ー新伝ー伝説を継ぐもの【2】

ー???ー

悠(?)「ん……はぁ(よく寝たな、こんなに眠れたのは久々だな)……よし、行動開始だ。まずは……」

プル……

禅『は……い』

悠(?)「出るの早っ…」

禅『おはよ……う……ござ……います』

悠(?)「おはよう。いい天気だな」

禅『曇……って……ますよ』

悠(?)「ありゃ……」

禅『怪……我の……調子……は……いかが……ですか?』

悠(?)「ほぼ治ったよ」

禅『……は?』

悠(?)「それはそれとして……頼みがあるんだけど」

禅『なん……ですか?』

悠(?)「データが欲しい」

禅『どん……な……物を?』

悠(?)「全部だ。禅が持ってるあらゆる戦闘データをくれ。今まで闘路や他の路上で行われてきた喧嘩の映像や、技の動き何かのデータも持ってるんだろ」

禅『アナタも……無茶を……い……いいます…ね。タダで……渡せる……とお思……い……ですか?』

悠(?)「タダでとは言わない。これはビジネスだ。言い値で買う。」

禅『……』

悠(?)「どうだ?」

禅『三千万』

悠(?)「なに?」

禅『すべて……は……無理です……が……俺が……見繕って……良い……ものを……選び……ます。ですが……三千万……キャッシュ……で……用意する……の……が条件……です』

悠(?)「……わかった」

禅『では……ご用意……でき……ましたら……いつでも……連絡……ください』

ガチャ……ツーツー……

悠(?)「三千万だって……無茶な……今の俺にそんな金用意できるはずが…………いや、待てよ。確か名刺が……あった!」







ー池袋:魔天楼ー

凍夜「ヨミちゃん、クリスマス予定はあるの?」

白嶺「セクハラですか?」

凍夜「違うよ?!」

白嶺「冗談です。」

凍夜「ひどい冗談だ……。」

コンコンっ…

白嶺「はい?」

悠(?)「お邪魔しますよ」

凍夜「お……アンタ」

悠(?)「融資の相談に来たんだけど……聞いてもらえるかな?」

凍夜「まぁ、どうぞおかけください」

悠(?)「此処に来るまで迷ったよ。雑居ビルの中とは思ってたけど、まさか裏口からしか入れ無いなんて。しかもエレベーター無いから階段でしか上がれなかったし」

凍夜「立地条件の悪さから安いんですよ。」

悠(?)「なるほどね」

凍夜「それでいくら程のご融資をお望みですか」

悠(?)「そのまえに、ここは上限なしで貸してくれるんだよな」

凍夜「ええ。一応は……もっとも、その為には審査をさせていただきますけどね。」

悠(?)「三千万」

白嶺「三千万……」

悠(?)「しかもキャッシュでできるだけ早く用意して欲しい」

凍夜「これはまた……大金ですね。」
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