ー新伝ー伝説を継ぐもの【2】
ーとある事務所ー
窈「まぁ……悠が自分がどう思おうと、俺はキミを知っていくうちに、キミのようになりたい。いや、キミに、小鳥遊悠になりたいと思った。」
拳二「それで……悠の名を語ったのか」
窈「そう……これでも頑張って真似てたつもりなんだけどね。トラブルを解決するどころかトラブルを生む側になっていた。真似ごとではスーパーヒーローにはなれなかったってことかな」
崇「それじゃあ無理だろうな」
窈「え?」
崇「お前は真似る事に掛けては才能がある。だが、小鳥遊悠に対して根本的な大間違いな認識をしている。」
窈「それは……物真似だから」
崇「違う。いっただろ根本的に大間違いな認識をしてると」
窈「……?」
凍夜「あ、俺わかっちゃったかも」
熊彦「どういうことだ?」
凍夜「俺がいっちゃっていいんですかね?」
拳二「いいから言えよ」
凍夜「えと、小鳥遊悠はスーパーヒーローじゃないんだよ。本人もいってる通り」
窈「それは……謙遜で」
凍夜「確かに謙遜している部分はある。けど、決して、全能の名探偵じゃない。」
崇「悠はな事件を引きつけるのは確かだ。だが、なぜかは知らないが、こいつが事件にかかわればいい方向に向かう。コイツにあるのは、人を結びつける場だ。特別な能力がある訳じゃないが、誰からも信頼されている。」
拳二「かっかっか、なるほど、言いたいことが分かった。周りにいる能力のある人間が悠の為に動いてくれるって事だな。」
崇「ふっ、そういうことだ。この大馬鹿は金のない年寄りでも気を遣わず、優しくもしないけど、突き放しもしない。ガキにも、女にも照準を合わせて立ちどころに入りこむのも才のひとつだな。」
凍夜「柔軟で、人を受け入れる幅が大きいんだね。」
悠「あのさ……こっ恥ずかしいんでやめてください!」
崇「くくく」
拳二「かっかっか!」
凍夜「あはは。」
窈「……やっぱり、悠は俺の憧れだ。」
悠「やめろっーの……。」
崇「後はお前と悠の喧嘩で決着今に至るか……。三千万も借金して」
拳二「三千万?」
凍夜「ここで俺も関係してくる訳ですね」
悠「アンタが池袋の駆け込み寺か」
凍夜「そう呼ばれてたりもしますよ。ちなみに……俺も悠さんに人生を救われたひとりだったりするんですよね」
悠「は?」
凍夜「ま、それは置いときまして……実はですね彼の借金は一億になっちゃてるんです」
「「「はぁ?!」」」
窈「それを承知して三千万を現金、しかも無担保、無利子で借りた。」
悠「だからって一億って……なにがどうなってそうなった。」
凍夜「そこは守秘義務ということで……。まぁ、私もこれで人を見る目はあるつもりなんですよ。それに、金で救われた自分だからこそ、金で人生をやり直す人間を見てみたいと思って金貸しやってます。なので、少しづつでも一億はきっちり回収させてもらいます」
拳二「……兄ちゃんはそれでいいのか?」
窈「はい、勿論」
凍夜「それで……さっきからちょっと気になっているんですけど……この【退職届】」
【退職願】
熊彦「退職願だぞ」
崇「退職届だろ」
窈「あの……それ、いじるのもう勘弁してもらえませんか」
拳二「あ?何が違うんだよ。いっしょだろ」
悠「退職願は上司に提出して、しかるべき人事権を持った人に届いて、退職承認したことを本人に告げられてはじめて、「雇用契約の終了予告」が決まって、法的に有効になる。つまりそれまでは撤回、つまり「辞めるのを辞めた」ということも可能なんだよ。っで、退職届。これは提出した時点で「雇用契約の終了予告」が成立する。会社側が望まない限り撤回でない。」
