ー日常ー街の住人達【10】

ー常春の国エメラダ:ミハイル宮殿ー

ミハイル「マザーコンピューターどう思う?」

MC【世界考古学協会ガ発表シタデータをちぇっくスルト化石ハ、スベテ本物デス、ト言ウヨリ本物ト同一ノ組成デス】

ミハイル「どういうことだ?」

MC【千年どらごんノ化石ガ存在スルト思ワレマスカ】

ミハイル「あるはずがない!しかし現実にあるらしいから困ってるんじゃないか!」

MC【有ルハズノナイモノハ有ルハズガナイノデス。ソレガ存在スルノハ誰カガ創ッタカラデス。】

ミハイル「やっぱりレプリカという事か!ということはスワンソン博士!」

MC【博士ノぷろふぃーるヲ調べマシタガさぎヤぺてんトハ無縁ノ人物ノヨウデス。サラ二博士ハ、日本ノ文化ヤ幻想小説(ふぁんたじー)二興味ヲ持ッテイマス。】

ミハイル「さあ、話がどの方向に進むのかわからラなくなってきた。」

MC【コレラノ事実カラ論理的二導キダサレル唯一ノ結論ハ】

ミハイル「ふむ!」

MC【博士ハ超能力者デス】

ミハイル「ますますわからなーい!」

MC【夢見ガチナ考古学者デアル博士ガ、コノヘンニどらごんノ化石ガアリソウト考エルト観念動力ノヨウナ能力ガ自動的二働イテ、地中ニソノ形ヲ作ッテシマウノデショウ。組成ハ凝縮サレタ古生代ノ堆積物ソノモノデスシモチロン埋メタ後モアリマセンカラ皆本物ノ化石ト断定セザルヲ得ナイノダト思ワレマス。】

ミハイル「それじゃあ化石は全部博士の空想の産物!」

MC【然リ】

ミハイル「博士はその事実を知ってるんだろうか!」

MC【知ッタウエデ本物ノ化石トシテ発表スルヨウナ人物デハアリマセン。】

ミハイル「すると博士は、こんな都合よく化石を発見できるはがないと深く考えることもしない、ちょっとおまぬけな人物!」

MC【マァイウナレバ】

ミハイル「スワンソン博士を招聘しろーー!」

「「「ラジャー!」」」

招聘をかけた次の日、ミハイルはスワンソン博士を空港まで迎えに行った。

ミハイル「ご足労をおかけして恐れ入ります。エメラダ国王ミハイル8世です」

スワンソン「いやいや」

ミハイル「実は先日国立図書館で古文書が発見されまして、それによるとミハイル山のふもとに孫悟空の化石が埋もれているらしいのです。そこでぜひ」

スワンソン「おお孫悟空の化石!それは珍しい!さっそく掘ってみましょう!案内してください!」

ミハイル「はっ、はあ……少しは疑われると思ったのにこんな簡単だと拍子抜けするな。」

チコ「殿下、何を考えてるんです?」

ミハイル「ふふっ」
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