ー日常ー街の住人達【9】
ーアラファト家政婦派遣協会:談話室ー
マリア「弱気もありますが古今亭といってください。」
お熊「は?」
マリア「あ、古今亭志ん朝じゃない、慎重です。」
お熊「まわりくどいギャグを言う余裕はあるじゃないの。まぁ……ここで何か言ってもしかたないわ。CIAの戦略研究のプロに相談してみるわ。打つ手が見つかったら改めて相談しましょう。それまで通常の業務に戻ってちょうだい。」
マリア「それじゃCHMの方は…」
お熊「もう行かなくて結構よ。」
マリア「分かりました。」
美空へばりさん、気にいってたんだけどなぁと思うのでした。
そして、おマリは普通の生活に戻りました。色んなお宅で掃除をしたり、料理を作ったり、子守をさせられたり、CHMと訳の分からない戦いをしたり、宇宙旅行をしたり…………これは嘘です。
とにかく日常の生活に戻って10日ほどたったある日のこと……。
おタネ「こないだの話の続きなんだけど……」
マリア「なんです?」
おタネ「百億あった借金が今は95億円ということは、どこかで5億円返したわけね。」
マリア「ええ」
おタネ「どうしたのよ、そんな大金。」
マリア「ああ、そうか皆さんには詳しいことを言ってませんでしたね。CHMの前にできそうになった新しい家政婦派遣会社の事を覚えてますか?」
「「もちろんよ」」
マリア「あれをつくろうとしたのが旧KGB日本支局長のトカレフという男。トカレフはソ連崩壊当時のどさくさにまぎれ軍事物資などを横領してて一千億円以上の資金を手に入れ……そして姿を消しました。何十年かたって再びトカレフが日本に現れ、家政婦派遣会社を作ろうとしたのは、その会社を隠れ蓑にして一千億の裏資金をマネーロンダリングするためです。」
おタネ「なんだか映画みたいな話ね。」
マリア「ところが組織内部でいさかいが起こり、ナンバー1だったトカレフはナンバー2のライバー=カチンスキーという男に殺されました。」
おばちゃん「ますます映画だわ」
マリア「えーがえーがえーのんか」
「「えっ?」」
マリア「レベルの低いダジャレで失礼しました。コホン、そのとき、私はすぐ近くにいたんです。銃声を聞いて現場に駆け付けた私はトカレフの死体を見て完全にパニックになり思わず現場にあった段ボール箱を持ってきてしまったんです。」
おタネ「変な思わずね。」
おばさん「どんな段ボール?」
マリア「10億円入りの段ボールです。」
「「じゅうおく!?」」
マリア「弱気もありますが古今亭といってください。」
お熊「は?」
マリア「あ、古今亭志ん朝じゃない、慎重です。」
お熊「まわりくどいギャグを言う余裕はあるじゃないの。まぁ……ここで何か言ってもしかたないわ。CIAの戦略研究のプロに相談してみるわ。打つ手が見つかったら改めて相談しましょう。それまで通常の業務に戻ってちょうだい。」
マリア「それじゃCHMの方は…」
お熊「もう行かなくて結構よ。」
マリア「分かりました。」
美空へばりさん、気にいってたんだけどなぁと思うのでした。
そして、おマリは普通の生活に戻りました。色んなお宅で掃除をしたり、料理を作ったり、子守をさせられたり、CHMと訳の分からない戦いをしたり、宇宙旅行をしたり…………これは嘘です。
とにかく日常の生活に戻って10日ほどたったある日のこと……。
おタネ「こないだの話の続きなんだけど……」
マリア「なんです?」
おタネ「百億あった借金が今は95億円ということは、どこかで5億円返したわけね。」
マリア「ええ」
おタネ「どうしたのよ、そんな大金。」
マリア「ああ、そうか皆さんには詳しいことを言ってませんでしたね。CHMの前にできそうになった新しい家政婦派遣会社の事を覚えてますか?」
「「もちろんよ」」
マリア「あれをつくろうとしたのが旧KGB日本支局長のトカレフという男。トカレフはソ連崩壊当時のどさくさにまぎれ軍事物資などを横領してて一千億円以上の資金を手に入れ……そして姿を消しました。何十年かたって再びトカレフが日本に現れ、家政婦派遣会社を作ろうとしたのは、その会社を隠れ蓑にして一千億の裏資金をマネーロンダリングするためです。」
おタネ「なんだか映画みたいな話ね。」
マリア「ところが組織内部でいさかいが起こり、ナンバー1だったトカレフはナンバー2のライバー=カチンスキーという男に殺されました。」
おばちゃん「ますます映画だわ」
マリア「えーがえーがえーのんか」
「「えっ?」」
マリア「レベルの低いダジャレで失礼しました。コホン、そのとき、私はすぐ近くにいたんです。銃声を聞いて現場に駆け付けた私はトカレフの死体を見て完全にパニックになり思わず現場にあった段ボール箱を持ってきてしまったんです。」
おタネ「変な思わずね。」
おばさん「どんな段ボール?」
マリア「10億円入りの段ボールです。」
「「じゅうおく!?」」