ー日常ー街の住人達【10】
ー常春の国エメラダ:ミハイル宮殿ー
ムーン1「殿下、これならいけますよ!これをつくりましょう!」
ミハイル「残念ながらこれは量が取れない。」
ムーン1「あちゃー」
ムーン2「それじゃだめだ」
チコ「こっちのはどうかな。」
同じように皮をむいてスライスして口に運ぶ。
マリア「どうです?」
チコ「普通、かな。」
ミハイル「それは味は普通だし量も取れるんだがフグ並みの猛毒があるんだ。」
チコ「死ぬーー!!」
ミハイル「心配するなその毒はフグにしか効かない」
チコ「どうしてわざわざ遺伝子を操作してそういうわけのわからないものを作るんです!!」
【……】
マリア「うん?」
ひとつのジャガイモを手に取った。
ジャガイモ【ブツブツ…。】
マリア「殿下、このジャガイモがブツブツ言ってますよ。」
ミハイル「アホ、イモが喋るか」
マリア「だってほら」
ジャガイモ【ブツブツ…。】
ミハイル「えっ?」
ジャガイモ【ワレ思ウユエニワレ有リ】
チコ「イモの自我を目覚めさせてどうするんです!!」
ミハイル「知らんわい!!この第3グループを作ったときは頭がボーッとしてて、なにをどう組み替えたのか自分でも覚えてない!だから僕に責任はない!」
チコ「どういう屁理屈ですか!」
マリア「責任問題は置いといて、この気味の悪いイモをどうするつもりです。」
ムーン1「あっ」
犬『ハッハッ』
ムーン1「ときどき台所に餌をもらいに来る野良犬だ。」
ミハイル「餌を?」
ムーン1「野良だからいつもお腹を空かせてるんです。」
ミハイル「ちょうどいいこのイモを食わせてみよう」
ムーン1「なぜ!?」
ミハイル「どうなるか興味がある。実験だ。」
ムーン1「犬に対する虐待です!」
ミハイル「なら、かわりにお前が食え」
ムーン1「ノーラノラノラ、おイモお食べー」
チコ「おいおい…」
犬『ガリガリ』
「「「……」」」
犬『ワレ思ウユエニワレ有リワン』
ムーン1「イモの自我が移ったーー!」
犬『ワォーン!』
ミハイル「あっ、逃げるぞ!捕まえて檻に入れるんだ!」
ムーン2「わっ!」
チコ「きゃっ!」
マリア「早い!」
足元を駆け抜けていく犬に翻弄されているとデカンショ号が飛び出した。
デカンショ号「こらっ!」
覆いかぶさるように捕獲したのだが、がぶりと腕を噛みつかれてしまった。
ムーン1「殿下、これならいけますよ!これをつくりましょう!」
ミハイル「残念ながらこれは量が取れない。」
ムーン1「あちゃー」
ムーン2「それじゃだめだ」
チコ「こっちのはどうかな。」
同じように皮をむいてスライスして口に運ぶ。
マリア「どうです?」
チコ「普通、かな。」
ミハイル「それは味は普通だし量も取れるんだがフグ並みの猛毒があるんだ。」
チコ「死ぬーー!!」
ミハイル「心配するなその毒はフグにしか効かない」
チコ「どうしてわざわざ遺伝子を操作してそういうわけのわからないものを作るんです!!」
【……】
マリア「うん?」
ひとつのジャガイモを手に取った。
ジャガイモ【ブツブツ…。】
マリア「殿下、このジャガイモがブツブツ言ってますよ。」
ミハイル「アホ、イモが喋るか」
マリア「だってほら」
ジャガイモ【ブツブツ…。】
ミハイル「えっ?」
ジャガイモ【ワレ思ウユエニワレ有リ】
チコ「イモの自我を目覚めさせてどうするんです!!」
ミハイル「知らんわい!!この第3グループを作ったときは頭がボーッとしてて、なにをどう組み替えたのか自分でも覚えてない!だから僕に責任はない!」
チコ「どういう屁理屈ですか!」
マリア「責任問題は置いといて、この気味の悪いイモをどうするつもりです。」
ムーン1「あっ」
犬『ハッハッ』
ムーン1「ときどき台所に餌をもらいに来る野良犬だ。」
ミハイル「餌を?」
ムーン1「野良だからいつもお腹を空かせてるんです。」
ミハイル「ちょうどいいこのイモを食わせてみよう」
ムーン1「なぜ!?」
ミハイル「どうなるか興味がある。実験だ。」
ムーン1「犬に対する虐待です!」
ミハイル「なら、かわりにお前が食え」
ムーン1「ノーラノラノラ、おイモお食べー」
チコ「おいおい…」
犬『ガリガリ』
「「「……」」」
犬『ワレ思ウユエニワレ有リワン』
ムーン1「イモの自我が移ったーー!」
犬『ワォーン!』
ミハイル「あっ、逃げるぞ!捕まえて檻に入れるんだ!」
ムーン2「わっ!」
チコ「きゃっ!」
マリア「早い!」
足元を駆け抜けていく犬に翻弄されているとデカンショ号が飛び出した。
デカンショ号「こらっ!」
覆いかぶさるように捕獲したのだが、がぶりと腕を噛みつかれてしまった。