ー新伝ー伝説を継ぐもの【2】
ー魔天楼ー
凍夜「あんまり、昔話はしない主義なんだけどねぇ」
悠(?)「俺も同じだよ」
凍夜「なのに聞いちゃうわけ?」
悠(?)「あんな中途半端な言い方で終わらされたら夜も眠れなくなるよ」
凍夜「はっはっは」
悠(?)「笑いごっちゃねぇよ……」
凍夜「ふー……。タバコ」
悠(?)「は?」
凍夜「最近さぁ、やめてたタバコ、また吸い始めちゃったんだよねぇ。」
悠(?)「よーし、分かった。今から一発ぶん殴ってやる。」
凍夜「まるでヤクザだなぁ。俺がお金貸してあげてるの忘れてない?」
悠(?)「ぐっ……。」
凍夜「グランウンドスピア社って知ってるかな」
悠(?)「大手外資系企業だろ。よく知ってるよ。今でこそ伸びてるが数年前に大々的なリストラで何百という社員を飛ばしたところだろ」
凍夜「そう。その首切り事体はカモフラージュだったんだけどね」
悠(?)「カモフラージュ?」
凍夜「上の方ではインサイダー取引が行われてたらしい。だけど、どっかの馬鹿がミスして内部がぐちゃぐちゃになりかけた。このままだと、それが公になる。それを恐れて一斉リストラっていうとんでもない方法で掃除したんだ。」
悠(?)「無茶苦茶だな。そんなので今よく大手企業の看板を背負えてるもんだ。」
凍夜「今と昔で中がどうなってるかは分からないけどね……。っで、リストラされた中に俺も居た」
悠(?)「マジか……。」
凍夜「自分で言うのも叩き上げなのに出世コースに乗れてて、優秀だったんだよね。ま、余裕こいて登ってた付けか、そっからの転落は垂直に落ちるレベルだったよ」
悠(?)「蓄えは無かったのか?」
凍夜「貯金はろくにせず証券何かにしてたから、全部紙切れになっちゃたよ……。っで、すぐに見事なホームレスさ。人間って、生にはどん欲っていうのかな?それとも俺の順応力が高かったのかやっていけちゃってたのよ。」
悠(?)「そんな状態からよくやり直せたな」
凍夜「言っただろ金が空から降ってきたんだよ。明治通りにね。」
悠(?)「……」
凍夜「あっ、信じてないね。」
悠(?)「まぁな」
凍夜「ふー……ブラット宮元って知ってる?」
悠(?)「聞いたことあるような……無いような……。」
凍夜「結構なニュースになったんだけどね。週刊誌とかにも載ったし……BMマッサージで、あなたも満点のハンドレッドビューティになりましょう!ってやつ」
悠(?)「思い出した。オカマのタレントか何かだったな何か動画流されて、バッシングされて終いには逮捕された」
凍夜「そうそれ……」
悠(?)「それとどう繋がるっていうんだ」
凍夜「一切の証拠は無いんだけどね。そのブラッド宮元っていうのを絞めあげたのは小鳥遊悠と虎狗琥崇らしいんだよ。」
悠(?)「なっ……だけど、なんで金が降ってくるんだ」
凍夜「金はさ白い封筒に入ってたんだ。中には10万とそのブラット宮元の名刺が入ってた。俺はとっさに欄干を見上げたんだけど見えたのは二人の人影、背中だけでほんの一瞬しか見えなかったけど印象的な銀の髪と黒い長髪が目に焼きついたよ。」
悠(?)「それが……虎狗琥崇と小鳥遊悠だっていうのか?」
凍夜「た・ぶ・ん。だけどね……その十万を元手に死にものぐるいで稼いだよ。っで、おかげで今は金貸しなんてのを始めちゃったんだけどね。もちろん、この仕事を遊びでやってる訳じゃない。金に命を救われた俺だからね……見てみたくなったんだよ。俺と同じように金で人生をやり直す人間の姿をね……。中にはこの世に大切なのは金じゃないなんて言う人もいるけどさ、やっぱりお金は大事だよ。ただし慈善事業じゃないよ。ちゃんと貸した分は返してもらうからね。」
