ー日常ー街の住人達【9】
ーアラファト家政婦派遣協会:別室ー
お熊「本国のCIAも教団に興味を持っていたらしくてすぐに返事が来たわ。もちろん牧師がカチンスキーだなんてことは知らないけど。もし教えてやったらびっくりして座りションベンして馬鹿になっちゃうかもしれないわね。」
マリア「お熊さん、そこまで話を落とさなくても。」
お熊「黄昏の10月教団ができたのは50年前」
マリア「えっそんな昔?」
お熊「20年ほど前から休眠状態になっていたのをワレンスキー牧師が3年前に買い取ったのよ。豊富な資金をバックにテレビの枠を買ってあっという間に人気のテレビ伝道師になり半年前、日本にやってきて同じことを繰り返しているわけ。」
マリア「なぜ日本に来たんでしょう。」
お熊「カチンスキーにしてみれば別の顔と別の人格に隠れていられるし、裏資金のひとりじめもしたい、だからトカレフを殺したのよ。」
マリア「ふーむ」
お熊「牧師は謎に包まれているけどカチンスキー時代の情報は割とあるの。」
情報が書かれているらしい紙を取りだした。
マリア「どんなのです?」
お熊「まず強いわ」
マリア「えっ?」
お熊「若いころ、格闘技のインストラクターをやってたのよ。」
マリア「会いたくないですねぇ…。」
お熊「えーと、お酒が好きで肉が大好物。ステーキ肉を生で食べるのが好きなんですって。」
マリア「ますますお近づきになりたくない。」
お熊「そして……へーえ」
マリア「これ以上なんですか」
お熊「無類の女好きだそうよ。」
マリア「酒、肉、女と厄介な男ですねぇ」
お熊「そういう性癖は変化しないと思うからもしかしたら信者の女性を食い散らかしてるかもね。」
マリア「ほんっとーに厄介な男ですね。」
お熊「好みの女性のタイプが……えっ?おマリちゃん!」
マリア「いきなり大声出しておどかさないでください!」
お熊「教団と牧師に近づく方法がわからなかったけれど、ここにあったわ!読んでみて!」
マリア「はあ、えーとカチンスキーの好みの女性のタイプ。小柄で色白で金髪で可愛い女性。これがなにか?」
お熊「わからない!?奥さまよ!以前、おマリちゃんが化けてた奥さまそのものだわ!」
マリア「ああ、そういえば……って、ちょっと待ってください。なんだか、すごく嫌な予感がしてきたんですけど。」
お熊「たぶんその予感は当たってると思うわ。」
お熊「本国のCIAも教団に興味を持っていたらしくてすぐに返事が来たわ。もちろん牧師がカチンスキーだなんてことは知らないけど。もし教えてやったらびっくりして座りションベンして馬鹿になっちゃうかもしれないわね。」
マリア「お熊さん、そこまで話を落とさなくても。」
お熊「黄昏の10月教団ができたのは50年前」
マリア「えっそんな昔?」
お熊「20年ほど前から休眠状態になっていたのをワレンスキー牧師が3年前に買い取ったのよ。豊富な資金をバックにテレビの枠を買ってあっという間に人気のテレビ伝道師になり半年前、日本にやってきて同じことを繰り返しているわけ。」
マリア「なぜ日本に来たんでしょう。」
お熊「カチンスキーにしてみれば別の顔と別の人格に隠れていられるし、裏資金のひとりじめもしたい、だからトカレフを殺したのよ。」
マリア「ふーむ」
お熊「牧師は謎に包まれているけどカチンスキー時代の情報は割とあるの。」
情報が書かれているらしい紙を取りだした。
マリア「どんなのです?」
お熊「まず強いわ」
マリア「えっ?」
お熊「若いころ、格闘技のインストラクターをやってたのよ。」
マリア「会いたくないですねぇ…。」
お熊「えーと、お酒が好きで肉が大好物。ステーキ肉を生で食べるのが好きなんですって。」
マリア「ますますお近づきになりたくない。」
お熊「そして……へーえ」
マリア「これ以上なんですか」
お熊「無類の女好きだそうよ。」
マリア「酒、肉、女と厄介な男ですねぇ」
お熊「そういう性癖は変化しないと思うからもしかしたら信者の女性を食い散らかしてるかもね。」
マリア「ほんっとーに厄介な男ですね。」
お熊「好みの女性のタイプが……えっ?おマリちゃん!」
マリア「いきなり大声出しておどかさないでください!」
お熊「教団と牧師に近づく方法がわからなかったけれど、ここにあったわ!読んでみて!」
マリア「はあ、えーとカチンスキーの好みの女性のタイプ。小柄で色白で金髪で可愛い女性。これがなにか?」
お熊「わからない!?奥さまよ!以前、おマリちゃんが化けてた奥さまそのものだわ!」
マリア「ああ、そういえば……って、ちょっと待ってください。なんだか、すごく嫌な予感がしてきたんですけど。」
お熊「たぶんその予感は当たってると思うわ。」