ー日常ー街の住人達

ー二年教室ー

悠「残暑スゲェな。」

緋斗「もう、普通におるよな此処に」

悠「窓からぶら下がると落ちるっていう物理法則が襲ってくるからな」

緋斗「まぁ、物理法則やもんね。」

悠「でも、そういうのって逆らいたくなるじゃん?」

緋斗「性格と神経は逆らいまくってひねくれとるよね。」

悠「これ見てみ」

緋斗「ドライバー?」

悠「エンダアァァァー!」

ズバッ!
ぴっ!
緋斗「ぎゃあっっ!」

悠「言葉に気をつけないとドライバーが眼球をスピンさせるぞ」

緋斗「刺された上で回される?!」

悠「ドライバーってそういうもんじゃん。刺して回す」

緋斗「目玉にじゃなくてネジにやろ!」

悠「暑いなぁ。」

緋斗「っていうか、なんでドライバーやもっとるん?」

悠「こんなこともあろうかと思って」

緋斗「俺の目を抉るためだけのドライバー所持ってただの狂気やん」

悠「誰がヤンデレだ!」

緋斗「デレあるん?」

悠「ないよ」

緋斗「マジキチ」

悠「ドライバー」

ビュッ!
ぴっ!
緋斗「カスっとる!カスっとるから!」

悠「本気で刺すつもりだったら一発目で額にブッ刺してるよ」

緋斗「目は?!」

悠「目に刺してほしいのか?」

緋斗「そうやないから!!」

悠「咽乾いた」

緋斗「知りませんがな……あ、そや悠やん悠やん」

悠「こんな時はゆう~龍茶を飲むか」

緋斗「話し聞いとる?」

悠「聞いてるよ。お前も飲みたいんだろ?欲しいんだろ?ほら、ゆう~龍茶だ。」

緋斗「何これウザい」

悠「……」
キラッ

緋斗「いただきます」

悠「素直はいい事だぞ。160円だ」

緋斗「微妙に高いし!」

悠「最近の自販機はそうだろ」

緋斗「そうやけど……でも、たまに安いんあるやん」

悠「それは自動販売機の機械を購入する客は飲料メーカーか、個人経営のたばこ店のような小売店のどちっちかで前者の飲料メーカーの場合、機械を出荷する前日までに場所や何の飲み物を入れるかを決め、あらかじめ値段シールをはりつけて出荷してる。後者の小売店の場合は、自販機に入れる中身が決まっていない状態で機械を出荷するから、120円130円140円など、さまざまな値段のシールを一式セットで、機械と一緒に送ってるんだよ。だから値段に違いが出てくるんだよ。」

緋斗「へー、そうなんや」

悠「小売業の場合は個人で値段を決められるからな。聞きたいことはそれだけか?」

緋斗「いやいや、そういうことを聞きたかったわけやないねん」

悠「じゃあ、なんだよ」

緋斗「セフレとかっておる?」

悠「ドライバー」

ザクッ!
緋斗「手のひら?!」

悠「なにを聞きだすんだお前は」

緋斗「そ、素朴な疑問を聞いただけやのに…」

悠「あー、でもソープ嬢の知り合いはいる」

緋斗「その話し詳しく」

悠「ドライバー」

ザクッ!
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