悠(?)「……」
凍夜「あんまり、昔話はしない主義なんだけどねぇ」
悠(?)「俺も同じだよ」
凍夜「なのに聞いちゃうわけ?」
悠(?)「あんな中途半端な言い方で終わらされたら夜も眠れなくなるよ」
凍夜「はっはっは」
悠(?)「笑いごっちゃねぇよ……」
凍夜「ふー……。タバコ」
悠(?)「は?」
凍夜「最近さぁ、やめてたタバコ、また吸い始めちゃったんだよねぇ。」
悠(?)「よーし、分かった。今から一発ぶん殴ってやる。」
凍夜「まるでヤクザだなぁ。俺がお金貸してあげてるの忘れてない?」
悠(?)「ぐっ……。」
凍夜「グランウンドスピア社って知ってるかな」
悠(?)「大手外資系企業だろ。よく知ってるよ。今でこそ伸びてるが数年前に大々的なリストラで何百という社員を飛ばしたところだろ」
凍夜「そう。その首切り事体はカモフラージュだったんだけどね」
悠(?)「カモフラージュ?」
凍夜「上の方ではインサイダー取引が行われてたらしい。だけど、どっかの馬鹿がミスして内部がぐちゃぐちゃになりかけた。このままだと、それが公になる。それを恐れて一斉リストラっていうとんでもない方法で掃除したんだ。」
悠(?)「無茶苦茶だな。そんなので今よく大手企業の看板を背負えてるもんだ。」
凍夜「今と昔で中がどうなってるかは分からないけどね……。っで、リストラされた中に俺も居た」
悠(?)「マジか……。」
凍夜「自分で言うのも叩き上げなのに出世コースに乗れてて、優秀だったんだよね。ま、余裕こいて登ってた付けか、そっからの転落は垂直に落ちるレベルだったよ」
悠(?)「蓄えは無かったのか?」
凍夜「貯金はろくにせず証券何かにしてたから、全部紙切れになっちゃたよ……。っで、すぐに見事なホームレスさ。人間って、生にはどん欲っていうのかな?それとも俺の順応力が高かったのかやっていけちゃってたのよ。」
悠(?)「そんな状態からよくやり直せたな」
凍夜「言っただろ金が空から降ってきたんだよ。明治通りにね。」
悠(?)「……」
凍夜「あっ、信じてないね。」
悠(?)「まぁな」
凍夜「ふー……ブラット宮元って知ってる?」
悠(?)「聞いたことあるような……無いような……。」
凍夜「結構なニュースになったんだけどね。週刊誌とかにも載ったし……BMマッサージで、あなたも満点のハンドレッドビューティになりましょう!ってやつ」
悠(?)「思い出した。オカマのタレントか何かだったな何か動画流されて、バッシングされて終いには逮捕された」
凍夜「そうそれ……」
悠(?)「それとどう繋がるっていうんだ」
凍夜「一切の証拠は無いんだけどね。そのブラッド宮元っていうのを絞めあげたのは小鳥遊悠と虎狗琥崇らしいんだよ。」
悠(?)「なっ……だけど、なんで金が降ってくるんだ」
凍夜「金はさ白い封筒に入ってたんだ。中には10万とそのブラット宮元の名刺が入ってた。俺はとっさに欄干を見上げたんだけど見えたのは二人の人影、背中だけでほんの一瞬しか見えなかったけど印象的な銀の髪と黒い長髪が目に焼きついたよ。」
悠(?)「それが……虎狗琥崇と小鳥遊悠だっていうのか?」
凍夜「た・ぶ・ん。だけどね……その十万を元手に死にものぐるいで稼いだよ。っで、おかげで今は金貸しなんてのを始めちゃったんだけどね。もちろん、この仕事を遊びでやってる訳じゃない。金に命を救われた俺だからね……見てみたくなったんだよ。俺と同じように金で人生をやり直す人間の姿をね……。中にはこの世に大切なのは金じゃないなんて言う人もいるけどさ、やっぱりお金は大事だよ。ただし慈善事業じゃないよ。ちゃんと貸した分は返してもらうからね。」
悠(?)「……」