拳二「へー…」
窈「まぁ……悠が自分がどう思おうと、俺はキミを知っていくうちに、キミのようになりたい。いや、キミに、小鳥遊悠になりたいと思った。」
拳二「それで……悠の名を語ったのか」
窈「そう……これでも頑張って真似てたつもりなんだけどね。トラブルを解決するどころかトラブルを生む側になっていた。真似ごとではスーパーヒーローにはなれなかったってことかな」
崇「それじゃあ無理だろうな」
窈「え?」
崇「お前は真似る事に掛けては才能がある。だが、小鳥遊悠に対して根本的な大間違いな認識をしている。」
窈「それは……物真似だから」
崇「違う。いっただろ根本的に大間違いな認識をしてると」
窈「……?」
凍夜「あ、俺わかっちゃったかも」
熊彦「どういうことだ?」
凍夜「俺がいっちゃっていいんですかね?」
拳二「いいから言えよ」
凍夜「えと、小鳥遊悠はスーパーヒーローじゃないんだよ。本人もいってる通り」
窈「それは……謙遜で」
凍夜「確かに謙遜している部分はある。けど、決して、全能の名探偵じゃない。」
崇「悠はな事件を引きつけるのは確かだ。だが、なぜかは知らないが、こいつが事件にかかわればいい方向に向かう。コイツにあるのは、人を結びつける場だ。特別な能力がある訳じゃないが、誰からも信頼されている。」
拳二「かっかっか、なるほど、言いたいことが分かった。周りにいる能力のある人間が悠の為に動いてくれるって事だな。」
崇「ふっ、そういうことだ。この大馬鹿は金のない年寄りでも気を遣わず、優しくもしないけど、突き放しもしない。ガキにも、女にも照準を合わせて立ちどころに入りこむのも才のひとつだな。」
凍夜「柔軟で、人を受け入れる幅が大きいんだね。」
悠「あのさ……こっ恥ずかしいんでやめてください!」
崇「くくく」
拳二「かっかっか!」
凍夜「あはは。」
窈「……やっぱり、悠は俺の憧れだ。」
悠「やめろっーの……。」
崇「後はお前と悠の喧嘩で決着今に至るか……。三千万も借金して」
拳二「三千万?」
凍夜「ここで俺も関係してくる訳ですね」
悠「アンタが池袋の駆け込み寺か」
凍夜「そう呼ばれてたりもしますよ。ちなみに……俺も悠さんに人生を救われたひとりだったりするんですよね」
悠「は?」
凍夜「ま、それは置いときまして……実はですね彼の借金は一億になっちゃてるんです」
「「「はぁ?!」」」
窈「それを承知して三千万を現金、しかも無担保、無利子で借りた。」
悠「だからって一億って……なにがどうなってそうなった。」
凍夜「そこは守秘義務ということで……。まぁ、私もこれで人を見る目はあるつもりなんですよ。それに、金で救われた自分だからこそ、金で人生をやり直す人間を見てみたいと思って金貸しやってます。なので、少しづつでも一億はきっちり回収させてもらいます」
拳二「……兄ちゃんはそれでいいのか?」
窈「はい、勿論」
凍夜「それで……さっきからちょっと気になっているんですけど……この【退職届】」
【退職願】
熊彦「退職願だぞ」
崇「退職届だろ」
窈「あの……それ、いじるのもう勘弁してもらえませんか」
拳二「あ?何が違うんだよ。いっしょだろ」
悠「退職願は上司に提出して、しかるべき人事権を持った人に届いて、退職承認したことを本人に告げられてはじめて、「雇用契約の終了予告」が決まって、法的に有効になる。つまりそれまでは撤回、つまり「辞めるのを辞めた」ということも可能なんだよ。っで、退職届。これは提出した時点で「雇用契約の終了予告」が成立する。会社側が望まない限り撤回でない。」
拳二「へー…」