ー日常ー街の住人達

ー池袋:西口公園ー

寅「あー……つまらねぇな」

雷太郎「同意」
風太郎「同意」

寅「あの女(久秀)の口車に乗って学園から離れたはいいが……暇だな」

雷太郎「まったくだ。」
風太郎「まったくだ。」

寅「……お前らはなぁ」

雷太郎&風太郎「「なんだ?」」

寅「見てて暑苦しいから距離をあけろ距離を」

雷太郎「普通の距離だ何も問題ない」

風太郎「抱き合ってるわけでないし」

寅「満員電車で座席に座っている人間程度には詰めてるだろ。こんなだだっ広いのに」

雷太郎「落ち着け、なにをイライラしてる」

風太郎「カルシウム不足なんじゃないか?」

寅「イライラもするに決まってるだろ」

雷太郎「そんなに悠が心配か?」

寅「誰があんなやつの心配するか。ぶっ飛ばすぞ」

雷太郎「は?」

寅「あ?」

風太郎「ふあぁぁ……無駄な争いはやめなよ」

雷太郎「そうだな。風のいうとおりだ」

寅「お前らな……。」

風太郎「けど、確かにただただボーっと油売ってるのもつまらない」

雷太郎「……この際だどっか旅行にでも行くか?」

風太郎「じゃあ、京都に」

寅「恋人かお前らは!」

雷太郎「冗談だ」
風太郎「冗談だ」

寅「……」

雷太郎「どこか行くのか?」

寅「お前らから離れる。それだけだ」

雲水「がはははっ!」

寅「!?」

雷太郎「あぁ、先生」

風太郎「すいません呼び出してしまって」

雲水「がはははっ、気にするな。暇を持て余してるからな!それでどおーしたよ?」

雷太郎「それが色々ありまして」

雲水「そうか」

寅「もうちょい踏み込んで聞けよ!色々あっただけで納得かよ!」

雲水「めんどくせぇからな!それより暇してるってことだな」

風太郎「そうですね。しばらく世話になっていいですか?」

雲水「構わんぞ。若寅大将お前はどうするよ」

寅「……まぁ、金取られねぇんだッたら。」

雲水「がはははっ!ガキから金取るほどこまっちゃいねぇよ。」

風太郎「ついでに鍛錬してくださいよ」

雷太郎「迅雷鬼状態も疾風鬼状態も大分完成しましたよ」

雲水「がはははっ。元気だなぁお前らは。若寅大将はどうだ?」

寅「その妙な呼び方やめてくれないか?」

雲水「がはははっ。すまんすまん、お前のあだ名なんだったかな?」

雷太郎「トラボルタだったか?」

風太郎「トランジスタだよ」

寅「トラチーだ!って、それもチゲぇ!!」

雲水「ずいぶんとノリツッコミが上手くなったな」

寅「好きでなったんじゃねぇよ!」
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