけでもないし……おっと、もうこんな時間だ。事務所いかないと。」
凍夜「ま、頑張ってくださいな。」
窈「それじゃ、また。」
白嶺「長い付き合いになりそうですね」
凍夜「いいんじゃない。三千万が一億になった訳だし。っていうか、ヨミちゃん学校は?」
白嶺「普通に冬休みですよ」
凍夜「あー、なるほど。それじゃ、いつもどおりよろしく」
白嶺「社長も集金行ってきてくださいよ」
凍夜「はいはい、りょーかいしました。」
窈「これが新しい住所。電話は通ってないから携帯でよろしく。それといくらか返済しとくよ」
凍夜「……はい、確かに」
白嶺「じゃあここに実印をお願いします」
窈「はい」
凍夜「引っ越したんだ……って、いっても住所知らなかったけど」
窈「あれ、いって無かったけ?」
凍夜「無いよ……。」
窈「ミッドシティに部屋は借りてたよ」
白嶺「ミッドシティってサンシャイン60の隣の高層ビルの?」
窈「そうそう一時話題をさらったでしょ。」
凍夜「サンシャインよりほんの五階ばかり低い五十五階建ての双子ビルだったね。片方がビジネス棟で、もう片方がレジデンス棟。二億円以上もするマンションに住んでたなんて……人の稼ぎを聞くのは下品だけど総資産いくらなの」
窈「ここでガツンとこう何百億なんて言えたらカッコいいけど……俺の貯金はほとんどないよ。身体を鍛えるのに一流のジムやらトレーナーを借りたり雇ったりしてたし、これでも色んな道場とかにも通ってた。」
凍夜「ほうほう」
窈「それに仕事上、いろいろとお金もかかってたら給料=家賃な感じだったね。他のはサイドビジネスで補ってたし」
凍夜「サイドビジネス?」
窈「書類の写しとかね」
凍夜「書類の写し?」
窈「俺って一度見た物をほぼまる暗記できるんだ」
凍夜「見たモノを真似できるくらいだしね。」
窈「だから、打ち込みとかだと相性がいいんだよ。二度見が必要ないし」
凍夜「なるほどね。それで、今は?」
窈「偽名使ったからね。サイドの方は全部パァ、本業一本で今のマンションに暮していくのは辛いし、貯金叩いてそこの家を買ったわけ。」
凍夜「なるほどね。でも、一億返済までは長いよ?」
白嶺「先ほど三百万返済されたので、九千七百万です」
凍夜「……九千七百万は長いよ」
窈「……蒼天闘技場てさ通常運営され始めたんだよね」
凍夜「らしいね」
窈「しかも賭け闘技。優勝者には賞金も出る」
凍夜「……」
窈「俺の虎の子は約500万。全額を俺一点に賭けて勝てば最低でも一千万、プラス賞金。次は一千万プラス賞金をまた俺に一点賭け……単純にいえば一回で一千万、二回で二千万、三回で四千万、四回で八千万、五回なら……」
凍夜「一億四千万……って、簡単に言うけどさ全然簡単でもないし下手したら死ぬよ?悠君は殺すまではしなかったけどあそこは殺しも許可してる違法で異常」
窈「だよなぁ。やっぱり地道かなぁ」
凍夜「俺がいうのも変だけど地道が一番だよ。それかアレだ」
窈「アレ?」
凍夜「悠君みたいに探偵業やってみたら副業で」
窈「……んー、金を貰わずに仕事するのはちょっと、ね。それに俺は彼ほど人脈が広いわけでもないし……おっと、もうこんな時間だ。事務所いかないと。」
凍夜「ま、頑張ってくださいな。」
窈「それじゃ、また。」
白嶺「長い付き合いになりそうですね」
凍夜「いいんじゃない。三千万が一億になった訳だし。っていうか、ヨミちゃん学校は?」
白嶺「普通に冬休みですよ」
凍夜「あー、なるほど。それじゃ、いつもどおりよろしく」
白嶺「社長も集金行ってきてくださいよ」
凍夜「はいはい、りょーかいしました。」