ー新伝ー伝説を継ぐもの【2】

ー魔天楼ー

凍夜「しかし、本当にパソコン取りに行って帰ってくるだけなんてね。しかも、誰にも会わずに」

悠(?)「下手に事務所の近くをうろうろしてたら誰かに見つかりかねないからな」

凍夜「ちぇ、誰か可愛い現役アイドルに会えるかと思ったのに」

悠(?)「興味あるのか?」

凍夜「女の子に興味が無いなんていったら男として終わりじゃない」

悠(?)「そうだな。できれば年下で身長が小さくて、ぽっこりおなかで……」

凍夜「え?」

悠(?)「ん?」

白嶺「あの~……どうでもいいですけど、なにしてるんです?」

凍夜「ああ、なんか自宅は知られてるから暫く隠れ家的な場所探してるっていったから……ここに置いてあげようと思ってね」

白嶺「また、厄介事を……」

凍夜「ま、いいじゃない。下は空っぽなんだし」

悠(?)「そういって貰えると助かるよ」

白嶺「じゃ、私、今日はもうあがりますよ」

凍夜「はいはい、お疲れ様」

悠(?)「あ……名前聞くの忘れた」

凍夜「白嶺詠子ちゃんだよ」

悠(?)「へー、素材はいいな。あの娘ならうちの事務所でもやってける」

凍夜「それって、事務職な意味で?」

悠(?)「アイドル的な意味だよ」

凍夜「スカウトはよしてよ。彼女いないと此処まわらないんだから。まー、彼女の場合……そういうことは本当にしないと思うけど」

悠(?)「そっか。」

凍夜「それより。そろそろアンタの事を教えてくれないかな」

悠(?)「何を聞きたい?」

凍夜「全部かな」

悠(?)「ざっくばらんすぎる」

凍夜「はぁ……じゃ、おいおい聞いていくよ。っで、ずっーっと、そのなんだっけ?闘路だっけ?それの映像見てるけど……面白い?」

悠(?)「別に面白いから見てる訳じゃない。使えそうな技術を憶えてるだけだ」

凍夜「見るだけで?」

悠(?)「……」

凍夜「ふーむ、アンタってさ。いったいなにする気なの?」

悠(?)「……」

凍夜「ここまで協力させといて、だんまりっていうのは酷くないかな。」

悠(?)「協力を頼んだ覚えはない…………とは、言えないか」

凍夜「だよね」

悠(?)「とせこから説明したらいいかな……」

凍夜「分かるように頭から終わりまでかな」

悠(?)「そうだな……」



~経緯説明中~



凍夜「って、ことは……タカナシユウはやっぱり偽名なのか」

悠(?)「そういうわけじゃない、俺はタカナシユウだ。それにしても……やっぱりってどういうことだ?」

凍夜「実はさ最初に会ったときから「小鳥遊悠」じゃないって……知ってたんだよね。俺」

悠(?)「なに?」

凍夜「どのくらい前になるかな……俺って浮浪者だったのよ。金もなくて路上生活しててさ」

悠(?)「……」

凍夜「そんなある日のある夜に天から金が降ってきた」

悠(?)「は?」

凍夜「俺はさ、その金でやり直せたんだよ」

悠(?)「ちょっと待て話しが見えない。そっちこそ順をおってちゃんと説明しろ」
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