ー日常ー街の住人達【10】
ー常春の国エメラダ:ミハイル宮殿ー
ミハイル「やあやあやあ!といってもビートルズじゃないですよ」
オセロ「はあ」
ミハイル「さっそくだが友達づきあいでいきましょう。君のことをなんと呼べばよろしいか」
オセロ「オセロとどうぞ」
ミハイル「けっこう、では僕のことは麗しい神君限りない栄光の少年王ミハイル8世殿下様と呼びたまへ」
チコ「またんかい、どうして自分だけいい方に回るんです。」
ミハイル「冗談だ。殿下でけっこう。」
オセロ「わかりましたところで……ただごあいさつに参っただけのつもりでしたが殿下にはなにやら私に相談事がおありのご様子。」
ミハイル「おお、さすが!透視でわかりますか!」
オセロ「ええ……あの手紙が関係しているようですね。」
ミハイル「ああまたまたさすが!実は犯行予告状が届いてこれが本物かどうか悩んでいたのです!」
オセロ氏は手紙を取ると……。
オセロ「本物です。」
ミハイル「なんと!」
オセロ「しかし予告状と言うのは正確ではない」
ミハイル「えっ」
オセロ「こんなものを送りつければ警戒されて犯行がむずかしくなるのは火を見るより明らか、犯人は犯行を終えてからこれを送ってよこしたのです。」
ミハイル「なんですと!」
オセロ「……ふむ、今朝早く夜が明ける前に何者かがここに侵入しました。」
ミハイル「ええっ!?」
ムーン1「殿下、朝早くでも本日中に違いありません!」
ミハイル「どういうことです!」
オセロ「ダイヤは既に盗まれています。」
ミハイル「バカな!」
殿下が廊下に出て突き当りまでいくと壁を叩いた。すると一部分だけがズレていき中から巨大な金庫の扉が現れる。
マリア「あんなところに金庫があったんですね。」
チコ「あの金庫は私も知ってますけど、他にも隠し金庫はあるみたいですよ。」
ミハイル「この金庫は世界一の金庫会社に作らせた僕の脳波にしか感応しない特注品です!開けられるわけがない!」
オセロ「……誰かが小さな機械をもってこの前に立っているのが見えます。ああ開いた」
ムーン1「殿下!?」
ミハイル「科学は科学にあざむかれる金庫会社の人間が犯人だったら……ええい、開け!」
殿下が念じるとガコンッと何かが外れる音がして重厚な扉が開いていく。中にはあらゆる宝石類が管理されているが、周りには目もくれずレッドダイヤの前まで駆けた。
ミハイル「やあやあやあ!といってもビートルズじゃないですよ」
オセロ「はあ」
ミハイル「さっそくだが友達づきあいでいきましょう。君のことをなんと呼べばよろしいか」
オセロ「オセロとどうぞ」
ミハイル「けっこう、では僕のことは麗しい神君限りない栄光の少年王ミハイル8世殿下様と呼びたまへ」
チコ「またんかい、どうして自分だけいい方に回るんです。」
ミハイル「冗談だ。殿下でけっこう。」
オセロ「わかりましたところで……ただごあいさつに参っただけのつもりでしたが殿下にはなにやら私に相談事がおありのご様子。」
ミハイル「おお、さすが!透視でわかりますか!」
オセロ「ええ……あの手紙が関係しているようですね。」
ミハイル「ああまたまたさすが!実は犯行予告状が届いてこれが本物かどうか悩んでいたのです!」
オセロ氏は手紙を取ると……。
オセロ「本物です。」
ミハイル「なんと!」
オセロ「しかし予告状と言うのは正確ではない」
ミハイル「えっ」
オセロ「こんなものを送りつければ警戒されて犯行がむずかしくなるのは火を見るより明らか、犯人は犯行を終えてからこれを送ってよこしたのです。」
ミハイル「なんですと!」
オセロ「……ふむ、今朝早く夜が明ける前に何者かがここに侵入しました。」
ミハイル「ええっ!?」
ムーン1「殿下、朝早くでも本日中に違いありません!」
ミハイル「どういうことです!」
オセロ「ダイヤは既に盗まれています。」
ミハイル「バカな!」
殿下が廊下に出て突き当りまでいくと壁を叩いた。すると一部分だけがズレていき中から巨大な金庫の扉が現れる。
マリア「あんなところに金庫があったんですね。」
チコ「あの金庫は私も知ってますけど、他にも隠し金庫はあるみたいですよ。」
ミハイル「この金庫は世界一の金庫会社に作らせた僕の脳波にしか感応しない特注品です!開けられるわけがない!」
オセロ「……誰かが小さな機械をもってこの前に立っているのが見えます。ああ開いた」
ムーン1「殿下!?」
ミハイル「科学は科学にあざむかれる金庫会社の人間が犯人だったら……ええい、開け!」
殿下が念じるとガコンッと何かが外れる音がして重厚な扉が開いていく。中にはあらゆる宝石類が管理されているが、周りには目もくれずレッドダイヤの前まで駆けた。