ー日常ー街の住人達【9】
ーアラファト家政婦派遣協会:談話室ー
おマリこと夢前マリアはお父さんが残した百億の借金を抱えていました。
先日なんとか5億円を返しましたがまだ95億円のこっています。
おタネ「ホントと冗談みたいな金額だよねえ。」
おばちゃん「95億円の借金をしょいこんでるって、どんな気分なの」
マリア「どんなと言われましても……別に楽しくはありません。」
おタネ「そりゃそうでしょ。」
マリア「でも、ずっとこの状態が続いているので……慣れっこというわけではありませんが基本的にあまり考えないようにしているというか……」
話していると家政婦の二人はテレビをつけはじめた。
おばちゃん「テレビ、テレビ」
マリア「「あのー、興味がないなら聞かないでください。」
おタネ「ほら、始まったわ。」
『テレビ伝道の時間です。』
お熊「ん?」
テレビには黄昏の10月教団の牧師が映って語りだしている。
『天上界には白いイルカがいます。皆さんの運命を司るたいへんにスピリチュアルな生物で』
おばちゃん「素敵な声ねぇ」
おばさん「きれいなルックスと年に似あわない渋い声に、みんなメロメロよ」
おトラ「一度でいいからお会いしてみたいわぁ。」
マリア「(声……なんだろう、なにかひっかかる。)」
お熊「おマリちゃん、ちょっといいかしら。」
マリア「はい?」
お熊に別室へと呼び出されてついていく。
お熊「黄昏10月教団のジョージ=ワレンスキー牧師。教団にCHMに資金を提供してさらに恵方巻をつくらせていることが判明した以上、教団内部に旧KGBかあるいは、その関係者がいるのは確実よ。だってトロイカの組み合わせは旧KGBしかしらないはずなんだから。」
マリア「ですね。牧師さん自身はどうでしょう」
お熊「彼は顔と声がいいけど、カンバンだと思うわ。KGBと関係があったと考えるには年も若すぎるしね。」
マリア「うーん」
お熊「それにしても困ったわね。」
マリア「なにがです?」
お熊「CHMをバックアップしてるのが教団だとわかったからには今度はCHMでなく教団を探らなくちゃならないけど……近づく方法がわからないのよ。」
マリア「なんといっても宗教教団ですからねぇ。」
お熊「また変装して潜入する?」
マリア「お熊さん、私は素人なんですってば。民間の家政婦派遣会社のCHMあたりだったらともかくだとして、KGBがウヨウヨしてるかもしれない宗教団体なんか怖くて絶対無理です。」
お熊「弱気だわねぇ。」
おマリこと夢前マリアはお父さんが残した百億の借金を抱えていました。
先日なんとか5億円を返しましたがまだ95億円のこっています。
おタネ「ホントと冗談みたいな金額だよねえ。」
おばちゃん「95億円の借金をしょいこんでるって、どんな気分なの」
マリア「どんなと言われましても……別に楽しくはありません。」
おタネ「そりゃそうでしょ。」
マリア「でも、ずっとこの状態が続いているので……慣れっこというわけではありませんが基本的にあまり考えないようにしているというか……」
話していると家政婦の二人はテレビをつけはじめた。
おばちゃん「テレビ、テレビ」
マリア「「あのー、興味がないなら聞かないでください。」
おタネ「ほら、始まったわ。」
『テレビ伝道の時間です。』
お熊「ん?」
テレビには黄昏の10月教団の牧師が映って語りだしている。
『天上界には白いイルカがいます。皆さんの運命を司るたいへんにスピリチュアルな生物で』
おばちゃん「素敵な声ねぇ」
おばさん「きれいなルックスと年に似あわない渋い声に、みんなメロメロよ」
おトラ「一度でいいからお会いしてみたいわぁ。」
マリア「(声……なんだろう、なにかひっかかる。)」
お熊「おマリちゃん、ちょっといいかしら。」
マリア「はい?」
お熊に別室へと呼び出されてついていく。
お熊「黄昏10月教団のジョージ=ワレンスキー牧師。教団にCHMに資金を提供してさらに恵方巻をつくらせていることが判明した以上、教団内部に旧KGBかあるいは、その関係者がいるのは確実よ。だってトロイカの組み合わせは旧KGBしかしらないはずなんだから。」
マリア「ですね。牧師さん自身はどうでしょう」
お熊「彼は顔と声がいいけど、カンバンだと思うわ。KGBと関係があったと考えるには年も若すぎるしね。」
マリア「うーん」
お熊「それにしても困ったわね。」
マリア「なにがです?」
お熊「CHMをバックアップしてるのが教団だとわかったからには今度はCHMでなく教団を探らなくちゃならないけど……近づく方法がわからないのよ。」
マリア「なんといっても宗教教団ですからねぇ。」
お熊「また変装して潜入する?」
マリア「お熊さん、私は素人なんですってば。民間の家政婦派遣会社のCHMあたりだったらともかくだとして、KGBがウヨウヨしてるかもしれない宗教団体なんか怖くて絶対無理です。」
お熊「弱気だわねぇ。」